ねん‐しょう〔‐セウ〕【燃焼】
燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 20:48 UTC 版)
燃焼(ねんしょう)とは、燃料(可燃物)と支燃物(典型例は空気中の酸素分子)との激しい酸化還元反応である。光や熱の発生を伴う。
注釈
出典
- ^ 松永猛裕「花火の原理・安全・データベース」『日本燃焼学会誌』2018年 第60巻193号、p.173~180
- ^ Donald Jones, Myron Kaufman "Combustion of hydrocarbons in purified fluorine" Combustion and Flame, 1987, 67(3), p.217~221
- ^ Alexander Johnson, Julian Lewis, Martin Raff,Keith Roberts, Peter Walter 共著『細胞の分子生物学-第5版-』中村桂子, 松原謙一 監訳、Newton Press、2010年2月、p.820、ISBN 978-4-315-51867-2
- ^ 化学工学会SCE・Net、2011年『熱とエネルギーを科学する』東京電機大学、ISBN 9784501419004、47ページ目。
- ^ Miyoshi, Y.、2000年「Selection guide of incinerator on medical organizations」『臨床病理』2000年5月、補冊112、53~63ページ、PMID 10901046。
燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 14:27 UTC 版)
エタンを完全燃焼させたときの燃焼熱は1561 kJ/molであり、完全燃焼により二酸化炭素と水を発生する。 C 2 H 6 + 7 2 O 2 ⟶ 2 C O 2 + 3 H 2 O + 1561 k J / m o l {\displaystyle {\rm {C_{2}H_{6}+{\frac {7}{2}}O_{2}\longrightarrow 2CO_{2}+3H_{2}O+1561kJ/mol}}} 燃焼は複雑に連続したラジカル反応により起こる。計算化学で反応速度論について計算すると、数百種類の反応経路が考えられるという結果が出た。その中でも重要な連続反応として、エチルラジカルと酸素との結合、それに続く過酸化物の生成、その分解によるエトキシラジカルとヒドロキシルラジカルの生成が挙げられる。 C 2 H 5 ∙ + O 2 ⟶ C 2 H 5 OO ∙ {\displaystyle {\ce {C2H5\bullet +O2->C2H5OO\bullet }}} C 2 H 5 OO ∙ + HR ⟶ C 2 H 5 OOH + ∙ R {\displaystyle {\ce {C2H5OO\bullet +HR->C2H5OOH{}+\bullet R}}} C 2 H 5 OOH ⟶ C 2 H 5 O ∙ + ∙ OH {\displaystyle {\ce {C2H5OOH->C2H5O\bullet +\bullet OH}}} 酸素が不足した際には不完全燃焼が起こり、一酸化炭素やホルムアルデヒドが生成する。このような炭素1つを含む物質を生成するためには、エタンのC-C結合を切る必要がある。これにはエトキシラジカルが分解し、メチルラジカルとホルムアルデヒドを生成するという経路が挙げられる。これらの生成物は更なる酸化により別の化合物へと変化することとなる。 C 2 H 5 O ∙ ⟶ CH 3 ∙ + CH 2 O {\displaystyle {\ce {C2H5O\bullet ->CH3\bullet +CH2O}}} 不完全燃焼では他にアセトアルデヒド、メタン、メタノール、エタノールなどが少量生成する。600–900℃の高温では、エチレンが主な生成物となる。 C 2 H 5 ∙ + O 2 ⟶ C 2 H 4 + ∙ OOH {\displaystyle {\ce {C2H5\bullet +O2->C2H4{}+\bullet OOH}}} 同じような反応がエタンからエチレンを製造する際のクラッキング法として利用されている。
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/29 23:13 UTC 版)
二硫化炭素は燃焼すると、二酸化硫黄と二酸化炭素が発生する。 CS 2 + 3 O 2 ⟶ 2 SO 2 + CO 2 {\displaystyle {\ce {CS2\ + 3O2 -> 2SO2\ + CO2}}}
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 09:41 UTC 版)
シアン化水素を空気中で強熱すると、炎を上げて燃え、窒素と二酸化炭素と水になる。炎色は桃色(『化学辞典普及版』森北出版)・青色(『化学辞典』東京化学同人)・紫色(『実験化学ガイドブック』丸善)と各種の表記が見られるものの、概ね赤紫色と呼べる。なお、原子吸光分析で燃料ガスとして、シアン化水素ガスボンベを使用する事がある。 4 HCN + 5 O 2 ⟶ 2 H 2 O + 2 N 2 + 4 CO 2 {\displaystyle {\ce {4 HCN + 5 O2 -> 2 H2O + 2 N2 + 4 CO2}}} シアン化水素 + 酸素 → 水 + 窒素 + 二酸化炭素
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 18:02 UTC 版)
「ヴァンパイア (ゲーム)」の記事における「燃焼」の解説
デミトリの「カオスフレア」など。燃えて、焦げたりなどする。ただしパイロンのみ焦げることは無い。
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 09:57 UTC 版)
詳細は「燃焼」を参照 火を付けるには、可燃物、酸素ガスのような酸化剤、それらの混合物が引火点を越えるための熱が必要である。火が点火すると、燃焼によって発生した熱エネルギーがさらなる燃焼を起こすが、燃焼し続けるには連鎖反応を生み出すよう燃料と酸素が連続的に供給される必要がある。火はこれらの要素が揃わない環境では存在しない。燃料と酸素だけでなく、触媒が必要な場合もある。触媒はそれ自体が燃焼するわけではないが、化学反応を促進する役目を果たす。 火を消すには、上述の要素のいずれかを取り除けばよい。例えば天然ガスの火を消すには以下のいずれかを行えばよい。 ガスの供給を止める - 燃料を除去する。 炎を何かで完全に密閉する - 酸素供給を断ち、炎の周囲にCO2を充満させる。 水を大量にかけ、炎が熱を発生するよりも素早く熱を奪う。冷気を吹き込んでも同じ効果が得られる。 ハロメタンのような反応遅延剤を使う。燃焼の化学反応そのものを遅延させ、連鎖反応できなくする。 逆に、燃焼効率を高めることで火を強めることができる。そのためには化学量論的につりあいのとれた形で燃料と酸素の供給量を調整する。これによって火の温度も高くなって連鎖反応も強まるが、同時に触媒を必要とする場合もある。
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 01:21 UTC 版)
通常の状態における空気中での引火性は知られていない。発火点は651℃で空気中のアンモニア含有量が16–25%で爆発性ガスができる。液体アンモニアはハロゲン、強酸と接触すると激しく反応して爆発・飛散することがある。酸素中では燃焼し、窒素酸化物を発生する。
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燃焼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 21:23 UTC 版)
TGA分析中に測定試料が燃焼したかどうかは、TGA曲線に記録された明瞭な形跡により識別できる。興味深い例のひとつが、大量の金属触媒を含む未精製のカーボンナノチューブ試料のTGA分析でみられる。燃焼のために、TGA曲線が典型的な形状から外れることがある。この現象は、急激な温度変化によって引き起こされる。重量と温度を時間に対してプロットすると、その一次微分曲線の急激な傾きの変化は、試料の重量減少および熱電対で観測される急激な温度上昇、と同時に起こっている。その重量減少は、燃焼によりスス粒子が発生した結果であり、燃焼は材料自体のムラによって引き起こされる、すなわち、重量減少が制御不充分なため、炭素の酸化が追いつかない状態と言える。
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燃焼
「燃焼」の例文・使い方・用例・文例
- 完全燃焼
- エンジン内燃焼のための、着火モジュールと回転速度制限
- 赤外線放射物を用いて燃焼温度の決定するための仕組みと方法
- 燃焼時に一酸化炭素と二酸化炭素を放出する。
- この燃焼器を用いて排気ガスの計測を行なった。
- しかし燃焼器には大きな熱損失があるので、新しい燃焼器を製作しなければならない。
- 燃焼器には大きな熱損失がある。
- 燃焼器を製作し、この燃焼器を用いて排気ガスの計測を行なった。
- このろうそくは何時間燃焼するのでしょうか?
- 一酸化炭素とは炭素化合物の不完全燃焼で発生する有害物質です。
- この種の汚染物質は主として自動車エンジンの燃焼から生まれる。
- 燃焼を遅らせる建築材料.
- 彼はたくさん食べるがそれを全部(エネルギーとして)燃焼する.
- 自発燃焼
- 燃焼性
- 燃焼性の
- 燃焼物
- 自然燃焼
- 完全燃焼器
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