メタノールとは? わかりやすく解説

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メタノール【(ドイツ)Methanol】

読み方:めたのーる

メチルアルコール


メタノール

メチルアルコール(CH3OH)のことで,自動車等燃料にメタノールを使用した場合排気ガス中に含まれる窒素酸化物の量を削減できますが,腐食性があるので専用車導入が必要です。

メタノール

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

メタノール

読み方めたのーる
【英】: methanol

分子式 CH30H 、可燃性毒性の強い液体で、刺激的なにおいがある。
メチルアルコール木精などともいう。比重 0.795(20/4 )、沸点 64.7 融点-97.8
消防法毒物および劇物取締法労働安全衛生法などで、その使用取り扱いについて規定されている。製造原料としては、主として天然ガス用いられており、ナフサLPG原料とするものは減少してきている。近年わが国においては天然ガス原料とした海外低廉なメタノールの輸入増加している。用途としてはホルマリン原料が主であり、そのほかアクリル樹脂化粧品医薬品農薬などの原料および溶剤などである。最近わが国においてメタノールの自動車用燃料あるいは発電用燃料としての利用話題となってきている。欧米においては自動車用燃料への利用方法として、ガソホール(メタノールを混合したガソリン)が一部実用化され、ニート・メタノール(メタノール 100 %)の使用について研究が行われている。

メタノール

分子式CH4O
その他の名称木精カルビノール、ヒドロキシメタン、Carbinol、MethanolWood spiritWood alcohol、Hydroxymethane、Methyl alcohol、Columbian spirits
体系名:メチルアルコール、メタノール


物質名
メタノール
化学式
CH3OH
融点(℃)
-97.8
沸点(℃)
64.7


メタノール

無色可燃性液体で、フォルムアミドや酢酸生産有機化学合成・不凍溶媒のための溶媒として用いられる。メタノールは有毒であり、摂取により失明することがある

名前MeOH, methanol
メタノール

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メタノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 19:17 UTC 版)

メタノール (methanol) は、有機溶媒などとして用いられるアルコールの一種である。別名として、メチルアルコール (methyl alcohol)、木精 (wood spirit)、カルビノール (carbinol)、メチールとも呼ばれる。


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  25. ^ イラン断酒旅行|大食軒酩酊の食文化|刊行物・コレクション|味の素食の文化センター
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「メタノール」の続きの解説一覧

メタノール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:27 UTC 版)

アルコール燃料」の記事における「メタノール」の解説

メタノールも古くから内燃機関燃料として利用されてきた。自動車用燃料としてはメタノールにベンゼン(ベンゾール)を混合したものがレーシングカー用いられフォーミュラ1アルコール燃料禁止されたのは1958年のことであった20世紀後半についてみると、メタノールは、インディ・レーシング・リーグ1960年代半ばより2005年まで使用されたほか、現在でも一部ドラッグレース利用されている。 メタノールはエタノール比較して代替燃料としての脚光を浴びることは少ない。これは、メタノールの生産現時点では主として天然ガスなど化石資源原料としており、有限資源消費回避という面では利点乏しいからである。メタノールはエタノール以上に熱量小さく腐食性が強い上に、揮発性高く有毒物質である点も問題となる。 ガソリン代燃料観点では、メタノールは、天然ガス石炭あるいは酸素製鉄排ガスからも低コスト大量に製造可能である点でエタノールよりも優れており、毒性揮発性ガソリン比較して大きな問題とはいえない。バイオマスからメタン効率的に生産することが可能になり、メタノールを効率的に生産できる微生物発見されて、バイオマスからメタノール生産実用化されれば、メタノールもバイオ燃料として脚光を浴びる可能性がある。 原油価格急激な上昇期代替エネルギー導入注目されたが、コスト競争力でもっとも優れているのは、CNG圧縮天然ガス)とメタノールであるといわれる石油中東地区偏在しているが、天然ガスシベリアに(中東石油埋蔵量全体匹敵するほど)膨大な埋蔵量があり、世界各地膨大な量のメタンハイドレート存在する日本ではメタノールとガソリン混合燃料実用化試験先行しており1980年代から行われて成功収めている。しかし研究推進母体石油連盟であり、石油精製各社はメタノール製造設備持っていないこともあって大規模な流通至っていない。 1990年代末には韓国からの輸入品として天然ガス由来のメタノールが主成分とされるガイアックスが、全国無印スタンドレベルの小販社を介して販売され時期があったが、既存税制範疇含まれない税制面の問題自動車部品対す安全性などの問題など提起され、僅か数年の間に業界団体末端ユーザーまで巻き込んだ論争引き起こし業界団体側はガイアックス名指しする形で高濃度アルコール燃料として大規模な使用自粛キャンペーン行った上に、2003年政府揮発油等の品質の確保等に関する法律改正により正式に国内販売禁止される事態となった前述の「アルコール濃度3%(E3)が安全性確保できる上限」という基準はこの法律の改正の際に策定されたものであり、皮肉にもこの一連の事態尾を引くとなってバイオエタノール世界的に話題となった2000年代後半至ってもE3以上のエタノール混和燃料開発販売日本国内では殆ど進む事はなく、加えて石油連盟のメタノール混和燃料開発販売の道も事実上閉ざされるになった2012年平成24年4月1日エタノール燃料日本国内での普及妨げていた揮発油等の品質の確保等に関する法律施行規則改正されエタノール混合10%E10までの販売E10対応車両に認められることになった

※この「メタノール」の解説は、「アルコール燃料」の解説の一部です。
「メタノール」を含む「アルコール燃料」の記事については、「アルコール燃料」の概要を参照ください。

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メタノール

出典:『Wiktionary』 (2021/07/22 12:46 UTC 版)

語源

名詞

  1. 示性式:CH3OH表されるアルコール一種で、有機溶媒燃料などに利用される物質

発音(?)

め↗たの↘ーる

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翻訳


「メタノール」の例文・使い方・用例・文例

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