ガソリンとは? わかりやすく解説

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ガソリン【gasoline】

読み方:がそりん

沸点セ氏30200度くらいの揮発性液体で、炭化水素混合物石油分留または軽油接触分解によって得られるが、天然のものもある。内燃機関燃料。さらに分留した工業用ガソリンは溶剤などにも使用揮発油

「ガソリン」に似た言葉

ガソリン(がそりん)

ガソリンは自動車用工業用航空用3種類があるが、そのほとんどが自動車用です。自動車用ガソリンは、アンチノック性オクタン価)によってレギュラー・ガソリンハイオク・ガソリン2種類分けられます。

ガソリン

読み方がそりん
【英】: gasoline

原油から得られる常温液状の最低沸点留分30220 程度)の石油製品をガソリンという。
ガソリンは製造法により、天然ガソリン直留ガソリン改質ガソリン、分解ガソリン、合成ガソリンなどに分けられる天然ガソリン油田湿性天然ガスから圧縮または吸収法によって採取したガソリンをいい、直留ガソリン原油中に含まれている軽質分を蒸留して採取したガソリンであり、分解ガソリンは軽油留分または減圧軽油熱分解あるいは接触分解することにより製造し改質ガソリンは重質ナフサ接触改質装置など改質し、オクタン価を向上させたものであるまた、合成ガソリンは軽質炭化水素アルキレーションまたは重合によって合成したガソリンである。いずれも化学的に炭素数 4 ~ 12範囲各種炭化水素混合物である。ガソリンは、用途により工業用燃料用とに分けられ前者には工業ガソリン後者には自動車ガソリンおよび航空ガソリンがある。
(1) 工業ガソリン各種溶剤として工業用使用されるガソリンの総称である。用途は、機械類洗浄ゴム溶剤塗料溶剤動植物油抽出ドライ・クリーニング用などと広く目的に応じて多種多様製品市販されている。工業ガソリンの共通品質としては、(i) 沸点範囲が狭い、(ii) 化学的に安定、熱に比較強く接して分解溶解しない、(iii) 腐食性がない、(iv) 無色無臭(v) 用途に応じて溶解すべき物質だけを選択的に適切な速さ溶解する溶解力を持つことなどである。
(2) 自動車ガソリン:自動車用火花点火式内機関用い燃料である。自動車ガソリンの要求性状としては、(i) アンチノック性良く、(ii) エンジン始動性が容易で、(iii) 加速性が良く、(iv) 燃費少なく(v) 夏期においてベーパー・ロックパーコレーション起こさないなどである。アンチノック性尺度となるオクタン価にはリサーチ法、モーター法などがあるが、日本工業規格JIS)ではリサーチ法を採用している。わが国自動車ガソリンは、オクタン価によって特級ガソリン(プレミアム・ガソリンまたはハイオクタン・ガソリンともいう)と並級ガソリン(レギュラー・ガソリン)とに分けられている。前者オクタン価98 程度で、後者91 程度である。高いオクタン価要求されることから、オクタン価の高い接触改質ガソリン、接触分解ガソリンおよび直留軽質ガソリンなどの基材主成分製造されるオクタン価上のために四アルキル鉛使用することもあるが、わが国では、特級ガソリンの一部使用されているだけで、ほとんどの自動車用ガソリン無鉛である。
(3) 航空ガソリン:航空機用往復動内燃機関用いられる燃料で、特にアンチノック性の高い燃料好ましく通常100 オクタン上である。航空ガソリンは、第二次世界大戦までは非常に重要な航空燃料であったが、ジェット機普及した現在では、小型軽飛行機ヘリコプターなどに使用されているにすぎない

ガソリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 06:45 UTC 版)

ガソリン(瓦斯倫、イギリス英語: petrolアメリカ英語: gasoline)とは、石油製品の一種で、沸点摂氏30度から220度の範囲にある石油製品(および中間製品)の総称。この名称は、「gas(ガス)」とアルコールフェノール類の接尾辞である ol不飽和炭化水素の接尾辞である ine に由来する[要出典]


  1. ^ a b c d e f g h i 危険物ガソリンについて! (PDF) 小林物産
  2. ^ 身近な危険物の火災、その消火方法 (PDF) - 消防庁
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  22. ^ 特許庁ホームページ - 鉛-錫合金めっき代替の鉛フリーめっき
  23. ^ 不正ガソリン製造・販売で罰金 三重の業者、灯油混ぜる」『日本経済新聞日本経済新聞社、2016年2月15日。
  24. ^ 多用途での活躍が期待される新型双発機 - JGAS AVIATION BLOG



ガソリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:12 UTC 版)

サイレントヒル (1999年のゲーム)」の記事における「ガソリン」の解説

一度ゲームクリアすると出現する隠しアイテムチェーンソー小型削岩機起動させる燃料

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ガソリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 05:17 UTC 版)

ペンゾイル」の記事における「ガソリン」の解説

初期の頃ガスステーションはPennzipという名称で運営されていた。

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ガソリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 13:35 UTC 版)

ドリフトスピリッツ」の記事における「ガソリン」の解説

ガソリンはこのゲームにおける「行動力」や「スタミナ」にあたるもの。レースを行うにはガソリンを消費する必要がある。ガソリン消費量搭乗している車両によって異なる。ガソリン消費量後述ECU消費量を減らすことが可能。ガソリンは6秒に1ポイントずつ回復するほか、使い切りアイテムの「ガソリンタンク」を消費したり、Twitterツイート投稿を行うことにより無料強制的に回復させることも可能(ツイート・シェアは一日1回限り24時になるとリセット)。経験値積みプレイヤーレベルアップするその瞬間にガソリンゲージは全回復するほかガソリンゲージの最大量がアップする。現在メンテナンス/アップデートより動画視聴によって回復できる給油チャンス」(最大3回まで)、「チャレンジ」(条件クリア当日ガソリン取得)、動画視聴での回復(1日1回限り、ガソリンゲージの50%回復可能)が追加されFacebookでのシェアツイート投稿による回復廃止されることとなった

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ガソリン

出典:『Wiktionary』 (2021/05/08 03:28 UTC 版)

語源

英語 gasoline音写

発音(?)

ガ↗ソリン

名詞

ガソリン

  1. 石油分留する時、摂氏五十度ほどで得られる無色透明液体揮発性においがあり、摂氏マイナス四十度以上で引火する性質をもつ。自動車など燃料有機溶剤などとして用いられる

「ガソリン」の例文・使い方・用例・文例

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