溶媒とは? わかりやすく解説

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よう‐ばい【溶媒】

読み方:ようばい

溶液で、溶質を溶かしている液体物質液体どうしの場合分量の多いほうをいう。

「溶媒」に似た言葉

溶媒・溶質

 溶液または固溶体構成する主な一つ成分をとくに溶媒といい、そのほか成分溶質という。気体または固体液体混ざって溶液をつくる場合にはその液体を溶媒といい、液体液体とが溶液をつくる場合、あるいは固体固体との混合によって固溶体つくられる場合などには、多量に存在する方を溶媒とみなすことが多い。

溶媒

英訳・(英)同義/類義語:solvent

化学の用語で、溶液作るために使用する液体総称で、溶質溶かす

溶媒(ようばい)

ある物質液体中に均一に溶けているとき、これを溶液という。このとき溶けている方を溶質、溶かしている方を溶媒という。

溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/29 22:48 UTC 版)

溶媒(ようばい、: solvent)は、他の物質を溶かす物質の呼称。




「溶媒」の続きの解説一覧

溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 15:30 UTC 版)

酢酸」の記事における「溶媒」の解説

氷酢酸優れた極性プロトン性溶媒であり、有機化合物再結晶溶媒としてしばしば使われる純粋な酢酸は、ポリエチレンテレフタラート (PET) の原料であるテレフタル酸製造の際に溶媒として用いられる2009年PET製造用途における酢酸消費量世界の全消費量のうちの17 %占めており、無水酢酸製造酢酸エステル製造用途における消費量同程度である。 フリーデル・クラフツ反応どのようにカルボカチオンを含む反応にしばしば用いられる例えば、樟脳工業的製造の1工程はカンフェンのワーグナー・メーヤワイン転位による酢酸イソボルニル生成だが、酢酸この際転位生成物であるカルボカチオントラップ剤兼溶媒として働く。パラジウム炭素用いたベンジル基脱保護においても、反応促進させるための酸性溶媒として酢酸選択される分析化学においてはアニリンなどの弱い塩基定量の際に用いられる通常アニリンのような弱塩基水溶液中での解離度が低いため強酸による中和滴定を行うことができないが、よりもプロトン供与能の高い酢酸であれば強い塩基としてふるまい完全に解離することができる。一方で過塩素酸酢酸溶媒中においても強酸としてふるまうことができるため、酢酸溶媒中で弱塩基過塩素酸滴定することができる。このような酢酸を溶媒として用いた中和滴定日本薬局方において多く弱塩基医薬品定量方法として利用されている。

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溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/21 14:29 UTC 版)

SN2反応」の記事における「溶媒」の解説

溶媒も、求核剤周り大量にあり、結合しようとする炭素原子求核剤接近するのを妨げるか妨げないかに影響するので、反応速度影響を及ぼすテトラヒドロフランTHFのような非プロトン性極性溶媒プロトン性溶媒英語版)よりも溶媒として好ましい。それは、プロトン性溶媒求核剤水素結合形成し脱離基結合している炭素攻撃するのを妨げるからである。比誘電率低く分子間力小さ非プロトン性極性溶媒は、求核置換反応ではSN2反応起こしやすい。このような溶媒には、DMSODMFアセトンなどがある。非プロトン性極性溶媒中では、求核剤強さはその塩基としての強さ対応している

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溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 04:29 UTC 版)

グリニャール試薬」の記事における「溶媒」の解説

用いエーテル系溶媒の選択も重要である。マグネシウムへの配位力の高い溶媒ほどグリニャール試薬生成の際の反応性高める。そのためジエチルエーテルよりテトラヒドロフラン1,2-ジメトキシエタンの方がグリニャール試薬生成反応性は高い。このためアルケニルハライドやアリールハライドのような反応性の低いハライドからのグリニャール試薬調製は普通テトラヒドロフラン中で行われる。しかし逆にテトラヒドロフランウルツカップリング促進するので、反応性の高いヨウ化アルキルハロゲン化アリルハロゲン化ベンジルからグリニャール試薬調製する場合には収率大きく低下する場合がある。これらのテトラヒドロフラン溶液必要な場合には、一旦ジエチルエーテル中でグリニャール試薬調製行ってから溶媒置換を行う方がよい。 ジオキサンエーテル系溶媒であるものの、マグネシウムハライドと不溶性錯体作るため、後述するシュレンク平衡によりグリニャール試薬反応性の低いジアルキルマグネシウムへと変化してしまう。そのため、グリニャール試薬調製には用いないグリニャール試薬自体トルエンなどの芳香族系の溶媒にも溶解し反応用いることができるが、芳香族系の溶媒中ではグリニャール試薬生成極めて遅く調製が困難である。そのため芳香族系の溶媒が必要な場合にはエーテル系溶媒でグリニャール試薬調製行った後、溶媒置換を行うのが普通である。 トリエチルアミンなどの第3級アミン中でもグリニャール試薬調製は可能であるが、生成したグリニャール試薬反応性が低いため、あまり使用されることはない。 溶媒の使用量は、一般的なグリニャール試薬では 1 mol/L 程度濃度になるようにすることが多い。濃すぎるとグリニャール試薬析出してしまい、後述する逆滴下法が不可能になる場合もある。ウルツカップリング起こりやすい反応性の高いハライドからの調製ではもっと希釈した濃度調製が行われる。

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溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/01 08:30 UTC 版)

サイクリックボルタンメトリー」の記事における「溶媒」の解説

基本的に測定対象溶解するものであればあらゆる溶媒が使用可能である。ただし、溶媒によって電気化学的安定範囲電位窓)が異なるため、測定した電位範囲によって適切に選択する必要がある。また非極性溶媒では伝導性確保するための支持電解質十分に溶解できないこと多く、超微小電極のような系でないと測定は困難である。無機物には緩衝液)、DMFDMSO など、有機物にはアセトニトリルジクロロメタンなどが用いられることが多い。測定対象によっては脱水脱気不可欠とされる

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溶媒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/07 07:32 UTC 版)

溶媒抽出法」の記事における「溶媒」の解説

一般に対となる一方の層はであり、混ざらない溶媒を選択する理想的な溶媒は、目的とするものをよく溶かし、反応起こさず除去しやすく、安価で、燃焼性毒性がないものであるジエチルエーテルエーテル)は、炭化水素や含酸素化合物をよく溶かし、揮発性も高いため低温のまま除去しやすく広く使われているが、極めて燃えやすく、酸化された過酸化エーテル爆発危険性さえある。 この点、メチルtert-ブチルエーテル(MTBE、あるいはtert-ブチルエーテル)は、可燃性物質なので注意深く扱う必要はあるが、過酸化エーテルのような脅威はない。 エタノールのように水酸基があれば極性化合物を溶かし、ヘキサンのような炭化水素の溶媒は炭化水素や非極性化合物溶かす

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溶媒

出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 04:46 UTC 版)

名詞

 ようばい

  1. 他の物質溶かしている液体

発音(?)

よ↗ーばい

類義語

関連語

翻訳


「溶媒」の例文・使い方・用例・文例

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