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強酸
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強酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/03/07 13:45 UTC 版)
強酸(きょうさん、Strong acid)とは、水溶液中で平衡に達したとき、プロトンを近似的に完全に電離する電解質のことである。下式のように、酸 HA(aq) はプロトン H3O+(aq) (陽イオン)と A-(aq) (陰イオン)に電離する物質のことであるが、電離した酸は常に電離したままではない。電離した酸 A-(aq) はしばらくするとプロトンと出会い元の物質 HA(aq) になり、プロトンを得た酸はしばらくするとまた電離する。溶媒中における酸はこれを繰り返しておるが、温度や圧力などの物理条件を一定に保つならば、ある瞬間における、電離した酸と電離していない酸の割合は一定に保たれる。このため、酸水溶液中では常に電離している酸 A-(aq) と常に電離しない酸 HA(aq) が一定の割合で存在するとみなすことができる。強酸は、この割合において電離した酸が圧倒的に大きい酸のことである。したがって、すべての酸が常に電離しているとみなせる。このような、プロトンの水側への大きな偏りにより、後述するようにプロトンあるいはオキソニウムイオンを酸解離定数に関係なく生成すると考えられる。ただし、実際には全ての酸が電離しているわけではないので、強酸といえど固有の酸解離定数 pKa は存在する。強酸の場合、pKa < 0 すなわち、Ka > 1 であり、たいていの強酸は Ka >> 1 である。
強酸は腐食性が大きいと想定されるが、常にそういうわけではない。超酸のカルボラン酸(H(CHB11Cl11)は、硫酸の100万倍の強さであるがガラスに対しては全くの非腐食性である。一方、希薄水溶液中で弱酸であるフッ化水素酸(HF)は腐食性が非常に強く、イリジウムを除く全ての金属とガラスを腐食する。
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強酸に関連した本
- 超強酸・超強塩基 (1980年) 野依 良治 講談社
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