電解質
電離度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 10:30 UTC 版)
電解質を溶解した際に、実際に電離している物質のモル比を示したものを電離度(でんりど)という。記号 α で表すことが多い。 電離度が 1 に近い物質を強電解質 (strong electrolyte)、電離度の小さい物質を弱電解質 (weak electrolyte) という。また、電解質にはイオン性化合物のものと分子性化合物のものがある。 電離度は濃度の影響を大きく受け、濃度があがるにつれて小さくなり、反対に無限に希釈した場合は 1 になる。このため、物性の指標としては扱いにくく、pH の計算などでは電離平衡を考えた平衡定数を用いる場合が多い。 また、温度および圧力依存性も示し、電離に対するエンタルピー変化が負であるものは温度上昇により電離度が減少する。 ( ∂ ln K ∂ T ) P = Δ H ∘ R T 2 {\displaystyle \left({\partial \ln K \over {\partial T}}\right)_{P}={\Delta H^{\circ } \over {RT^{2}}}} また電離により電荷を持つイオンに対する溶媒和の程度が増大し体積変化は負であることが多いため、一般的に圧力増大により電離度は上昇する。 ( ∂ Δ G ∂ P ) T = Δ V {\displaystyle \left({\partial \Delta G \over {\partial P}}\right)_{T}=\Delta V}
※この「電離度」の解説は、「電解質」の解説の一部です。
「電離度」を含む「電解質」の記事については、「電解質」の概要を参照ください。
電離度と同じ種類の言葉
- 電離度のページへのリンク