燃焼室とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > 燃焼室の意味・解説 

ねんしょう‐しつ〔ネンセウ‐〕【燃焼室】

読み方:ねんしょうしつ

ボイラー・炉や内燃機関などで、燃料燃焼させる所。


燃焼室

英語 combustion chamber

シリンダーヘッド上死点時のピストンとで形成される空間バルブ配置や数、点火プラグ位置ピストン上面のかたちなど多く要素により、その形状異なる。これらの要素エンジンの諸性能特性大きな影響与える。ガソリンエンジンの燃焼室には、ウエッジ型(楔形)、バスタブ形(湯舟形)、半球形、多球形、ぺントルーフ形(屋根形)などがある。ロータリーエンジンでは、ロータリーピストンとハウジング区画され空間がもっと小さくなるところが、レシプロエンジンの燃焼室に相当する

燃焼室

参照 シリンダーヘッド
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

燃焼室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/26 08:41 UTC 版)

燃焼室(ねんしょうしつ)は、燃料燃焼する空間であり、熱機関においては燃焼(酸化)により熱エネルギーを発生する部位である。


注釈

  1. ^ なお現行のHEMIエンジンは完全な半球形ではなくなっている。
  2. ^ DOHCの場合は3本の吸気バルブ・2本の排気バルブ(=5バルブ)も混在する。またSOHCの場合は2本の吸気バルブ・1本の排気バルブ(=3バルブ)も混在する。
  3. ^ ポート噴射式も単室式の一種であるが、一般的には直接噴射式にはポート噴射式を含まない。

出典

  1. ^ 「勝利のエンジン50選」カール・ルドヴィクセン著 二玄社 2004年11月10日発行 167ページ
  2. ^ a b F1の燃焼技術「プレチャンバー」をまさかマセラティが出してくるとは!新3.0ℓV6ターボエンジンのプレチャンバー技術を読み解いてみる - MotorFan・2020年7月3日
  3. ^ プレチャンバーも開発の焦点に。“燃費ターボ”NREは最新かつ最後の大技か【スーパーGT驚愕メカ大全/最終回】 - オートスポーツ・2020年7月9日
  4. ^ 日本特殊陶業、副燃焼室付き「プレチャンバープラグ」公開 - Car Watch・2023年10月26日
  5. ^ 6BB1”. 日本の自動車技術330選. 自動車技術会. 2020年7月21日閲覧。
  6. ^ 杉原邦彦、田中利明、佐々木正博、上田隆正「副噴口付き渦室式ディーゼル機関の開発」『日本機械学會誌』第91巻第834号、1988年5月5日、414-415頁、NAID 110002474402  - 昭和62年度 日本機械学会賞(技術賞)


「燃焼室」の続きの解説一覧

燃焼室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 15:07 UTC 版)

ジェットエンジン」の記事における「燃焼室」の解説

詳細は「燃焼器」を参照 空気流れから見て圧縮機ディフューザーの後に位置している燃焼室 (Combustion Chamber) の役割は、取り込んだ空気流に熱エネルギー与えることであり、燃料噴射による火炎維持しながら適度の流入空気取り込んで空気燃料すばやく混合して燃焼させ、後に続くタービン排気ノズル高温ガス送り出すことである。燃焼室は、入って来る空気出て行く燃焼ガス流れ方向が同じの直流型燃焼室と入って来る空気出て行く燃焼ガス流れ方向が逆の逆流型燃焼室があり、前者中・大エンジン使用され後者は燃焼室をタービン部の外周置いたリヴァースフロー型燃焼室 (Reverse flow type combustion chamber) と呼ばれており、圧縮機タービン遠心式圧縮機ラジアル・タービン使用した小型エンジンターボシャフトエンジン使用されている。 燃焼室にはいくつ異な形状存在する基本的に入れ子状の構造をしており、燃焼室の外形構成する燃料ケーシング、燃焼室の内側円形配置され燃料ライナ (Liner)、燃料ライナ内側設置され燃料送り噴射化する燃料ノズル燃料ライナ内の燃料空気との混合気点火させて燃焼させる点火栓構成されている。燃料ライナ多数の孔が開けられており、燃焼前の空気層流冷却されるように配置されている。なお、始動時に使用される点火栓燃料噴射ノズルに近い4時と8時付近の2か所に設けられることが多い。 燃料にはジェット燃料使用され、その主体であるケロシン理想的な空燃比15対1であるが、実際に燃焼室の燃料ライナ送り込まれる空気流量全量噴射される燃料の総空燃比重量比)は40 - 120:1程度である。これでは、コアエンジン部分取り込まれ空気のすべてを燃料均質に混合すれば希薄すぎて燃焼できない。そのため、燃焼室ライナ前部では、燃料噴射ノズル周囲オリフィス機能持った旋回案内羽根(Swirler, スワラー) から、14 - 18:1程度混合比になるように空気流量25%程だけが燃焼室ライナ囲われ燃焼領域取り込まれ、これは一次空気呼んで区別される残り空気流量75%程は二次空気呼ばれ、燃焼室ライナ内部冷却燃焼ガス希釈一次空気完全燃焼しなかった燃料二次燃焼利用される。 燃焼室は燃焼領域混合冷却領域分けられており、燃焼室ライナ前部にある燃料噴射ノズル周囲旋回案内羽根により旋回渦(スワール)を形成することで、空気流入速度減少火焔伝播速度増加図り空気燃料混ざり合い燃焼することで燃焼領域形成する。燃焼室ライナ冷却兼ねた二次空気が、燃焼室ライナの孔からその後部にある燃焼領域下流側流入することで、混合冷却領域形成する流入する二次空気流れがその上流である燃焼領域内に環状渦を作り、これが火炎持続させる効果生む混合冷却領域では空燃比重量比)が40 - 120:1となり、一次空気燃焼しきれなかった燃料まで燃焼されると共に二次空気による希釈により出口温度を、後部にあるタービンタービンノズルブレード部分的な高熱損傷受けないように許容する温度まで均一に下げる。燃焼直後燃焼領域ガスは1,600 - 2,000程になるが、二次空気混合希釈され混合冷却領域冷却されタービン入口直前では800 - 1,000前後まで低下する。 燃焼室直前圧縮空気流速100 - 200m/sであるが、燃焼室ライナはその流れから火炎保護し部分的に10 - 20m/s程度減速され燃焼領域作り出す。燃焼室ケーシングと燃焼室ライナの間および燃焼室ライナ設けられた孔には空気流れ燃焼領域流れ空気量調節されるとともに高温晒されるライナ冷却される燃料コントロール装置によって高圧加圧されなおかつ調整され燃料ノズルから噴射され状にされる。始動時は圧縮空気流れの中で、ノズル近く位置する点火栓電気火花によって状の燃料点火される一次空気持っていた軸方向での運動量旋回案内羽根によって旋回運動変換され燃料ノズルから噴射される状の燃料との混合とその初期燃焼必要な時間だけ旋回しながら燃焼領域前部形成する最初に点火栓によって点火された後は、火炎は自ら燃焼領域内で維持するため、電気火花始動時だけ放たれるエンジン停止時燃料が燃焼室内に残留することで、次回始動時に燃料過多となってホット・スタートや燃焼室の焼損可能性があるため、底部ドレンバルブ設けてドレンタンクへ残留燃料排出するようになっている

※この「燃焼室」の解説は、「ジェットエンジン」の解説の一部です。
「燃焼室」を含む「ジェットエンジン」の記事については、「ジェットエンジン」の概要を参照ください。


燃焼室

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/19 10:04 UTC 版)

ロケットエンジン」の記事における「燃焼室」の解説

推進剤燃焼して生成した高温高圧ガスノズルから噴出してその反動推力生み出す

※この「燃焼室」の解説は、「ロケットエンジン」の解説の一部です。
「燃焼室」を含む「ロケットエンジン」の記事については、「ロケットエンジン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「燃焼室」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「燃焼室」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「燃焼室」の関連用語

燃焼室のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



燃焼室のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの燃焼室 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのジェットエンジン (改訂履歴)、ロケットエンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS