空冷
エンジンの熱を空気中に放出する冷却方式。冷却方式とはいうものの、基本的にはエンジンを冷やす特別な装置は何もついていない。走行風を利用するだけというシンプルな構造だ。 エンジンにはフィンと呼ばれる薄い板状のヒダがついていて、少しでも多くの熱を放出するように表面積をふやす工夫がなされている。シンプルな構造で軽くしやすい反面、水冷や油冷に比べ冷却効果は低い。そのため、ハイパワーなかわりに発熱量も多い大排気量モデルにはオイルクーラーなどの補助的な冷却装置が取り付けられることが多い。昔は空冷しかなかった。 現行の国産最大排気量空冷モデルはヤマハのXJR1300。1300ccともなるとフィンだけでは冷やしきれないので、やはりオイルクーラーが付いている。空冷はフィンの美しさが最大の魅力である。
【関連用語】オイルクーラー ラジエター
空冷
空冷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:28 UTC 版)
「オートバイ用エンジン」の記事における「空冷」の解説
詳細は「空冷エンジン」を参照 空冷エンジンは最も初期のオートバイから採用され続けている。シリンダー外部には表面積を大きくして外気への熱の放出を多くするために冷却フィンが設けられていて、独特の外観を持っている。より効率の良い冷却のために設計者は様々な形状の冷却フィンを考案し新型エンジンに採用した。エンジンが露出しているオートバイでは車体デザインの一部として扱われることも多く、水冷エンジンにも空冷の冷却フィンを模した外観のシリンダーブロックがデザインされる例も少なくない。スクーターの場合は走行風を受けにくい車体後方にエンジンが搭載されていることから、クランクの回転を動力とする強制空冷用のファンが設けられているものが多い。 空冷エンジンは水冷エンジンに比べ、部品の温度変化が大きくなりやすいため部品同士の間クリアランスは総じて広めに取られる場合が多く、加えて、ウォータジャケットのようにシリンダー周囲に音を抑えられる構造を持たないことから、エンジンの動作音が大きくなりがちになる。 一方、構造の単純さと製造コストの安さから途上国向けのオートバイでは未だに幅広い製品に用いられ続けている。あるいは、冷却フィンの造形や、エンジンを停止した後に金属部材が冷めていく際に響く音など、空冷エンジン特有の嗜好性には根強い愛好者も多く、空冷エンジンを搭載した新型車種もしばしばみられる。
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空冷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 00:42 UTC 版)
本車と、F1車RA302のエンジンが空冷であることは、本田宗一郎の現役晩年のエピソードとしてしばしば語られる。
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