空冷エンジンとは? わかりやすく解説

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【空冷エンジン】(くうれいえんじん)

内燃機関分類のひとつ。
レシプロエンジンロータリーエンジンのうち、外気との熱交換冷却を行うもの。
表面積大きくするため)ヒレ状にした放熱板燃焼室周囲取り付け、これを外気当てる事で冷却を行う。
単純に外気にさらすだけの「自然冷却式」と、送風機外気送り込む強制冷却式」に細分される

構造比較的単純で、整備しやすく、故障損傷にも強い。
反面放熱板大きな体積要求し出力大きいものは許容しがたいほど巨大化する事がある
また、大気の状態に影響を受けやすく熱帯気候高高度での使用には適さない

関連液冷エンジン ガスタービン ジェットエンジン


空冷エンジン

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

空冷エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/06 13:03 UTC 版)

空冷エンジン(くうれいエンジン)は、その冷却をもっぱら空冷によって行うレシプロエンジン


注釈

  1. ^ 初期には冷却効率を重視するために、クランク軸が機体側に固定され、シリンダーがプロペラとともに回転する「ロータリー・レシプロエンジン」も存在した。
  2. ^ 現に、ダイムラー・ベンツ社設計のエンジンのライセンス生産は、生産数が目標に達せず、かつ稼働率も非常に低かった。この理由の大半は基礎工業力や資源不足に終始するが、むしろ、水冷エンジンの整備員の育成が低調だったことも大きく影を落としている。ちなみに同じエンジンを2社で供給したことを陸軍海軍の不仲の象徴のように語る記述もあるが、実際は1社では供給力不足で2社にならざるを得なかっただけである。詳細については、キ-61「飛燕」(上記の一方の水冷エンジンを搭載した陸軍機)、キ-100「五式戦闘機」(「飛燕」のエンジン換装型の陸軍機)、および、「彗星」艦爆(上記のもう一方の水冷エンジンアツタ (エンジン)を搭載した海軍機)の欄を参照のこと。
  3. ^ ただし、当初は液冷エンジンで設計する予定だったのだが、この機体のために液冷エンジンを供給する余裕がないことから、軍から空冷エンジンでの設計を指示されたという経緯がある。ただ、別の説では軍の指示はなく、設計側が空冷エンジンの利点を評価して採用したという説もある。
  4. ^ ただし、型番で見ると、初期型は簡易型のスーパーチャージャー搭載のアリソン系エンジンだったことや単発爆撃機という扱いもあり(A-36を参照)、細々と生産している状況であったが、B型以降は高機能なスーパーチャージャーを装備したイギリスのロールス・ロイス・マーリンエンジンに換装した結果、高性能化を果たし、一転して大増産が行われたという経緯がある
  5. ^ 実際は水冷エンジンでも、外観が空冷エンジン近づくようにエンジン部分がデザインされた車種が存在する。例 : スズキ・カタナ250

出典



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空冷エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 09:32 UTC 版)

シボレー・コルヴェア」の記事における「空冷エンジン」の解説

米国車としてはユニークなコルヴェアのエンジンは、整備士それまでとは異なった知識要求した初期モデルで共通の問題は、アルミニウム混成エンジン異な金属の熱膨張率違い起因するオイル漏れであったシボレーはこの生来問題に、コルヴェアの全生産期間通じて取り組みかなりの成果収めた。この問題アルミブロックシリンダーヘッドに挿まれた鋳鉄シリンダーが、左右のエンジンバンクでお互い押し合いかなり拡大していくことを含んでいた。オイル漏れ原因はプッシュロッド・チューブの先端使われているOリング材質起因していた。このOリングはコルヴェアのエンジンの運転温度には耐えられないもので、数年するとOリング硬化し脆くなりオイル漏れ誘発していた。このチューブでの漏れが起こるとオイルシリンダーヘッドから高温排気管の上滴ってオイル焼けの臭気発し車体後部空気排出口から青白い煙をたなびかせることになった。この問題は、1970年代ヴァイトン(Viton)社がプッシュロッド・チューブに密着して500度 Fの運転温度耐えることのできるOリング製造するまで続いたが、現在ではコルヴェアの所有者ヴァイトンOリング装着してオイル漏れ問題から解放されている。プッシュロッド・チューブからの慢性的なオイル漏れGM選択したプッシュロッド・チューブ用シールの材質起因し室内送られる暖気も汚すことになったエンジンルーム車室の間にある幅6-in (152 mm) 長さ16 feet (5 m) のゴムシール新品同様の状態に保たれていないと、有害なガス室内漏れ出してくるおそれがある暖房システム通じて室内へ入る煙とガスは、エンジン発する熱で直接空気温めて室内用の暖気利用する空冷エンジン車に付き物問題であった排気システムガスケット劣化した壊れていると、一酸化炭素その他の有害ガス室内流入してくる可能性があった。ガスケットはヒーターボックス用吸気管内部にあり、エンジン冷却用空気ヒータースイッチ入れられる室内暖房用にも使用された。 1960年モデルのコルヴェアは、フォルクスワーゲン車がディーラー・オプション補助ヒーターとして設定していたエーベルスペッヒャー(Eberspächer)・ヒーター似たGMハリソン・ディヴィジョン(GM Harrison division)の燃焼式ヒーター標準ヒーターとして前方トランク内に備えていた。この装備1961年モデルではオプションとなり、需要低かったため1965年モデル廃止された。空冷エンジン車の代表例であるフォルクスワーゲン・ビートルは、エンジン冷却用の空気とは隔絶した新鮮な空気使用するより良い暖房システム採用していたが、コルヴェアのシステム排気との接触部を8箇所持つのに対しビートルではエンジン後部マフラー覆われ2つ熱交換器一酸化炭素さらされるだけであったレギュレーター過充電許容し、元々バッテリー用の放出口が設けられていなかったため室内空気汚されるおそれもあった。エンジンルーム内に搭載されバッテリー過充電になると水素放出するシボレーガスバッテリーからエンジンルームの外へ排出する特製のバッテリーカバーとホース装着したが、その仕掛けは車が使われているうちに所有者より取り外されてしまうことが多々あった。 車室内の空気汚染問題は、フォルクスワーゲン・ビートルやコルヴェアが市場投入される10年前に多く米国都市タクシーに関する規制エンジン排気ガス温められ暖気暖房用に利用する空冷エンジン車をタクシー用車両として使用することを禁じたことにも表れており、空冷エンジン車に常に付きまとう問題である。 コルヴェアのエンジン冷却ファンエンジン上部低く水平に置かれ冷却空気吹き下ろした。ファンジェネレーターエンジン後部クランクシャフト掛けられベルト駆動された。問題ベルトプーリーにより2度90曲げられ、横に捻られることであったベルト負担大きく寿命短くなる

※この「空冷エンジン」の解説は、「シボレー・コルヴェア」の解説の一部です。
「空冷エンジン」を含む「シボレー・コルヴェア」の記事については、「シボレー・コルヴェア」の概要を参照ください。

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