技術者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/20 00:42 UTC 版)
世界における技術者の称号
大陸ヨーロッパやラテンアメリカの幾つかの国やトルコなどでは、工学技術者の称号は工学部の学位を持っている者に限り許されている。例え職歴が十分であっても、それ以外の者が使用する事は違法である。
イタリアでは、工学部の学位を持っている者以外では、プロフェッショナルとしての能力試験(Esame di Stato)を課し、これを通過した者がその称号を許される。
ポルトガルでは、プロフェッショナルな技術者の称号と、認定されるその工学学位は「Ordem dos Engenheiros」によって認定されている。
チェコ共和国においては、技術者の称号(lng.)は、化学、工学、さらには歴史的事情により経済学で学士か修士を修めたものに与えられる。
アメリカの全ての州、カナダ、そして南アフリカでは、幾つかの技術者の称号の使用を、法によって規制している。特に"Professional Engineer"、さらに工学分野から派生した工学、例えば土木工学や機械工学専門技術者に対する称号等を規制している。アメリカの州でほぼ全てにおいて、無許可の者が「技術者」を称する事等を禁じている。
IEEEの公式な見解は、工学学位を持ち、十分な技術者としての経験を持った者等が技術者である、としている。
技術資格者
技術資格者という名称もあり、例として交通工学技術者の資格として、日本では交通工学研究会認定交通技術資格者TOP(Traffic Operations Practitioner certified by JSTE)、交通工学研究会認定交通技術上級資格者TOE(Traffic Operations Engineer certified by JSTE)がある。
米国ではPEとは別にPTOE(Professional Traffic Operations Engineer)があり、全国レベルの資格制度として1999年1月に第1回の資格試験が行われている。資格の認証は,米国交通工学会(ITE)の関連組織であるTPCB(Transportation Professional Certification Board, Inc.)という独立の非営利団体(NPO:nonprofit organization)が行っている。
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i “大学における実践的な技術者教育のあり方に関する協力者会議(第3回)検討課題(案)”. 文部科学省 (2009年12月7日). 2018年10月5日閲覧。
- ^ a b c d “技術者と技能者”. 金沢工業大学. 2018年10月8日閲覧。
- ^ a b “第5回 米国 エンジニアとテクニシャン”. 連載:[海外]グローバル体験. 一般財団法人 アーネスト育成財団. 2018年10月8日閲覧。
- ^ 高等学校学習指導要領解説. 家庭編、文部科学省
- ^ 職務構造に関する研究 : 職業の数値解析と職業移動からの検討 (労働政策研究報告書) / 松本真作[他] (労働政策研究・研修機構, 2012年3月)
- ^ 中小企業活性化のための新たなビジネス機会を探る : 開催報告書 : 第7回APEC中小企業産業交流フォーラム開催報告書、 経済分析部国際経済研究課 (日本貿易振興機構, 2005年3月
- ^ [1][2]
- ^ サービス産業生産性向上支援調査事業(地域の中小サービス事業者におけるIT利活用状況及びサービス事業者に特有の課題の把握に関する調査)報告書. 平成21年度 電子書籍・電子雑誌 (経済産業省委託調査報告書) / IT記者会 (経済産業省, 2010年2月
- ^ 稲村紀久雄『接客技術者の基礎知識―紳士服の仕事に興味ある人たちの必読書』(文芸社 2001 ISBN 978-4835519005)
- ^ 建設業を除く。
- ^ “技術者”. コトバンク. 2018年10月8日閲覧。
- ^ “技術者、技能労働者について”. 技能労働者. 国土交通省. 2020年12月2日閲覧。
- ^ フリーランスエンジニアとは?会社員との違いやIT職種、会社員との違い|レバテックフリーランス
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