怪人二十面相 怪人二十面相の概要

怪人二十面相

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 01:00 UTC 版)

黒マントにタキシード、黒いアイマスク[注 1] が二十面相の有名なイメージだが、これは「少年倶楽部」の挿し絵に描かれた姿であり、映画やドラマではたびたび採用されるが、乱歩の原作中に登場したことは一度もない。

1936年(昭和11年)に『怪人二十面相』で初登場し、乱歩作品では1962年(昭和37年)まで、おもに少年少女向け探偵小説『少年探偵シリーズ』に登場した。『妖怪博士』後の戦争(第二次世界大戦)中は息を潜めていたが、日本敗戦後の『青銅の魔人』にて復活。以降は逮捕・脱獄・偽装死を繰り返しながらも明智や小林率いる少年探偵団と対決し、『透明怪人』での逮捕後は、『怪人四十面相(かいじんしじゅうめんそう)』とも名乗る様になっている。


注釈

  1. ^ 映像作品ではドミノマスク(いわゆる女王様マスク)であったり、ヴェネツィア風の仮面だったりと作品によって異なる
  2. ^ 彼は一作平均4.44回、シリーズ合計で111回もの変装をしている(ポプラ社版のみをカウント[1]
  3. ^ 妖虫』を乱歩自身が児童向けに翻案したものである
  4. ^ この描写は戦前の乱歩作品『蜘蛛男』からの転用
  5. ^ a b 乱歩は武田武彦の著述と前書きで述べているが、実際には氷川がポプラ版を執筆。
  6. ^ この描写は戦前の乱歩作品『地獄の道化師』からの転用

出典

  1. ^ 『生誕百年・探偵小説の大御所 江戸川乱歩99の謎』(二見書房刊)
  2. ^ 『乱歩おじさん』(松村喜雄、晶文社)
  3. ^ 『超人ニコラ/大金塊』(江戸川乱歩推理文庫43巻)における中島河太郎「解題」より、1988年、413-416頁。
  4. ^ a b 「自作解説」『怪人二十面相と少年探偵団』(『児童文学への招待』(南北社、昭和40年7月)
  5. ^ イモ欽トリオ ティアドロップ探偵団 歌詞&動画視聴 - 歌ネット”. www.uta-net.com. 2023年7月16日閲覧。






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