魔法人形
魔法人形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/23 14:25 UTC 版)
『魔法人形』(まほうにんぎょう)は、1957年に月刊娯楽雑誌「少女クラブ」(大日本雄辨會講談社)にて連載された江戸川乱歩作の児童向け推理小説シリーズの1作である。ポプラ社の「江戸川乱歩・少年探偵団」シリーズでは『悪魔人形』と改題されている。
概要
少女誌初の少年探偵団シリーズ。少女誌連載は本作と『塔上の奇術師』のみ。少女読者を意識し小林少年が女装する場面や少女探偵の花崎マユミが登場する。チンピラ別働隊のポケット小僧が初登場した。
『地獄の道化師』のストーリーを流用しているため、二十面相が不要の放火殺人をする不自然な展開となっている。
あらすじ
小学生のルミは公園で不思議な腹話術師に誘拐された。その後ルミの家にはルミに生き写しの人形が届き、身代金を求める電話がかかってきた。小林少年は人形を送りつけた赤堀鉄州なる人形師の家に潜入捜査を開始した。
二十面相の狙ったもの
- 身代金一千万円
- ヨーロッパのある国の女王の持ち物であった「ほのおの宝冠」
主要人物
- 小林芳雄 - 明智の助手で「小林少年」や「小林君」と呼ばれる。「少年探偵団」の団長。
- 怪人二十面相 - 神出鬼没の怪盗。変装が得意なため「二十面相」と呼ばれ、自称もしている。
- 明智小五郎 - 名探偵。二十面相の好敵手。
- 花崎マユミ - 明智の姪。前作『妖人ゴング』から明智の助手になる。小林少年の不在時は少年探偵団の指揮官となる。
- 赤堀鉄州 - 変わり者の人形師
舞台となった場所
その他
書誌情報
- 光文社:少年探偵団全集18『魔法人形』 1957年
- ポプラ社:少年探偵23『悪魔人形』1970年
- 講談社:江戸川乱歩推理文庫38『魔法人形/サーカスの怪人』 1988年
- ポプラ社:少年探偵17『魔法人形』1999 年
- 光文社:江戸川乱歩全集 第20巻『堀越捜査一課長殿』 2004年
- ポプラ社:文庫(新装版)第17巻『魔法人形』 2005年
- ポプラ社:文庫クラシック 第17巻『悪魔人形』 2009年
- 貸本漫画 あかしや書房 ちばてつや作画『魔法人形』1958年
映画
2021年、本作を原案とした映画『聖なる蝶 赤い部屋』が公開された。
脚注
関連項目
外部リンク
魔法人形
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ピペリ ギザギザ兄弟の兄。トンパとともに旅をしている。 トンパ ギザギザ兄弟の弟。ベトベトガムと風景を切り取る魔法が使える人形。 ポーリー 魔法人形。ラタ国とサルジャリ国の間で生まれて5人の国境警備兵に育てられている。 ペルペ 魔法人形。空を飛びまわりキャンディを降らす。 ゴロロ 魔法人形。空を飛び、雷を落とすことができる。 モクリック 魔法人形。踊りがうまくて空も飛べる。魔法で人をあやつることができる。 チャリム 魔法人形。恥ずかしがりや。自分の姿形を人に認識されない。 ドルポン 魔法人形。世界中を旅している。火や水など様々な魔法を使える。 スジャーリ 魔法人形。操り人形。 グラン 魔法人形。人形使い。 ココリ 魔法人形。人間の女の子タイプだが狐のような耳と尻尾が生えている。能力はウソがつけないこと。 ロコ 猫の姿をした魔法人形。生まれた時から目がぐるぐる回っている。 ユーラン 魔法人形。夢の中に現れる怪物。 ラキ 魔法人形。少女の姿をしている。好きなところに跳ぶこと(瞬間移動)ができる。 カルロッテ 宇宙船に乗っている。果たしてその正体は? ヤッコ 手から綿を出す偽天使。自分の正体を喋ってしまうなどうっかりしたところがある。 クローレンス 犬のような姿の魔法人形。時間を操る力を持つ。自分達が創られた理由を哲学的に思索しようとしている。 ソーニャ 無気力の娘。めんどくさがり。周囲の生き物や物からやる気を奪う。 ワーズワット パンペルネを舞台に悪党たちをやっつける。 サラサ 洋館に住む吸血鬼のような姿の少女。 クリステン サラサの部下。人魂のような姿をしている。 ドリステン サラサの部下。フランケンシュタインのような魔法人形。 アスツオ・ヨハン・ファウスト 死者蘇生の秘術を使う。モデルはソガシイナの漫画『NECROMANCER』に登場する、同姓同名のキャラクター。 深海魚くん 深海から引き上げられた魚人というコンセプトの魔法人形。内臓が飛び出している。ギュールギルムを憎んでいる。
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