SSPを取り巻く人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:43 UTC 版)
「ウルトラマンオーブ」の記事における「SSPを取り巻く人々」の解説
ジャグラス ジャグラー ガイの宿敵である謎の存在。無幻魔人ジャグラス ジャグラー参照。 ナターシャ・ロマノワ かつてガイと親交があったルサールカ地方の少女。傷付いたガイを介抱したことがきっかけで親しくなった。 オーブとマガゼットンと戦いで起きたルサールカ大爆発に巻き込まれたところをジャグラーに助けられ、8年後に日本に渡って夢野家の男性と国際結婚。オーブニカの音色を子孫代々に語り継がせると同時に、ガイと写った写真を収めて最後の1つを開けないように注意を促したマトリョーシカ人形や「握った手の中 愛が生まれる」の遺言を遺して天寿を全うした。しかし、ガイと再会しなかったためにガイには命を落としたと思われていた。田口・中野による「エピソード10構想」によれば、ナターシャは東欧・ルパシカ皇国の王党派議員の娘で、王党派と革命軍との内乱を避けるためにルサールカで暮らしていた。ルサールカ大爆発の後は、内乱がルサールカ付近にも及んだことで日本に亡命した。 玉響姫(タマユラひめ)(タマユラ姫) 入らずの森の地下深くに埋められた古墳で眠る幻の姫君。曰く霊能力者にして絶世の美女であり、かつてその美貌に魅せられたマガオロチに攫われたが、ゾフィーに救われて共にマガオロチを結界に封印したという。オーブ=ガイとは面識があるような描写があるが、具体的な関係は不明。 予てから残留思念が森に潜む幽霊として噂となっており、第6話にてSSPが調査に立ち入ることとなる。その際、ナックル星人ナグスの罠で森に閉じ込められてしまったSSPメンバーと渋川を導き、彼女たちの脱出に一役買った。第11話にてマガオロチの復活が近づいたころには再びガイたちの前に巨大な姿で現れ、彼らに警告を与える。マガオロチが復活した際には石碑を破壊されてしまったが、第12話にてナオミたちにより復元された上、圭子の植えた珍しい花の種の不思議な現象により復活し、ガイにゾフィーとウルトラマンベリアルのフュージョンカードを「最後の望み」として託すと、マガオロチの攻撃を受けて再び姿を消した。「玉響」は勾玉(オーブ)に由来する語だが、第6話の脚本を担当した中野貴雄はそのことは知らずに古代風の語感で命名した。 第11話での巨大な姿は、『ウルトラマン』の巨大フジ隊員をオマージュしたものであり、脚本を担当した黒沢久子が『ウルトラマンギンガS』や『ウルトラマンX』で提案していた巨大女子高生が元になっている。黒沢は第12話にも登場させることを想定していたが、女優を特撮の現場には呼べないとして実現には至らなかった。 霧島 ハルカ(きりしま ハルカ) 第7話に登場。予知夢によって未来を予見できる特殊能力者。 ガイやSSPよりも先にマガバッサーをはじめとする魔王獣や怪獣の出現を予知し、ひそかにブログへ書き込んでいた。このことに気付いたナオミによってSSPとの面会に誘われたほか、オーブの正体がガイであることも予知夢で見た内容から知った。 予知がすべて的中してきたことから、「未来は決定されている」という思い込みが根付いており、オーブが怪獣(ホー)に敗れるという未来を見たことからナオミやオーブ=ガイへその絶望を吐露するが、ガイからは「未来は変えられる」と言い返されたことにより、自身もブログへ怪獣出現の警告を与える。その結果、市井の人々には相手にされず、それによって深まった絶望がホーを呼び寄せてしまうが、それでも断念しないガイの姿に心を動かされ、オーブへ助言を与えることにより、「オーブの敗北」という未来の回避に成功する。それ以降、自身の能力を前向きに捉え、自分にしか送れない人生を歩み出した。去る間際には、ガイにベリアルのウルトラフュージョンカードを手にすることを示唆している。 第23話で地球の奥底に眠る巨大な闇の覚醒を察知し、再びガイの元へ現れるが、彼の強い決意の前に安堵の表情を浮かべた。第7話の初期プロットでは、夢が破れた歌手志望の少女という設定で、ホーとしてオーブに倒される様を自身のラストステージにしようとするという展開であった。脚本を担当した小林雄次は、『ウルトラマンティガ』に登場するキリノ・マキオの女性版と想定していた。 夢野 圭子(ゆめの けいこ) ナオミの母にして、渋川の義姉。ナターシャの曾孫。44歳。空気を読まずにガイやジャグラーと接したり、勤務中の義弟を自分の買い物の荷物持ちにするなど奇抜な行動が目立つが、ガイのことを前述したしきたりによる急場しのぎのために娘がこしらえた偽の恋人であることを見抜くといった、勘の良さも併せ持つ。また、夢野家のしきたりをどうでもいいと考えており、ナオミが危険なことをしなければよいと思ってもいる。 第11話にて物騒な事件が多い東京でSSPを営むナオミを連れ戻すために神戸から上京した際には、自身の何気ない行動が玉響姫の復活に繋がることになり、最終的にはナオミが東京に残ることを認めて帰省した。 第16話では前回にて大怪我を負ったナオミの見舞いのため、マスコミをかわす変装をしたうえで現れる。肝心な時にいなくなるガイのことは「最初から気に入らなかった」と発言する一方、オーブについてはナオミの生存を理由に一定の理解を示している。 小舟 惣一(こふね そういち) 第14話・第15話に登場。コフネ製作所の社長。得意料理は焼きそばで、時折社員にも振る舞っている。 かつてシンとは彼が小学生時代に応募したロボットコンテストからの顔見知りであり、入選を逃したシンが必死に教えを乞うてきたことから彼に助言を与え、翌年の入選に導いた過去を持つ。それ以来、時折工場の手伝いに訪れるようになったシンの「災害救助用ロボットの製作」という夢を応援している。 生態系を否定して地球のすべてをリセットしようとするギャラクトロンの主義を「度が過ぎた正義」と一蹴するうえ、食物連鎖による共存や科学によって救われる命を例に挙げて人間の持つ可能性を信じるといった、熱い心の持ち主でもある。また、「オーブを許せない」と嘆くガイに対しても「闇を抱きしめて自分自身が光れ」という言葉を投げかける。この言葉こそが、ガイが闇=ベリアルの力を受け入れ、ひいてはオーブオリジン復活のきっかけにもなった。当初は第4話に登場し、シンと共にマガパンドンの炎を吹き飛ばす発明品を開発するという展開が予定されていたが、没となっていた。 渋川 テツコ(しぶかわ テツコ) 第18話に登場。渋川の一人娘にして、ナオミの従妹。名前の由来は父親の「徹」の字を取ったものだが、本人はこれを「ダサい」と非常に嫌っており、キャサリンと呼ぶように強要している。幼いころは父のことを「かっこいいヒーロー」と尊敬していたが、中学生になった現在では仕事でも家でもそれらしい姿をまったく見せない父にすっかり幻滅し、「一徹」と呼び捨てにするようにまでなってしまった。宝石露店を営む青年・タカヒロに一目惚れしているが、彼に接触していると毎回父の邪魔が入るため、彼への嫌悪感はますます増長してしまう。しかし、タカヒロの正体が地球侵略を企むシャプレー星人カタロヒであったことが明らかになり、父が単身戦いを挑む姿を目の当たりにすると「太陽は見えない所でも輝いている。それはヒーローも同じ」というガイの言葉が父に重なり、少しだけ彼を見直すようになった。ガイには「キャサリン」という愛称しか教えていなかったため、自らの本名が「テツコ」であることに最後まで気付かれていなかった。 岸根 秋恵(きしね あきえ) 第24話に登場。「太平風土記」の所有者である故・岸根教授の妻。 書物の開示を求めて自宅を訪ねたジェッタとシンに対し、「地球の存亡に関わる書物は然るべき時まで公開しない」という夫の遺言を伝える。そのうえで「太平風土記」を差し出し、夫のもう1つの願いをSSPに託す。
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