入らずの森とは? わかりやすく解説

入らずの森

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 04:17 UTC 版)

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入らずの森
著者 宇佐美まこと
発行日 単行本:2009年3月10日
文庫版:2012年3月12日
発行元 祥伝社
ジャンル ホラー
日本
言語 日本語
形態 単行本:四六判並製本
文庫版:文庫判
ページ数 単行本:320
文庫版:400
公式サイト 単行本:入らずの森 単行本 祥伝社
文庫版:入らずの森 文庫版 祥伝社
コード 単行本:ISBN 978-4-396-63313-4
文庫版:ISBN 978-4-396-33743-8
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入らずの森』(いらずのもり)は、日本の小説家宇佐美まことによる小説である。

単行本は、2009年3月10日に祥伝社より刊行された[1]。単行本の装幀は、かとうみつひこによる。文庫版は、2012年3月12日に祥伝社文庫より刊行された[2]

文筆家の門賀美央子は、「地味だけれども、力のある名作」「正統派ホラーであり、社会問題にも鋭く迫っている」と評している[3]。ミステリ評論家の千街晶之は、「『るんびにの子供』『虹色の童話』と同様に、登場人物の人生と、作中で起きる怪異とののっぴきならない関係が表現されている」と述べている[4]。文芸評論家の東雅夫は、「四国の霊的風土を背景とする本格的なホラー・ジャパネスク長編で、とても読み応えのある逸品」と評している[5]

あらすじ

高知との県境にある愛媛の尾峨(おが)の地は、平家の落人が築いた隠れ里といわれている。圭介は、尾峨にある尾峨中学校に東京から赴任してきた。圭介には、陸上競技中の接触事故で、アスリートとしてのキャリアに終止符を打った過去があった。転校生である杏奈は、ある理由から尾峨の地を嫌っていた。隆夫は、広島から尾峨の地に移り住み、農業に勤しんでいるが、地域に溶け込めず疎外感を募らせていた。肩まである髪を金色に染めている杏奈を、隆夫は苦々しい気持ちで見ていた。無関係だった3人が不入森(いらずのもり)で交錯したとき、思わぬ出来事が起きる。

主な登場人物

金沢圭介(かなざわ けいすけ)
中学校の体育教師。
吉田杏奈(よしだ あんな)
金髪の転校生。
松岡隆夫(まつおか たかお)
Iターン就農者。

脚注

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  1. ^ 入らずの森 単行本”. 祥伝社. 2018年10月13日閲覧。
  2. ^ 入らずの森 文庫版”. 祥伝社. 2018年10月13日閲覧。
  3. ^ 門賀美央子 (2016年9月14日). “宇佐美まこと『入らずの森』”. 2018年10月13日閲覧。
  4. ^ 千街晶之 (2017年10月24日). “宇佐美 まこと『角の生えた帽子』 “人生”を浮かび上がらせる傑作怪談集”. KADOKAWA. 2018年10月13日閲覧。
  5. ^ 有栖川有栖と宇佐美まこと”. 東雅夫 (2009年3月22日). 2018年10月13日閲覧。

入らずの森

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:43 UTC 版)

宇和島市立城北中学校」の記事における「入らずの森」の解説

「入らずの森」は、平成5年度からの校舎改築始めるに当たり、撤去保存ということ新聞等に取り上げられ話題となった撤去側の主張は、運動場面積の約5分の1占めることから、部活動体育において支障をきたすというものであった。これに対し保存側の主張は、運動場映えるの緑は生徒情操教育の面から考えると非常に役に立っている。また、多く卒業生がこの思い出込められているというものだった。 入らずの森は、その名のとおり草木保存努めるため、中に入ってはいけない。また、頂上には祠がある。さらに、西北部体育館との間には岩石園があり、何十種類かの四国各地採集され岩石並べられている。 ちなみに清掃体育委員および周辺使用する部活(ソフトテニス部等)が受け持つ。 典型的な極相林(自然な状態で放っておくとできる森林)。 主要な草木: 山桃、竹、フジツバキ、椎の木リュウノヒゲなど

※この「入らずの森」の解説は、「宇和島市立城北中学校」の解説の一部です。
「入らずの森」を含む「宇和島市立城北中学校」の記事については、「宇和島市立城北中学校」の概要を参照ください。

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