作品の特徴・評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 06:13 UTC 版)
川に囲まれた田園地帯で生まれ、夜は外に出るのが怖く、「エンコ(カッパ)が飛び込む」と言われてきた池があった。作品にはそんな原体験も生かされているという。 地方都市で主婦として生きてきた経験を生かした、人間の負の側面を怪談へと導く作風が特徴。市井の人々に潜む暗い情念を書くことを得意としている。いつもの風景の中に潜んでいる怪異を通じて、人の心の暗部を巧みに浮き彫りにする才能が高く評価されている。 ミステリ評論家の千街晶之は、「作風の特色は、人間心理の歪みから生じた隙に怪異が忍び寄って居場所を見つけるプロセスの丁寧な描写にある」と述べている。 『入らずの森』の文庫化に際しては、小説家の京極夏彦、文芸評論家の千街晶之や東雅夫から賞賛の言葉が寄せられた。
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