SSR計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/22 22:53 UTC 版)
「HT-110ロケット」の記事における「SSR計画」の解説
航空研究所の宇宙航空研究所への改組に伴ってARIS計画を引き継いだのがSSR計画(Single Step Rocket 計画)である。既存の推薬の物性, 燃焼安定性の改良とそれを用いた燃焼試験を行うこと、また、燃焼試験の結果が良好である場合に実機による飛翔試験を行うことを目的とする計画であった。同時に性能向上の為のノズルの仕様変更や空気力学特性の研究も平行して行われた。この空気力学特性の研究にあたっては航空宇宙技術研究所(NAL)との協力も行われている。燃焼の安定化は燃焼面の改善によって対応し、実機の飛翔試験が1965年8月22日に行われた。その後1966年1月22日に尾翼前縁部の改良によって空気抵抗を低減した2機の改良型の飛翔試験が行われた。SSR計画によってもたらされた知見は、後のロケット開発において大いに活かされている。
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