SSSAT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 08:22 UTC 版)
SSSAT(Solar Sail Satellite)は、膜面展開と薄膜太陽電池の宇宙空間での特性評価、気液平衡スラスタによる姿勢・軌道制御、ダストカウンタによる宇宙塵観測を目的とし、径5 mの膜面を搭載した、質量6 kgの衛星である。2006年9月23日6時36分に、M-Vロケット7号機のサブペイロードとして、太陽観測衛星ひのでと一緒に打ち上げられた。M-Vロケットからは正常に分離されたとロケット側のカメラによって確認され、日本国外の地上アンテナにて信号を受信したものの、その信号が何らかの理由で断続的で断片的であったため、薄膜太陽電池の特性評価を行うための充分なデータは、得られなかった。地球への降下速度の増加が観測されたため、恐らく膜面展開は正常に行われたと考えられたが、これについても正常なデータは取得できなかった。なお、SSSATは3日後の9月26日に、地球の大気圏へ再突入したと推定された。
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