SPRの協力者
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滝川法生(たきがわ ほうしょう) 声 - 浜田賢二 高野山を下山した坊主。初登場時は25歳。通称ぼーさん。本名読みは「ノリオ」。1月22日生まれ 水瓶座 O型 身長185センチメートル。 生まれつきの茶髪を長く伸ばし、軽薄な見かけをしているが、SPRでは頼れる兄貴分で、麻衣にとっては父親的存在。超能力者で心霊研究者のオリヴァー・デイヴィス博士の大ファン。お調子者でお気楽にしているように見えるが、観察眼が鋭くナルがデイヴィス博士であることにも気づいた。悪霊シリーズの最終章・第7作「忘れられた子供たち」のもう1つの謎解きの主役。 お寺の息子であり、父親が彼を僧侶にしたがったため高野山入りしたが、CDなどは持ち込み禁止なので山を降りたという。現在の本業はスタジオ・ミュージシャンでエレキベースを弾く。スタジオ仕事の合間に仲間とバンドをやっている。元坊主という経歴ゆえに、ミュージシャン仲間が霊現象に見舞われる度に駆り出されているうちに業界内で噂が立ち、いつの間にか拝み屋が副業になってしまった。 霊に対抗する術にかけてはメンバー内でも随一の腕を持つ。その法力は強力で、以前壺にとりついた霊を除霊しようとして壺を粉々に破壊した経験がある。昔は霊が見えたが、除霊中の事故で頭を打った際に見えなくなったという。除霊道具として独鈷杵を持っていることが多い。 高野山にいた僧侶の中で、自分以外で本当に除霊できた人間は2人しか知らなかった。また、山を降りてから知り合った霊能者のほとんどがペテン師かスカだったので自称霊能者は嫌いだという。そのため、麻衣やナル達との初対面で呆れた言動が目立ち、麻衣には心底軽蔑された。 第4作では霊に対抗する術を持たない麻衣に自衛策として不動明王の真言を教えた。第6作ではやむを得ず人に向けて九字を切った麻衣を叱り、「退魔法は誰がやっても効果があるもんじゃない」とその素質を認めた。 松崎綾子(まつざき あやこ) 声 - 鈴木真仁 巫女、シャーマン。初登場時は23歳。6月7日生まれ 双子座 B型 身長167センチメートル。 派手な服装に派手なメイクで巫女のイメージとは程遠い容姿をしている。実家は大病院を経営しており、裕福でお嬢様育ち。いちいち口やかましかったり、霊能者のくせに怖がりなどなにかと人騒がせな人物だが、面倒見が良く料理上手でお姉さん的存在。巫女や霊能者としての実力を発揮することは滅多にないが、お札や結界を作るような仕事は得意である。 子供の頃から樹に住む精霊を見たり、それらと話したりすることができた。生きている樹(具体的には精霊が住んでいる木)が近くにあれば、樹の精霊に力を借りて絶大な霊能力を振るうことができる。ただし、条件に見合った場所がなかなかない上に、一度力を借りた木は最低半年は休ませないといけないため、滅多なことでは力を使えない。第6作では条件が揃った土地柄だったためその実力を発揮し、立ち会ったぼーさんやジョンを呆然とさせるほどの高い浄霊能力を見せた。 原真砂子(はら まさこ) 声 - 釘宮理恵 霊媒師。初登場時は15歳。7月24日生まれ 獅子座 AB型 身長152センチメートル。 テレビにも出演するお茶の間で有名な霊能者。芸能人が多く所属する某有名私立高校に通っており、出席日数の不足に悩んでいる。 口寄せが得意で日本では一流。常に霊の存在を知覚でき、霊を視ただけで、その正体や背景をある程度見抜くことが出来る高い能力を持つが、時折その能力を発揮できないことがある。悪霊や人間の標的となり真っ先に被害に遭うことが多い。「自分がいる場所では強制的な除霊をしないでほしい」と思っている。 おかっぱヘアの似合う可愛らしい市松人形のような美少女だが、意地っぱりでプライドが高く、お嬢様口調で話す。普段着に着物を着ている。ナルに恋をしており、麻衣はライバルであり同志。当初は麻衣を苗字で呼んでいたが、同い年であることもあって、少しずつ心を開いてきた。 ナルの正体を知っているが、弱みを握った形になったことで、却って嫌われてしまったのではないかと恐れている。麻衣と同様にヴラド事件でそれまでの犠牲者のように拉致された際、夢の中で励ましてくれたナルが実は既に亡くなった彼の兄ジーンだと教えられても信じようとしなかったが、一卵性双生児だと言われてようやく納得した。 ジョン・ブラウン 声 - 岡本信彦 神父、エクソシスト。初登場時は19歳。オーストラリアのニューサウスウェールズ州出身。1月5日生まれ 山羊座 A型 身長162センチメートル。 金髪碧眼で童顔、年齢に見合わない愛らしい容姿。標準語に近づけようとしているが、「ますです」などの誤用で周囲の笑いを誘っている。善良で優しく、誰からも憎まれない性格。 エクソシストなので憑き物落としは得意。『悪夢の棲む家』で猜疑心から広田に問われた際、世の神父はみな司祭であり自身は伝道の旅に出る時に司祭職を授かった修道司祭であること、本来なら除霊や悪魔祓いは上の許可が必要だが事後承諾だと答えた。霊に対する時、いつも朗読しているのは新約聖書の『ヨハネによる福音書』。その時だけは訛りがない。 旧版でぼーさんが「ジョンは司祭ではない」と否定していたのは作者のキリスト教の内部事情に対する誤解であることが判明した。そのため、完全版のぼーさんのセリフはぼかしが入り、『悪夢の棲む家』で正式に訂正された。 安原修(やすはら おさむ) 声 - 岡野浩介 最初は依頼者の一人だったが、その後ナルのスカウトを受け「渋谷サイキックリサーチ」の協力要員をするようになり、『悪夢の棲む家』ではバイトで事務員を務める。初登場時は17歳。中学生の妹がいる。3月1日生まれ 魚座 AB型 身長177センチメートル。 高校3年の3学期に緑陵高校の生徒会長として「渋谷サイキックリサーチ」に調査を依頼した。その時も調査に協力しているが、4月に都内の一流国立大学(ぼーさん曰く「最高学府」)に入学してからは緊急時に協力要員として呼ばれている。老獪なところがあり、あだ名は越後屋。自分で遊ぼうとしたぼーさんを逆に遊んで負かしたこともある。本人曰く、怖いのは苦手。 霊能力も超能力もない一般人だが、非常に頭が切れる。そのため情報収集を担当することが多く、巧みな話術で情報を聞き出している。ヴラド事件ではナルの依頼で代わりに所長を演じた。ナルが憑依されて離脱せざるを得なくなった時も急に呼ばれたにもかかわらず金沢と能登の現場を往復し、問題が吉見家ではなく場所にあることを調査の末に突き止めていた。 続編シリーズの『悪夢の棲む家』でも事務員として阿川翠を応対し、関口家と川南辺家の悲劇をつきとめた。
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