心霊研究とは? わかりやすく解説

心霊現象研究

(心霊研究 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/05/17 18:00 UTC 版)

心霊現象研究(しんれいげんしょうけんきゅう)は、英語の Psychical Research (サイキカル・リサーチ)の日本語訳のひとつ。

サイキカル・リサーチは、公認されていない超常的 (psychical) あるいは心霊的 (spiritualistic) とされる現象について、心霊現象の実在を前提とせずに、科学的に調査・研究しようとするものである。霊魂の不滅などを信じる心霊主義とは区別されるが、人的には重なる部分がある[1]。1882年にロンドンで発足した心霊現象研究協会は、会長ヘンリー・シジウィックの下で科学的研究を志向したが、必ずしも懐疑派ではなく、中心的会員のひとりであったフレデリック・ウィリアム・ヘンリー・マイヤースは心霊現象に対して肯定的な傾向があった。草創期には心霊主義者のウィリアム・ステイントン・モーゼスも参画していた[1]

サイキカル・リサーチは、日本ではかねてより「心霊研究」と翻訳されることが多いが、この訳語は心霊主義と混同されやすい[1]。日本独自に発展した心霊研究は心霊主義に基づくもので、サイキカル・リサーチとは別物である。

出典

  1. ^ a b c 稲生平太郎 「「心界幽玄のこと」 - 南方熊楠とフレデリック・マイアーズ」『定本 何かが空を飛んでいる』国書刊行会、2013年。

心霊研究

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 17:13 UTC 版)

浅野正恭」の記事における「心霊研究」の解説

1916年大正5年4月、弟の和三郎新宗教大本当時皇道大本)の開祖出口なお指導者出口王仁三郎心酔大本入信し同年11月海軍機関学校英語教官辞職すると、12月には大本本部置かれ京都府綾部移住した当初、正恭(海軍少将)は和三郎大本入り反対した。しかし正恭も大本魅せられて入信し、和三郎と共に教団内で信望集める。ある信者後年浅野和三郎終始大日本斎会長として、兄正恭は顧問として、大本運動の実権は全くこの兄弟の手掌握され出口王仁三郎氏はたゞ教主輔として神示を承るだけの御用として表に立つ直接信者をすることなく大本奥深く祭り上げられ大本は殆ど浅野大本あるかの如くになつて居たであります」と回顧している。当時、和三郎達は「大正十年立替説(大正維新二度目天の岩戸開き)」という終末論全国に展開、大本影響力恐れた日本政府1921年大正10年2月12日不敬罪新聞紙法違反理由第一次大本事件弾圧加えた裁判中王仁三郎発禁となった教典大本神諭』に替わる新教典『霊界物語』の口述開始、さらに蒙古電撃渡航など破天荒な行動で独自のカリスマ発揮しはじめる。和三郎王仁三郎を「精神異常者」とみなして愛想を尽かしはじめ、また霊魂実在科学的に証明しようとする意気込み抱き、独自の活動模索する1923年大正12年3月23日、「心霊科学研究会」の創立大会開かれる1924年大正13年7月11日、和三郎大本脱退して綾部去り、正恭も弟と行動を共にした。正恭の養子・遥は王仁三郎の娘・梅野結婚していたため大本残ったが、昭和3年離婚して大本離れた1946年昭和21年)には、日本心霊科学協会設立に、顧問として関わっている。 正恭は、1954年昭和29年10月20日数え88歳で亡くなるが、浅野遙の「父を偲ぶによれば、「父は自分死期を、1ヶ月前から的確に10月20日といって皆に話していたのでしたが、全くその通り10月20日死亡しました」という。

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心霊研究

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ウィリアム・クルックス」の記事における「心霊研究」の解説

1871年信奉者の間で「霊媒王者」と呼ばれていたダニエル・ダングラス・ホームヒューム)という霊媒について研究し、「ホームヒューム)の心霊現象にはトリック片鱗すら見出せなかった」との結果発表したまた、1872年からその真偽をめぐり論争起っていたロンドンフローレンス・クックという17歳女性霊媒についても研究始めたクック自身エクトプラズム使って物質化させたというケイティ・キングと名乗る霊の脈拍を測ったり、何十もの写真撮影行なった。そして、クルックスクック起こす現象本物であると発表した多く科学者クルックス騙されたか、発狂したのだと考えた。それらに対しクルックスは「私はそれが可能だと言ったではなく事実と言ったのだ」と反論したクルックスは妻と共にクック1904年他界するまで面倒を見続けた

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心霊研究

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レナード・T・トロランド」の記事における「心霊研究」の解説

トロランドは心霊研究に興味持ちハーバード大学テレパシー実験行い1917年報告している。彼はこの種の実験人体実験ではなく機械用いた最初科学者1人である。この機械トリガされたときに2つ正方形ブロックいずれか転倒させるランプからなっていた。1人部屋で光を知覚しようと試み、もう1人別の部屋でどちらのランプ光ったかどうかスイッチ使って識別するというものである。トロランドは被験者予測した期待値よりも下回ることを発見した

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