500Cシリーズボディー
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「ハッセルブラッドのカメラ製品一覧」の記事における「500Cシリーズボディー」の解説
レンズシャッター内蔵レンズ専用である。 500C(1957年10月発表、発売) - フルマニュアル機。高い信頼性を持つ高品質な完全なシステム一眼レフカメラであり、フラッシュシンクロ速度が1/500秒と高速であったためベストセラーとなり、製造番号30,000から106,700の76,700台が生産され、その後のハッセルブラッドシステムの要となった。最初期の発売された形状は、ウエストレベルファインダーが、1000Fと同形状で、丸いルーペがぴょこんと出る形状で、周囲が塞がれておらず、明るい場所での撮影では、見にくかった。ミラーのショックの軽減装置に、初期の製造の製品にはエアーダンパーが組み込まれており、修理職人で1~2の腕前を持っている職人は、構造上必ず抜けて行くエアーを追加するのは難しいので、中古の500Cの購入を検討している場合には、中期以降の製造の製品で、ミラーのショック削減装置にガバナーを使用する様になっている、安定したボディーの購入を奨めている.初期のセットに組まれていた、シンクロコンパーシャッター組み込みのCarl Zeiss Planer C80mm F2.8のレンズは,構成が違っていて、6枚構成となっており、表面になっているレンズのRが大きく,表示の文字も大きい。物に依っては絞りを試すプレリリースボタンが、取り付けられていない物も存在している。写りが異なっており軟らかく撮影出来ると、一部には好まれており,其の事を知っている中古カメラ屋は,其のレンズに高価な値を付けている。こちらは、良心的な店舗での、最適価格で購入が出来る筈であるとの事だと云われている。機種の500Cの名称は、最高速1/500秒のコンパーを装備していることによる後にプロンターシャッターに変えた後のCの意味はセントラルのCであり、コンパーでは無く、レンズの中心のシャッター。つまりレンズシャッターであると云う意味に変えられた。其の為にレンズシャッターの機種は其の侭機種名にCの文字を付ける事とされた。大卒初任給が4万円だった1970年頃ボディー、マガジン2個、ディスタゴン50mmF4、プラナー80mmF2.8、ゾナー150mmF4レンズ3本で軽く100万円と高価であり、篠山紀信はハッタリをかますためリンホフとともにライトパブリシティの就職面接に持参したという。500C/Mの最初期形の銘板は“500C”の物が取り付けられており、500Cの最終型は、簡単にフォーカシングスクリーンが交換可能、と思われている方が多く存在している。カラーバリエーションは、シルバークロームの一種類であるそうである。レンズの鏡胴もシルバークローム仕上げのみとなっていた。キャップもアルミで、中期依りグレーのプラ製となった。 500C/M(1970年発売) - 1970年のフォトキナで発表された。フルマニュアル機。500Cのマイナーチェンジモデルで、簡単にフォーカシングスクリーンが交換可能となった最初期に製造された500C/Mのカメラボディーには、“500C”の銘板が取り付けられており、入っているボックスと、附属の取扱説明書の標題は、『HASSRLBLAD CAMERA 500C/M 6×6判一眼レフレックスカメラ取扱説明書』となっているが、載っている写真のカメラボディーの銘板は、“500C”の銘板が取り付けられている。此の時期の製造されたボディーは、シルバークローム仕上げのみで、レンズの鏡胴もシルバークローム仕上げのみであった。レンズの数種類に、赤いT*マークが付けられ(ティースターマーク)と読まれて、乱反射を防ぐコーティングが掛けられる様になっていた。新しい銘板が取り付けられた時から、純正輸入の★を附けている。それ以前の物は、特に印を附けてはいない。。日本の正規輸入代理店からの輸入品には、平らな円盤状のワインディングクランクがシルバークローム仕上げの製品が標準とされ発売された。ブラック仕上げの鏡胴を持っレンズに替えられて行く。特殊なレンズ以外には、全て赤いT*マークが付けられた。レンズの種類も増やされて、一部は改良されていた。ボディーにも1972年からブラック仕上げの製造開始、追加発売された。こちらのセットの、日本正規輸入代理店からの輸入品には、ブラック仕上げの平たい円盤状の金属製ワインディングクランクが標準装備とされて発売された。。シンクロコンパーシャッターが組み込まれていたCarlZeiss Cレンズから、プロンターシャッターが組み込まれたCarlZeissCF へ、レンズの形状を改変。デザイン的には、2000シリーズのFレンズのデザインに改良。高級ではあったが、狂い易いシンクロコンパーシャッター組み込みから、Carl Zeissグループのプロンターシャッターの方が良いとされた。1984年に巻き上げツマミ付きのプラ製クランクが標準装備になった。後期型からミノルタ製アキュートマットがデフォルトとなった。製造番号106,701から。 500C/M記念カメラ(1974年限定発売) - 1600F発売25周年を記念し、1500台が生産された。個々のモデルにヴィクター・ハッセルブラッドの署名と記念番号を刻んだ銀プレートがついている。 503CX(1988年発売) - フルマニュアル機。ボディーの形状を2000シリーズの形状と、同一形状としてミラーの中央部を光の透過出来る様になっている。其の裏にTTL感光機器を設置、ストロボの発行調整機能を内蔵。同時に専用のフラッシュ(ストロボ)を発売。繋ぐだけで、最適な発行量を設定。撮影で、シャッターボタンをレリーズすると、自動的に最良の写真が仕上がる。内面反射防止はパルパス材が貼付になっている。シャッターボタンへ固定レバーが着く最終モデル。 500CLASSIC(1989年発売) - 旧モデルである500C/Mの改良の新型モデルとして503CXの新発売で、旧型の500CMの製造は終了を迎えたが、優秀で使い勝手の良好な500C/Mの製造終了を惜しむ声が大きく、購入希望者が多々おり、VICTOR HASSELBLAD AC,LG で、復刻として、503CXのボディーを利用して、503CXに新たに搭載されたTTL等の、専用部品の取り付けを省いたボディーで、機能的には過日の500C/Mと同じである。但し、ボディーの形状は503CXと同形状であり、角張ったボディーデザインに、ボディーの内側には内面反射防止の、パルパス材が貼付されている。またオリジナルの500C/Mと,503CXはブラック仕上げもあったのであるが、500CLASSICでのセット発売となる500C/Mのボディーのカラーは、シルバークロームの一色とされている。勿論搭載を省かれたTTLストロボ機能用のセンサー等は内蔵していない。プロンターシャッター組み込みのCarl Zeiss Planer CF80mm F2.8、フィルムマガジンA12とのセットのみでの販売で、ボディーは単体での販売はを行わなかった。 503CXi(1994年発売) - フルマニュアル機。ワインダー使用が可能となったが、ワインダー自体は現行当時は発売されなかった。シャッターのレリーズボタンが、ソフトタッチレリーズ押しボタンへ設計変更が実施された。他に形状の変更の他、シャッターボタンの固定レバーが廃止となって、長時間露光や、CFレンズ以降には取り付けが無いが、Cレンズの使用時に自動シャッターの使用が出来無くなった。代わりに、エアーレリーズと云う長い距離のホースで、先に取り付けられているボールを握り、気圧の力でカメラのシャッターのレリーズを切る方法。または、薇式の差し込み形の自動シャッターの使用をするか、ケーブルレリーズの固定を使用をしないと、Cレンズの自動シャッターは使用が出来なくなった。三脚ベースも変更されている。クイックカップリングを用意し直し、旧来の機種にはアタッチメントを取り付ける等の必要が生じた。 501C(1994年発売) - フルマニュアル機。中版機種の入門機や,サブ機としての位置付け。ブラック仕上げのみの発売で、プロンターシャッター組み込みCarl Zeiss Planer New-C80mm F2.8のレンズとフィルムマガジンA12とセットでのみの、発売とされた. 503CW(1996年発売) - ワインダーが発売され、此の自動巻き上げワインダーの使用が可能になった。ミラーが少し長くなるとともにしゃくり上げる方式となりミラー切れが軽減された。 501CM(1997年発売) - フルマニュアル機。500Cの改良モデファイが500C/Mで、あるように501Cの改良モデファイが501CMとなる。501Cの改良後継で、入門機・サブ機としての位置付けであり、ミラーが少し長くなるとともにしゃくり上げる方式へ変更されたので、ミラー切れが軽減された。
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