500ELシリーズボディー
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「ハッセルブラッドのカメラ製品一覧」の記事における「500ELシリーズボディー」の解説
500Cシリーズに自動巻き上げモーターを内蔵したボディで、そのため擬似的にクイックリターンとなる。 500EL(1965年発表、1965年発売) - 500Cに小型で信頼性の高いモータードライブを内蔵したボディ。新たなアクセサリーも多数用意されたが500C用のレンズやアクセサリーにも対応するよう巧みに工夫されていた。最終型はスクリーンが交換可能となる。電源は専用ニッカド電池であり、供給が止まった際に危ぶまれたが現在は他社製で単3電池アダプターや006Pアダプターが販売されている。改造カメラがアポロ11号に使用され、人類初の月面着陸を記録した。製造番号8,000から15,074の7,074台が生産された。 500EL/M(1970年または1971年または1972年発売) - 500C/Mにモーターを内蔵したボディ。当初からブラック仕上げも用意された。後期型からミノルタ製アキュートマットがデフォルトとなる。モーターの回転は11.5rpmで、これがデルリン材製のギアで減速されマガジン70に装填された70枚を60秒で連続撮影する。HEDCはこの機種の改造。製造番号は15075から。500EL/M記念カメラ(1979年限定発売) - 人類初の月面着陸10周年を記念し、1500台が生産された。カメラのボディーへは、グレーの人工皮革が貼付され、個々の機体に月のシンボルマークと、記念番号を刻んだ金属プレートが貼付されている。 500ELX(1984年発売) - ハッセルブラッドでは初めてTTLストロボ機能を内蔵した。ミラーがしゃくり上げる方式となりミラー切れが軽減された。 553ELX(1988年発売) - TTLストロボ機能を内蔵。電源が一般的な単3×5本となった。内面反射防止はパルパス材になっている。 555ELD(1999年発売) - TTLストロボ機能を内蔵。デジタルバックに対応した。ミラーの支持機構が宇宙仕様と同じになり耐久性が向上した。
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