113系1000番台とは? わかりやすく解説

113系1000番台

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 07:38 UTC 版)

国鉄113系電車」の記事における「113系1000番台」の解説

1000'番台(上)では乗務員室直後の窓配置異なりATC機器室のため窓がない箇所がある。ATC搭載車(下・2000番台)では乗務員室直後2段窓がある 横須賀線・総武快速線地下区間錦糸町 - 品川間、1972年錦糸町 - 東京開業1976年東京 - 品川延伸直通目的に、1969年から製造され地下区間乗入対応車両グループである。0番台基本に、運輸省(→国土交通省制定A-A基準対応した難燃構造採用された。CP付きの西(偶数向き制御車は、基本番号+300の「クハ111形1300番台」と区分されている。 長大トンネル人口密集地を通過することを考慮し電車トイレ従来垂れ流し方式改め普通電車向け車両としては初め循環式としたほか、パッキン材など一部部品使用されていた木材廃され、窓やカーテン床板腰掛などの材料難燃性不燃性材料変更されたほか、火災発生源となりうる抵抗器などの一部機器回路発火防止対策なされている。また、1972年以降落成した先頭車クハ111-1017 - 10251332 - 1339)は前照灯シールドビーム変更されるとともに方向転換不能とされ、主制御器メンテナンスフリー化を図ったCS12Gに変更された。 総武快速線は、房総東線(後の外房線)の電化同時に1974年7月開業することとなった地下区間保安装置当初ATS使用する予定であったが、開業間近時期ATC導入することになったため、ATC装置搭載しあわせて冷房装置搭載など各部大幅改良なされた車両1972年4月以降新たに製造されることになった初期209両は冷房準備車として落成しており、113系唯一の冷房準備車となった従来1000番台車両は、専ら房総地区総武本線・成田線・鹿島線外房線東金線内房線ローカル列車0番台とともに東海道本線東京口使用されることとなった。特に、サハ111形については東海道本線東京口転用されたことから、0'番台での増備が1両にとどまることになった。このグループは「地上用1000番台」と通称されることもある。 新たに製造された車両先頭車助士席後部ATC装置搭載一部準備構造)され(助士席部分折りたたみ構造廃止された)、運転士側も後方拡大され急行形電車並みの広い構造に、従来車では前照灯と幌の間にあったタイフォン警笛)が下方移設され、ジャンパ栓がKE70形とされたほか、全車とも側面窓上に行先表示器設置され、側窓は別組立後取付けの「ユニット窓構造」が採用された。車両番号従来車続いて、モハユニット-1055、クハ111-1026・1340、サハ111-1020以降付番されているものの、従来の非ATC車両との区別のために、非公式呼称ではあるが「1000'番台」と区別されることが多く本項目でもこの呼称使用するまた、トイレ設置位置、数は0番台1000番台従来車変化ないが、地下線清浄化と保線作業者の影響考慮して循環式汚物処理装置設置された(横須賀線向けに投入され車両当初準備工事のみで後に設置)。また、主電動機ISO規格ネジ採用してメンテナンスフリー化を図ったMT54Dに変更された。後期製造車落成時から冷房装置搭載した新製冷房車」となり、MG容量冷房制御電源一体化されて160 kVAとなった容量増大にともない搭載するモハ112形側面中央扉の戸袋部分MG冷却用冷却取入口設けられている。 この車体構造以降地上用新製冷房車(0'番台)や700番台でも採用されたほか、115系300番台および415系0'番台でも採用されている。ただし、クハ111-1106・1419以前車両115系300番台以降車両異なり前面強化構造はなっておらず、後年前面強化工事推進された。 地上用となった従来車は後に前照灯シールドビーム化され車両もあるが、タイフォンが他番台と同じ前照灯と幌の間の配置となっているほか、窓構造や、ATC装備がされていないために先頭車両助士席後部の窓配置異なっているなど、1000'番台との差異大きい。冷房装置も、国鉄時代には1000'番台と同じAU75系が搭載されたが、民営化後にはJR東日本開発集約分散式冷房装置AU712形2基/両を搭載した車両存在する中には冷房のまま廃車となった車両存在する国鉄時代にごく少数初期ATC車が中京圏近畿圏転用された他は、当初配置区所で使用され続けた。よって、国鉄分割民営化時にはほとんどがJR東日本承継されている。 このグループサハ111形は、2005年東海道線更新工事施工のうえ使用されていた1両 (1015) が廃車されたのを最後に形式消滅したまた、中京圏近畿圏からJR東海西日本承継され車両も、阪和線使用されていた1両(クハ111-6310・高速化工事で+元番号5000)が2004年廃車となり、消滅している。 なお、横須賀・総武快速線からの撤退時には廃車となるゾロ目番号クハ111-1111を含む編成1999年平成11年11月11日イベント列車として使用された。また、ATC付き1000'番台横須賀・総武快速線禁煙区間とされたために灰皿製造時から設置されていなかったが、ATC搭載1000番台では設置されていたため、房総地区では1997年3月JR東日本管内普通列車全面禁煙化まで列車によって禁煙であった喫煙可能であったりする現象続いたモハ113-1250 モハ112-1250 幕張車両センター所属1000番台車内

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