113系2階建グリーン車の改造編入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 05:02 UTC 版)
「国鉄211系電車」の記事における「113系2階建グリーン車の改造編入」の解説
後述の置換えおよび転用により113系2階建グリーン車の2形式が211系へ改造編入された。全車ブレーキ構造を113系から211系のもの(電気指令式空気ブレーキ)に変更する改造を施工されている。これらの車両にもすべてグリーン車Suicaシステム導入にともなうリーダ / ライタが座席の上に取付けられている。 サロ213形100番台・サロ212形100番台 トイレ・洗面所付きのサロ125形4両と車掌室付きのサロ124形20両からの改造。また、置き換え対象編成が12本あることから、サロ125形4両は正向きに方向転換しサロ213形へ、サロ124形のうち8両は方向転換のうえ車掌室を撤去してトイレ・洗面所を設置する改造を行いサロ213形へ、残りは車掌室を残したままサロ212形へ改造され、各車原番号+100番台と改番されている。また、同時に側面行先表示器がLED化されている。 新旧番号対照は次の通り(2007年4月1日時点)。サロ125-1・2・3・5 → サロ213-101・102・103・105 サロ124-6・7・8・※9・※14・16・17・18 → サロ213-106・107・108・※109・※114・116・117・118 サロ124-1・3・5・※10・15・23・24・※25・※26・※27・※28・※29 → サロ212-101・103・105・※110・115・123・124・※125・※126・※127・※128・※129 ※は元・大船電車区(現・鎌倉車両センター)所属の総武快速・横須賀線用サロ124形で、1996年(平成8年)1月 - 3月に国府津電車区(現・国府津車両センター)に転属し、新湘南帯(太帯)となった車両。 短期間で対象車全車の改造を施工させるため、車号を斜体文字で表したサロ124-1・3・5・6・7・8からの改造車は、引き続きTR69形台車を装着している。 サロ213-107(台車はTR69形を装備) サロ212-101(台車はTR69形を装備) サロ213-118(台車はボルスタレス台車を装備) グリーン車2階の車内 グリーン車1階の車内 グリーン車平屋席の車内 サロ213形1100番台・サロ212形1100番台 前述の100番台と同様にサロ125形1両とサロ124形9両からの改造で、これらの改造車は10両中9両がトイレ・洗面所を装備しないサロ124形であることから、サロ125形1両は正向きに方向転換しサロ213形へ、サロ124形4両は方向転換の上車掌室部分にトイレ・洗面所を設置する改造をあわせて施工しサロ213形へ、他の5両は車掌室を残したままサロ212形へ改造され、さらに全車寒冷地仕様への改造(扉脇の半自動扱スイッチの設置など)も施工されたことから、各車原番号+1100番台と改番されている。また、これらも側面行先表示器がLED化されているが、走行中に消灯する機能はない。 番号の新旧対照は次の通り(2007年4月1日現在)。サロ125-4 → サロ213-1104 サロ124-2・※12・20・22 → サロ213-1102・※1112・1120・1122 サロ124-4・※11・※13・19・21 → サロ212-1104・※1111・※1113・1119・1121 ※は前述の100番台を参照。 前述の100番台と同様車号を斜体文字で表したサロ124-2・4からの改造車は、引き続きTR69形台車を装着している。また、カラーシートの貼り方が異なる横須賀線系統からの転入車を改造した車両(※の付いた車両)のカラーシートの貼替は実施されなかった。 高崎車両センター所属の1100番台グリーン車左:サロ212-1113右:サロ213-1120両車とも元113系サロ124形から改造されたグリーン車である(2007年3月21日、上野駅) 1100番台グリーン車(サロ212-1113)に設置されたドアスイッチ(2007年3月21日、上野駅)
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