10~15世紀とは? わかりやすく解説

10~15世紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 02:42 UTC 版)

数学の年表」の記事における「10~15世紀」の解説

1000年頃 — アブー・サフル・アル=クーヒー (クーヒー)が2次上の方程式を解く。 1000年頃 — アブー=マフムード・ホジャンディー(英語版)がフェルマーの最終定理特別な場合について初め言及する1000年頃 — 正弦定理ムスリム数学者により発見されたが、アブー=マフムード・ホジャンディー、アブー・ナスル・マンスール(英語版)、アブル・ワファーの内誰が最初に発見したかについては明らかではない。 1000年頃 — ローマ教皇シルウェステル2世アラビア数字による記数法使用したアバカスヨーロッパ紹介する1000年 — カラジーが数学的帰納法による人類の証明を含む書籍を著す。彼はこれを二項定理パスカルの三角形立方数の和の証明使用した。彼は「微分積分学理論導入した初の数学者となった」。 1000年頃 — イブン・ターヒル・アッ=バグダーディー英語版)が友愛数に関するサービト・イブン・クッラ様々な定理を研究し10進法記数法発展大きく貢献する1020年アブル・ワファー三角関数加法定理として有名な以下の公式(sin (α + β) = sin α cos β + sin β cos α)を定式化する。彼はまた放物線の求積法や放物面体積についても考察した1021年イブン・アル・ハイサムアルハゼンの定理幾何学的に定式化、解を与える。 1030年 — アリー・イブン・アフマド・ナサウィー(英語版)が10進法60進法による記数法について扱った著書書き上げる彼の著書ではほぼ現代同様の手法平方根立方根57,342の平方根、3, 652, 296立方根)の求め方説明している。 1070年ウマル・ハイヤームが「Treatise on Demonstration of Problems of Algebra」の作成始め3次方程式分類を行う。 1100年頃 — ウマル・ハイヤーム幾何学的解法に基づき円錐曲線用いて3次方程式の完全な分類与えた。彼は3次方程式一般的な幾何学的解法初め発見し解析幾何学非ユークリッド幾何学発展基礎作った。彼は10進法による記数法用いた関数の根得た12世紀インド数字アラブ数学者により洗練化され現代アラビア数字による記数法現代世界で一般的に使用されている数記法)が整備される12世紀アラビア数字による数記法アラブ地域通じてヨーロッパへ到達する12世紀バースカラ2世がリーラーヴァティ(算術)を著す。この書籍では定義、算術用語、利子計算算術級数幾何級数平面幾何学立体幾何学日時計の影、不定方程式解法組合せといった内容扱っている。 12世紀バースカラ2世がビージャガニタ (代数学)を著す。これは正の数2つ2乗根を持つことについて触れた世界初書籍である。 12世紀バースカラ2世微分法考案し、さらにロルの定理ペル方程式ピタゴラスの定理の証明発見、さらに0で割った数は無限であることを証明するまた、円周率Πを10進法5桁まで求め地球公転周期10進法で9まで求めている。 1130年アル=サマワール(英語版)が代数の定義を与える。「算術家が既知の数を使用して問題を解く様に代数あらゆる算術法を用い未知数駆使して問題を解く学問である。」 1135年 — シャラフ・アッディーン・アル・トゥースィー(英語版)がイブン・アル・ハイサム続いて代数学幾何学への適用行い3次方程式解法を記す。これは方程式用いて曲線研究する目的別の代数への本質的な貢献をしており、代数幾何学創始となった1202年レオナルド・フィボナッチ自著算盤の書においてアラビア数字使用法実演してみせる。 1247年南宋数学者秦九韶数書九章出版する1260年 — カマール・アッディーン・アル=ファーリスィー(英語版)がサービト・イブン・クッラ定理に関する新たな証明与え因数分解組合せ数学に関する重要な新たな方法導入した。彼はまた、友愛数である17296と18416の組を与えサービト・イブン・クッラとともにピエール・ド・フェルマー業績貢献残した1250年頃 — ナスィールッディーン・トゥースィー非ユークリッド幾何学の定義整備試みる。 1303年朱世傑四元玉鑑(中国語版)を出版する。この書籍では三角形における二項係数求め古典的方法取り扱っている。 14世紀インドの数学マーダヴァ(サンガマグラーマのマーダヴァケーララ学派創始者)が解析学の父と考えられている。彼は円周率正弦関数余弦関数対す冪級数に関して業績残し、他のケーララ学派数学者とともに微分積分学重要な概念生み出した14世紀ケーララ学派数学者パラメーシュヴァラ(英語版)がテイラー級数展開相当する正弦関数級数展開発見し微分法平均値の定理について述べたまた、彼は四角形外接円の半径与えた世界初数学者となった1400年マーダヴァ逆正接関数級数展開、及び逆正接関数正弦関数無限級数発見し、円の円周計算する多く方法発明する。これらを用いて円周率Πの値を11まで求める。 1400年頃 — アル=カーシー代数的数だけでなく、円周率Πのような実数をも近似する10進小数開発貢献する10進小数対す彼の貢献は非常に大きいため、長年渡り彼は10進小数発明者考えられていた。10進小数発明者ではなかったものの、アル=カーシーは数世紀後にパオロ・ルフィニウィリアム・ジョージ・ホーナーにより与えられる事となる冪根計算する方法特別な場合について、計算するためのアルゴリズム与えたまた、彼は算術アラビア数字用いた記数法において、小数点初め導入した彼の作品中には計算の鍵、数学における発見小数点」や「0の効用」がある。「0の効用」の内容序章続いて、「数の算術」、「分数算術」、「星の運行」、「面積」、「未知数解法」の5つ分野わかれている。彼は、「正弦関数と弦」や「1次正弦の値を求め方法と言った著作残した15世紀 — イブン・アル=バンナ英語版)とアル=カラサーディー(英語版)が代数学さらには数学対し一般的な数学記号導入した15世紀ケーララ学派数学者ニーラカンタ・ソーマヤージ(英語版)が「アールヤバティーヤ注解」を著す。この中には無限級数展開代数学問題球面幾何学に関する業績含まれている。 1424年アル=カーシーが円に内接外接する多角形用いて円周率Πを小数16位まで求める。 1427年アル=カーシーが「計算法の鍵」を完成させる。この書籍10進小数について深い考察含んでおり、複数幾何学問題を含む様々な問題解法対す演算的、代数学方法示している。 1478年 — トレヴィーゾ・アリスメティクが書かれる。(作者不詳1494年ルカ・パチョーリが「スムマ(Summa de arithmetica, geometria, proportioni et proportionalità)」を著す。この書籍では、不明な数にcocosa)を当てた原始的な記号代数導入されている。

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