諸家の評価Ⅰとは? わかりやすく解説

諸家の評価Ⅰ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/11 08:51 UTC 版)

西川徹郎」の記事における「諸家の評価Ⅰ」の解説

少年期作品多数含む第1句集無灯艦隊』は、言語表現可能性極北に立つ17文字文学世界であり、ジャンル超えて文学界衝撃与えた1988(昭和63)年、西川徹郎初の読本秋桜COSMOS別冊 西川徹郎世界』(秋桜発行所)に前記吉本隆明評論西川徹郞さんの俳句と共に多数作家評論家寄稿した同書宮澤賢治研究第一人者菅谷規矩雄は、賢治以降現れ少年詩人の言葉触れた戦慄隠さず、「死者棲むところに西川徹郎小論」を寄稿し、「ことばが韻律執する理由ただひとつ─リズムとは、詩の発生現前(プレザンス)にほかならない。この発生瞬間‥‥というスリルをふくまなければ、俳句短歌も、むろん現代詩も、韻律として存在する理由はない。」と詩表現本質論述した2007(平成19)年、宮澤賢治研究先駆者評論家明治学院大学名誉教授天沢退二郞は、『現代詩手帖11月号に『無灯艦隊』について論評し、「無灯の意味を明らかとした。1988(昭和63)年、第1回現代俳句協会新人賞受賞者宮入聖本格的作家論蓮華逍遙西川徹郎論」百枚執筆し1995(平成7)年、現代俳句論客谷口愼也が『虚構現実西川徹郎論』(書肆屋)を書下ろし西川徹郎の〈反季反定型〉の理念は有季定型相対化であると論評した2002(平成14)年、評論家研生英午は同書に「空(くう)の谺─実存俳句行方」を寄稿し西川徹郎を「夭折したフランス天才レーモン・ラディゲの『肉体の悪魔』の再来」(『星月惨劇西川徹郎世界』、書肆屋)と評し詩聖西川徹郎」と称んだ。同年哲学者梅原猛は、同書に於いて西川徹郎エッセイ集『無灯艦隊ノート』をボードレール散文詩喩えて絶賛した2004(平成16)年、法政大学教授小笠原賢二は、吉田一穂と共に西川徹郎を「言語表現極北に立つ詩人」と賞賛し、『極北の詩精神西川徹郎論』(書肆屋)を刊行した2009(平成21)年、日本大学名誉教授泉鏡花研究第一人者笠原伸夫は『銀河地獄西川徹郎論』(書店)で西川徹郞を「現代俳句アヴァンギャルド」「西川徹郎異形天才である。西川徹郎方法原則俳句形式への断絶連続という背理的な形での自負貫かれている。一言でいえば反俳句俳句─反伝統伝統である」と論評した2010(平成22)年、作家森村誠一西川徹郎文學館幾度も講演し講演録『青春永遠性西川徹郎世界』(書店)を刊行し後記に「西川俳句は、日本の文学遺産」、芭蕉の〈蕉句〉に比肩し西川俳句を〈凄句〉、西川短歌を〈凄歌〉と呼称し、「生死の境界を超えた永遠絶唱である」と賞賛した。同年、「読売新聞書評委員務めていた東北大学名誉教授日本哲学会会長野家啓一は、この書に推理作家森村誠一前衛俳句作家西川徹郎との出会い絶景を見、5月16日付「読売新聞」に「寺山修司の『田園に死す』の再来」等と紹介した同年文藝評論家小林孝吉は『銀河の光 修羅の闇─西川徹郎俳句宇宙』(書店)を刊行西川徹郎ダンテドストエフスキー宮澤賢治と共に西川文学掲げてその未出現宇宙輝き論じ、「世界文学」と呼んだ1984昭和59)年、第3句集家族の肖像』の解説で、詩人で、美術評論家鶴岡善久は、「従来新興俳句前衛俳句がついに到達しえなった一極地をこの句集占めている」と述べた。又、鈴木六林男は「恐怖詩才出現」を語り、「これは全く独自の西川徹郎世界だ」と述べた。(『西川徹研究第二集西川徹郎の第1句集無灯艦隊』は、1974(昭和49)年の初版刊行より既に半世紀経たが、現在もその衝撃反響続いている。2019(令和元)年、『ランボー全詩集翻訳者である作家鈴木創士は、西川徹郎を〈天才少年詩人〉と称び、西川文学を「驚くべき17文字遺書である。」「今までこのような感慨覚えたのは、ランボーを措いて他にはない。」(2019年4月6日付「図書新聞」)と絶賛評言述べ同年日本哲学界の第一人者東北大学名誉教授野家啓一は、十七文字の中の物語性着目し世界哲学西川文学比較論を為す画期的批評展開した同年ノートルダム清心女子大学教授綾目広治は、西川文学を『惨劇ファンタジー 西川徹郎十七文字世界藝術』(書店)を刊行し西川徹郎17文字藝術世界思想哲学対峙させて論じた2021(令和3)年、武蔵大学名誉教授日本比較文学会元会長私市保彦は、「西川俳句はむしろフランスシュールレアリズム先行していた」「絵画としてシュールレアリズムはむろんのこと(西川徹郞俳句は)アンドレ・ブルトン例示した詩よりはるかにシュールレアリズム的である。」(『西川徹郎研究第2集書店)と論評した同年ペーター研究第一人者愛知大学元教授英文学者伊藤勳は、「週刊読書人」(2015年6月12日付)に発表した修羅永遠西川徹郞論集成』の書評評論集谿聲山花』(2021年、『論創社』)に収録し西川徹郞第一句集無灯艦隊収載少年期代表作男根担ぎ佛壇峠を越えにけり」を「眞如を洞徹する傑作」と論評した劇作家澤村修治は、「図書新聞」(2015年5月23日付)に『修羅永遠西川徹郎論集成』を評し西川徹朗の十代の日の<青春短歌>も含めて日本戦後文学異形峰として聳えている」と絶賛した。 「銀河系通信ブログ版の復活 2020(令和2)年「銀河系通信」は2006年第19号刊行以来暫く休刊体勢に在ったが、西川徹郎&西川徹郎記念文學館ホームページ西川徹郎公式サイト」の開設と共に2010年1月銀河系通信ブログ版」(発信人西川徹郞斎藤冬海)として復活し大雪山系連なる極北の地新城峠より弛まず17文字銀河系〉〈17文字世界藝術〉の詩と文学思想哲学永遠性探求し続けている。

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