十七文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/20 04:03 UTC 版)
語り手である農場の二世のロージーは、両親に隠れて、メキシコ系の季節労働者の少年ヘイサスと付き合い、一世の両親に対して後ろめたい気持ちを抱いている。一方、一世の母、ハヤシ夫人は俳句(五・七・五の「十七文字」)を作るのが好きで、創造的な才能がありながら、家事と育児、農作業に追われている。俳句は二世の娘に理解されず、娘は理解したような振りをしている。俳句がサンフランシスコの日系新聞で受賞しても、景品としてもらった広重の絵を、嫉妬にかられた夫が額ごと叩き割って燃やしてしまう。この作品は、一世と二世の間に横たわる言葉の断絶がモチーフの一つであり、同時にまた、自己の才能を活かすことのできない当時の女性の哀しみが描かれている。物語の最後でハヤシ夫人はロージーに、「お願いだから、あなたは結婚しないと約束して」と鋭く叫ぶ。ヤマモトはインタビューで「これは私の母の物語である」と語っている。
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