聖天使達を育てた人物達
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/16 16:09 UTC 版)
サルトル・ラージネス ミカエルの師で、12代目悪魔狩り。既に現役を引退し、ジャイアントヒルにて隠匿生活を送っているが、その実力は未だに一線級である。戦士として生き抜いた経験から、ミカエルに剣技だけではなく様々な教えを与え、ミカエルにとって大きな影響となっている。 こまかい事は気にせず、損得勘定抜きで動く豪放磊落を絵に描いたような豪傑。巨人族でもなく、本来は殺す筈だったミカエルを弟子に取ったのも、ミカエルに見込みがあったのと、ミカエルの母とちょっとした縁が在っただけの事らしい(本人曰く「惚れた弱み」らしい)。 巨人族にふさわしい体であるが、外見に似合わず面倒見が良く、料理も得意で、頭も良く戦略家としても優れている。 最終決戦において、かつての相棒であったケセフ、バルログと対決し、ラハブと共闘して、左腕を無くすもこれを打倒した。 決戦に生き延びた後は「悪魔狩り〈ジャイアントヒル〉」としてソードギルドの一員となったらしいが、真面目に勤め上げたかは定かではない。 実は隠し子を1児儲けており、『悪魔狩り』と『巨人の血』はその後も脈々と受け継がれている。もっとも本人曰く「娼館潰し」だったそうなので、方々に隠し子が居た可能性も無きにしも非ずではあったりする。 ガーベラ・ガルシア マギーの養母である女性。故人。マギーを医者として育てた最大の功労者。エバプールで数々の新薬を発表し金の学士号を持った権威のある人物だった。闇医者としても活躍し、所持しているだけで断罪されるような禁書を持っていたという一面もある。サルトルも若い頃幾度も世話になり、どんな悪党でも彼女には敬意を払ったという。 ガルシア神父 レイテルの街で孤児院を営んでいた神父。 宗教の派閥争いに敗北した勢力の子供たちを匿い、子供たちを護る為に尽力したのだが、それも虚しく子供たちは皆殺しにされてしまう。その事から激しい憎悪に駆られ、殺された子供達を生贄に自ら闇の眷属「リッチー」へと転生した。 ミカエルとマギーが出会った事件でミカエルが戦った相手であり、マギーの幼い頃の恩師でもある。ミカエルに瀕死にされた後マギーの優しさに触れて、一時だが正気を取り戻す。その後彼女の事を想いながら、灰となっていった。 ラハブ ウリエルの師である老僧侶。かつては退魔師として教会内で修道長という高い地位と実績を持っていた。魔法の能力、人望に厚く、多くのものから慕われ次期法王は確実と言われていた。 聖職者として多くの部下を犠牲にした黄金の民との戦いに疲れ果て、法王の座を辞退した。また利己的な理由でアニエルを殺した教会のやり方に完全に絶望し、ウリエルや自分自身に付き従う僧侶達を引き連れて教会を出奔した。またその際にコカベル大司教(当時)を打ちのめし、後の決定的な禍根を作っている。 その後、悪魔達や教会の闘争によって出来た犠牲者達を束ね隠れ里を作り、過ごしていたがガブリエルを止める為に行動を開始する。裏社会のさまざまな存在に通じていた彼は、それらを駆使してガブリエルと戦う準備を進めていたが、数多くの妨害によりそれらの全てが失敗に終わっている。ついに、愛弟子であるウリエルをも失ったラハブは最後の手段としてかつて蹴った法王の座に就き、退魔竜騎兵団を動かす事を決意。48代目の法王となって最終決戦に挑んだ。その際サルトルと共闘しケセフやバルログと対決、これを打ち破る手助けをしている。 ラハブが法王になったのには、教会の戦力を動かす他にもウリエルを救うためでもあった。転生や蘇生の秘術は教会内でも極秘とされ、これを扱うには教会内部の承認だけでなく、カウンシルの承認も得なければならなかった為、それらを実現可能な地位に就いたのである。 本編終了後、わずか10年で病にかかりこの世を去っている。 アニエル ウリエルの実姉。大変仲のよい姉妹だったのだが、ウリエルの力に目をつけた教会の手により殆ど人質のような立場にあった。コカベルの姦計により教会を脱走しようとした所、それを知ったウリエルが魔力を暴走させそれに巻き込まれて死亡する。ウリエルの「鍵」であり、彼女の死がウリエルの覚醒と心に暗い影を落す事になる。 マリア ガブリエルの母親。14歳で生娘であるにも関わらずガブリエルを身篭る。その正体は「黄金の民」の巫女である。 不可思議な魅力を持った少女で、神託に従いマラクスと共に旅をするが、やがて自らの中にいる子供の正体に気付き、恐怖するようになる。最後は、生まれてくる子供を恐れ、自分と子の死を嘆願しながら死んでいった。 ケセフ ガブリエルの師であり、本編中はガブリエルの配下となっている魔術師。 とある事件において、偶然にもサルトルと戦う事になりそこから2人はコンビを組んで様々な大悪魔と戦った。 かつて黄金の民が創造した究極の兵器ヴァーチューズの再現に心血を注いでおり、その時の実験によって妻を失うものの、それでも尚ヴァーチューズを追い求める。 自分の研究のために引き取ったガブリエルに対しては、優れた弟子を得た程度の認識しか持たなかったのだが、ジャイアントヒルがガブリエルによって崩壊した事により彼の本性に気付く。たった一人の肉親であるリリスがガブリエルによって異形にされた事を知りつつも、ガブリエルに対する恐怖と、ガブリエルが与えるヴァーチューズの知識を求め、ガブリエルの配下となった。 最後の戦いで、ついにヴァーチューズを完成させ、圧倒的な力でジャイアントヒルを攻め込むものの最後はサルトルとの戦いに敗れて死亡した。 リリス ケセフの娘である盲目の少女。ミカエルの幼馴染にて初恋の相手。 幼い頃の心身ともに弱かったミカエルを支え、そしてミカエル・ガブリエルと共に育っていたのだが、ガブリエルの手により異形の悪魔に作り変えられ、ミカエルによって殺されている。 ミカエルがガブリエルを追う目的となった少女であり、最後の戦いまでミカエルの心を励ました存在でもある。 エリゴス・ハウラー 教会の保持する騎士団「退魔竜騎兵団」の団長であり、ラファエルの養父。 13年前の戦争においては七道士の一人・サウロンを討ち取った騎士であり、「氷の騎士」の二つ名で恐れられた。しかし、エリゴスにとってサウロンとの戦いは決して誇れるものではなく、その贖罪としてラファエルを引き取る。それ以降、ラファエルに散々手を焼かされながらも暖かく、そして嘘偽りなく「家族」としてその成長を見守ってきた。 悪魔討伐時ミカエルと対峙し、ラファエルと共闘するが、一人で突っ込んだ彼を庇い右手を切り落とされ、騎士として引退する。 暴走を始め、ラファエルを兵器として扱う教会から離反した事により、ナベリウスで退魔竜騎兵団と対峙。ガブリエルらとの最終決戦を前にして教会の凶刃に倒れる。 ヘレナ・ハウラー エリゴスの妻で、ラファエル、ルリアの母。 13年前の戦いの後、罪の意識を拭えないエリゴスにラファエルを引き取るように進言する。養子であるラファエルにも惜しみなく愛情を与え、よき母として彼を育てた。 教会を離反したエリゴスが彼に付き添うが、竜騎兵の奇襲を受け殺されてしまう。 ルリア・ハウラー エリゴスの実の娘であり、ラファエルの義理の妹。 将来、裁判官を目指して法律学校への入学の為に頑張る少女。 ラファエルの事は、喧嘩しながらも仲の良い兄妹であり実の兄だと思っていたのだがある時、偶然に義理の兄である事を知ってしまう。それでも、ラファエルを兄と慕うのだが、家族と共に教会を離れた事により彼女も教会に惨殺される事に。 ラファエルの「鍵」であり、彼女の死がラファエルの覚醒と心の崩壊を招くことになってしまう。
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