サウロン
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サウロン（Sauron、アイヌアの創造の時 - 第三紀3019年3月25日）は、J・R・R・トールキンの中つ国を舞台とした小説『ホビットの冒険』『指輪物語』『シルマリルの物語』の登場人物。
- ^ 第二十代の王アル＝アドゥーナホールが即位して以降、ヌーメノールの地ではエルフの言葉、即ちクウェンヤは使用を禁じられた上[6][7]、「タル＝（tar-）」の語幹はヌーメノール王のみが使用できる「王」を意味する接頭辞である[8]。
- ^ 出版されたシルマリルの物語では、サウロン降伏時には一つの指輪には特に触れてない上、籠絡したファラゾーン王を通じて島民を支配していったが、それはアカルラベースの最終稿が書かれたのが1951年から1954年である[22]のに対し、書簡#211は1958年に書かれたものだからである[23]。またアル＝ファラゾーンの時代はエルフと疎遠になっていたことと、エルフ達は力の指輪を秘密にしたままだったため、ファラゾーン王は一つの指輪の存在とその力を知らなかったであろうとも書簡には書かれている。[21]
- ^ 会議の参加者の一人であるガルドールの発言であるが、そのサウロンに抗することが裂け谷や灰色港、ロスローリエンの力で出来るだろうかとの不安気な問いに、第二紀・第三紀を通じてサウロンと戦ってきたエルロンドが、裂け谷にも彼らにもそれだけの力はないだろうと答えている。[33]。
- ^ トールキンの後期のアイディア(灰色の年代記)では、この合戦を、ダゴール・ブラゴルラハと同時期に起きたものにするというものがあった。その時トル＝シリオンを守っていた、フィンロドの弟オロドレスは絶体絶命の危機に陥っていたが、この時南西方に逃れたケレゴルムとクルフィンが配下の騎兵に加えて、道中集められるだけ集めた軍勢でサウロンに立ち向かったため、オロドレスは命拾いをしたというものがある。しかしこの結果サウロンの力の前に、ケレゴルムとクルフィンと僅かな供回りだけを残して軍は壊滅し、トル＝シリオンは奪われた。この働きがあったために、二人はナルゴスロンドで歓迎を受け両王家の痼は忘れ去られたとなっている。クリストファ・トールキン曰く、初期のクウェンタ・シルマリルリオンでは、東方でケレゴルムとクルフィンが敗れた後ナルゴスロンドに移動した理由はハッキリしないもので、トル＝シリオンのミナス＝ティリスの防御に関わったという指摘は初期のものでは見られない。しかしベレリアンド年代記の原稿でオロドレスの救出劇を有り得るものとして書き、このためナルゴスロンドに迎え入れられたとした。トールキンはこれを一旦削除したものの、この話を灰色の年代記で再び導入し発展させた、とのことである。[45]
- ^ 『新版 指輪物語』1、115頁，『The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring』、58頁。
- ^ 『新版 指輪物語』7、143頁，『The Lord of the Rings: The Two Towers』、Book IV: Chapter 4。
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 73頁と467頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 97頁と272頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 272頁
- ^ J.R.R. トールキン 『新版 指輪物語 追補編』 2004 評論社文庫 17頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 443頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 511頁
- ^ Parma Eldalamberon#17 2007 183頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.9 Sauron Defeated』1992年 Harper Collins, 231頁, 247頁, 250頁など他多数
- ^ a b J・R・R・トールキン 2003, p. 474.
- ^ Tolkien 2011, p. 5321.
- ^ J・R・R・トールキン 2003, p. 458.
- ^ Tolkien 2011, p. 5137.
- ^ J・R・R・トールキン 2003, p. 447.
- ^ Tolkien 2011, p. 4993.
- ^ Tolkien 2011, p. 5313.
- ^ Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#183』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 260頁
- ^ a b c J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 410頁
- ^ a b J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 52頁
- ^ a b Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#211』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 296頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.12 The Peoples of Middle-earth』1996年 Harper Collins, 148頁、177頁、246頁
- ^ Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#211』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 295頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 284頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 224頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.6 The Return of the Shadow』1988年 Harper Collins, 214頁
- ^ J.R.R. トールキン 『新版 指輪物語 追補編』 2004 評論社文庫 47-48頁
- ^ デビッド・デイ 『トールキン指輪物語事典』1994 原書房 47頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.9 Sauron Defeated』1992年 Harper Collins 315頁
- ^ a b 『ユリイカ 7月号』1992年 青土社 196頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.9 Sauron Defeated』1992年 Harper Collins 401頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.9 Sauron Defeated』1992年 Harper Collins 372頁
- ^ 『新版 指輪物語〈3〉 旅の仲間 下1』 1992 評論社文庫 122頁, 『The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring』、Book II: Chapter 2。
- ^ 『新版 指輪物語〈3〉 旅の仲間 下1』 1992 評論社文庫 175頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.3 The Lays of Beleriand』1985年 George Allen & Unwin, 230頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 478頁
- ^ J.R.R. トールキン 『終わらざりし物語』下巻 2003年 河出書房新社 194頁
- ^ Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#246』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 350頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 396頁
- ^ a b Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#131』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 172頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.11 The War of the Jewels』1994年 Harper Collins, 239頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 51頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.11 The War of the Jewels』1994年 Harper Collins, 342頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 420及び421頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.11 The War of the Jewels』1994年 Harper Collins 54頁および125頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.11 The War of the Jewels』1994年 Harper Collins, 351頁
- ^ J.R.R. トールキン 『新版 指輪物語 追補編』 2004 評論社文庫 133頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 394頁
- ^ J.R.R. トールキン 『新版 指輪物語 追補編』 2004 評論社文庫 107頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.12 The Peoples of Middle-earth』1996年 Harper Collins, 305頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.12 The Peoples of Middle-earth』1996年 Harper Collins, 181から182頁
- ^ a b Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#211』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 296頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.10 Morgoth's Ring』1993年 Harper Collins, 404頁
- ^ Humphrey Carpenter 『The Letters of J.R.R. Tolkien :Letter#156』 1981 GEORGE ALLEN & UNWIN 218頁
- ^ J.R.R. Tolkien, Christopher Tolkien 『The History of Middle-earth, vol.12 The Peoples of Middle-earth』1996年 Harper Collins, 183頁
- ^ J.R.R. トールキン 『新版 指輪物語 追補編』 2004 評論社文庫 20頁
- ^ J.R.R.トールキン 『新版 シルマリルの物語』 評論社 2003年 74頁
- ^ “プーチン氏は「指輪の王」？ 8首脳への贈り物に冷笑相次ぐ”. AFPBB News. (2022年12月29日) 2023年4月2日閲覧。
- ^ 大治朋子 (2023年1月10日). “プーチンさんの指輪物語”. 毎日新聞 2023年4月2日閲覧。
- ^ Curry 2007, p. 3.
- ^ a b Fry 2015, pp. 85–86.
- ^ Fry 2015, p. 86.
[続きの解説]
サウロン
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アウレの元従者。アウレの民の伝承ではずっと力あるものとされていた。メルコールに誘惑され堕落し、彼の召使いの中で最も力あるものとなる。 詳細は「サウロン」を参照
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「サウロン」の例文・使い方・用例・文例
- 悪の支配者であるサウロンは，世界を支配する力を彼に与えることのできる，ひとつの指輪を探している。
- その指輪をサウロンから守る唯一の方法は，サウロンの地，モルドールの滅びの山の亀(き)裂(れつ)にそれを投げ入れて滅ぼすことだ。
- 第２部では，フロドとサム(ショーン・アスティン)が滅びの山に向かって旅を続ける一方，他の仲間たちは，サウロンの手下と戦う。
- その一方で，冥(めい)王(おう)サウロンがはなれ山に向けてオークの大群を送り込む。
- いつも頼りになる魔法使いの灰色のガンダルフ(イアン・マッケラン)はサウロンに捕らえられてしまう。
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