第一紀以前
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:27 UTC 版)
サウロンは、元々はヴァラールである鍛冶・工芸の神アウレに仕える「マイロン(Mairon)」という名のマイアであり、アウレ臣下のマイアールの中でも非常に力ある者として知られていた。しかし、アルダの黎明期にモルゴスに誘惑されて堕落し、彼に仕えるようになる。原作者のトールキンはサウロンが誘惑された理由として、サウロンは秩序と調和を愛し混乱と無益な諍いを嫌ったが故に、メルコールの意志と力の影響を受け、彼に惹かれた最初の者となったという主旨を述べている。こうしてサウロンはモルゴスの召使の中で最強のものとなり、主人の為したありとあらゆる悪行に関わることとなる。 サウロンはモルゴスに仕えるようになっても、直ぐ様ヴァラールの下を立ち去ったわけではなかった。モルゴスが要塞ウトゥムノを築いてそこに隠れ潜んでいた間、サウロンはアウレの忠実な下僕を演じ続けながら、密かにモルゴスにヴァラールの挙動を伝えていた。モルゴスはマイアールの中に数多くのスパイを持っていたが、その長はサウロンであった。モルゴスによってヴァラールの宮居アルマレンが破壊された後、ヴァラールは西方に祝福された地であるアマンを築きそこに移り住んだが、サウロンの裏切りは未だ露見しておらず、彼もそこに赴いたとみられる。その後サウロンはアマンを立ち去り、メルコールの下に走ったと思われるが、その正確な時期は判明していない。
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