第一紀
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ナビゲーションに移動 検索に移動累代 | 代 | 紀 | 基底年代 Mya[* 3] |
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顕生代 | 新生代 | 第四紀 | 2.58 |
新第三紀 | 23.03 | ||
古第三紀 | 66 | ||
中生代 | 白亜紀 | 145 | |
ジュラ紀 | 201.3 | ||
三畳紀 | 251.902
| ||
古生代 | ペルム紀 | 298.9 | |
石炭紀 | 358.9 | ||
デボン紀 | 419.2 | ||
シルル紀 | 443.8 | ||
オルドビス紀 | 485.4 | ||
カンブリア紀 | 541 | ||
原生代 | 2500 | ||
太古代(始生代) | 4000 | ||
冥王代 | 4600 | ||
第一紀(だいいっき、Primary period)は、かつて提唱された地質時代区分である。
1759年、イタリアの地質学者ジョヴァンニ・アルドゥイノが提唱した、第一紀、第二紀、第三紀の3紀(のちに第四紀が加わって4紀となった)のうち1つである。化石が出ない時代と考えられた。しかし、アルドゥイノが第一紀の岩石と主張した岩石の多くは、古生代の火成岩や変成岩で堆積岩がほとんど含まれていなかったため、化石が出ないのは当然であった。
キリスト教的歴史観からは、ノアの大洪水以前の時代と考えられた。ただしこれは、アルドゥイノの主張ではない。また、化石の出ない時代という考えは、現在の先カンブリア時代の概念に近い物であるが、先カンブリア時代の堆積岩からは微化石(微生物の化石)が発見されているため、第一紀の概念を現在の地質時代区分に当て嵌めることは出来ない。
参考文献
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関連項目
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外部リンク
第一紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 16:40 UTC 版)
ヴァルダがGreat Starsを完成した後、イルーヴァタールの子らの第一紀はエルフが目覚めたことで始まった。 4550年 - エルがエルフを目覚めさせた。 マイアのメリアンは中つ国に向け旅立った。 4580年 - メルコールはエルフを発見して、秘かに捕らえ始めた。 メルコールは捕えたエルフからオークを作りはじめた。トロルも作りはじめた。 4585年 - オロメは初めてエルフに気づいた。 4586年 - オロメはヴァリノールに戻って、エルフが直面している危険を他のヴァラールに知らせ、すぐにクイヴィエーネンに戻った。 4590年 - ヴァラールはエルフのためにメルコールとの戦争に赴いた。 4592年 - ヴァラールはウトゥムノを包囲した。 メリアンはナン・エルモスに住み、ベレリアンドで目覚めた生き物を保護しはじめた。 4599年 - メルコールは捕らわれ、ウトゥムノは破壊された。サウロンは捕縛を免れ、アングバンドに残ってメルコールのためにオークとトロルを飼育した。 4600年 - メルコールは、ヴァリノールに手かせ足かせをはめられた状態で連れて行かれて、三紀の間マンドスの館に留まるとの判決を下された。 4601年 - ヴァラールは、アマンでともに住むようにエルフを召喚すると決めた。 4602年 - オロメはアマンにエルフの3人の代表を連れて来た。ヴァンヤールのイングウェ、ノルドールのフィンウェ、およびテレリのエルウェである。 4604年 - 3人の代表は戻って、ヴァラールの召喚を受け入れるようにエルフを説得した。かれらは多くの追随者をえた。 4605年 - エルフの「大いなる旅」 : エルフはアマンにむけ出発した(すべてが召喚に応じたわけではない。エルフの分裂を参照)。 4615年 - エルフは後にアンドゥインと呼ばれる大河に達した。 レンウェ(または、ダン)の下のテレリの一部は、アンドゥインで行軍をやめナンドールとなった。 エルがドワーフの父祖たちと最初のエントを目覚めさせた。エルフは、エントを発見して、言語をかれらに教え始めた。 4625年 - ヴァンヤールとノルドールはベレリアンドに到着した。 4628年 - テレリはエリアドールのすばらしい森林で遅れた後に、ベレリアンドに到着した。 4630年 - エルウェはメリアンに出会い、魅了された。 4632年 - ウルモは、エルウェが見つかるまで待つのを望まなかったので、ヴァンヤールとノルドールはトル・エレッセアの島に渡った。一方、テレリはかれらの王を待って、後に残った。 4633年 - ヴァンヤールとノルドールはヴァリマールの近くにティリオンに住みついた。 4640年 - イングウェとヴァンヤールの多くはティリオンを離れ、マンウェと共にヴァリノールに住まった。 4642年 - ヤヴァンナは白の木ガラシリオンをノルドールに与えた。 4649年 - ウルモがテレリのために最終的に戻ったが、多くが、エルウェがまだ見つからないので後に残り、シンダールになった。 別の一団はオッセの依頼で後に残り、かれらはキーアダンの下でファラスリムになった。 4651年 - テレリの大部分が、エルダマールの湾のトル・エレッセアに渡った。かれらはエルウェの兄弟オルウェを支配者とみなした。 4652年 - エルウェは眠りから覚め、シンダールのところに戻り、ドリアスに居を定め、シンゴルとして知られるようになった。 フィンウェがミーリエルと結婚した。 4661年 - トル・エレッセアのテレリは造船のわざを学んで、エルダマールの湾を横切ってアマンに渡った。そこで、アルクウァロンデの都を見いだした。トル・エレッセアは放棄された。 4665年 - 最後のヴァンヤールはティリオンを去り、アマン本土に住みついた。ノルドールはかれらの支配者フィンウェの下でティリオンに残っていた。 4679年 - フェアノールの誕生とミーリエルの死。ルーミルはサラティという文字を発明した。 ドワーフがノグロドとベレグオストを建設。 4685年 - フィンウェはインディスと結婚した。フィンディス生まれる。 4690年 - フィンゴルフィン生まれる。 4700年 - ルーシエン生まれる。 イリメ生まれる。 ファラスリムはシンダールと同盟を結んだ。 4730年 - フィナルフィン生まれる。 4750年 - ノグロドとベレグオストのドワーフはベレリアンドに入り、交易をはじめた。フェアノールがテングワールを開発した。 4780年 - フィナルフィンとエアルウェンの結婚。 4850年 - デネソールの下ナンドールはベレリアンドに到着し、オッシリアンドのライクウェンディとして知られるようになった。 4862年 - ガラドリエルとアレゼル生まれる。 4900年 - 審判から解放されたメルコールは何人かのノルドールを堕落させ始めた。 4950年 - フェアノールはシルマリルを創りおえた。 4990年 - メルコールに欺かれたフェアノールは兄弟に対して武器を向け、ティリオンから追放された。かれの父のフィンウェとノルドールの多くがフォルメノスに追放されたかれに続いた。 4992年 - フェアノールはフォルメノスでメルコールと言い争った。メルコールはヴァラールによる捕獲から逃れて、ウンゴリアントと力を合わせた。 4995年 - マンウェはノルドールの不和を癒すために、ヴァリマールの祭りにフェアノールを召喚しようとした。メルコールとウンゴリアントは二本の木を破壊して、フィンウェを殺し、シルマリルを盗んだ。フェアノールが最初にメルコールをモルゴスと呼んだ。フェアノールとかれの息子たちはシルマリルを取り戻すために誓いをたて、ノルドールの大部分がヴァリノールから出発した。ノルドールは多くのテレリを殺して、船を奪った。最初の同族殺害である。 4996年 - マンドスの予言。ノルドールはヴァリノールから追放され、恐ろしい運命を予言された。ヴァラールはヴァリノールを魔法の島々の背後に隠して、ペローリ山を創った。 イドリル生まれる。 4997年 - モルゴスはアングバンドに戻って、ベレリアンドを奪取しようとした。ベレリアンド第一の合戦。ライクウェンディのデネソールが殺され、ファラスの港は包囲された。ノルドールがヘルカラクセに到着した。フェアノールと息子たちは、インディスの息子たちを裏切って、海を横切り、船を燃やした。中つ国へのノルドールの帰還。モルゴスの軍隊はフェアノールを攻撃した。ダゴール=ヌイン=ギリアス、星々の下の合戦である。フェアノールはアングバンドの目前でバルログに殺される。 ヴァラールは月と太陽を創り始めた。 5000年 - 残りのノルドールが中つ国に到着した。月が上る。
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第一紀
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二本の木の時代 4590年 - 神々の戦い 4995年 - アルクウァロンデの同族殺害 太陽の時代 1年 - ダゴール=ヌイン=ギリアス、星々の下の合戦。 75年 - ダゴール・アグラレブ、赫々たる勝利の合戦。アングバンドの包囲の始まり。 75-455年 - アングバンドの包囲。 455年 - ダゴール・ブラゴルラハ、俄に焰流るる合戦。これにより、アングバンドの包囲は終わった。 473年 - ニアナイス・アルノイディアド、涙尽きざる合戦。 583年 - 怒りの戦い ベレリアンドの合戦も参照。 その他の戦い: トゥムハラドの戦い。ゴンドリンの没落。2回に渡るドリアスの襲撃(ドワーフによる襲撃と他のエルフによる同族殺害)。エルフと木の牧人が滅ぼしたドワーフの軍勢。シリオン河口の居住地の襲撃(第3の同族殺害)。ドワーフによるシンゴルの殺人。バルログとのグロールフィンデルの戦い。
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第一紀
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「中つ国関連の記事のカテゴリー別一覧」の記事における「第一紀」の解説
フィンウェ王家 フィンウェ Finwë ミーリエル Mírielフェアノール Fëanor インディス Indisフィンディス Findis フィンゴルフィン Fingolfin イリメ Irimë フィナルフィン Finarfin フェアノールの息子たち マイズロス Maedhros マグロール Maglor ケレゴルム Celegorm カランシア Caranthir クルフィン Curufinケレブリンボール Celebrimbor アムロド Amrod アムラス Amras フィンゴルフィン王家 フィンゴン Fingon トゥアゴン Turgonイドリル・ケレブリンダル Idril Celebrindal アレゼル Aredhelマイグリン Maeglin アルゴン Argon フィナルフィン王家 フィンロド・フェラグンド Finrod Felagund アングロド Angrodオロドレス Orodrethロドノール・ギル=ガラド Rodnor Gil-galad フィンドゥイラス Finduilas アイグノール Aegnor ガラドリエル Galadrielケレブリーアン Celebríanアルウェン Arwen エルウェとオルウェの王家 エルウェ Elwë (エル・シンゴルElu Thingol) メリアン Melian (シンゴルの妻)ルーシエン・ティヌーヴィエル Lúthien Tinúviel オルウェ Olwëエアルウェン Eärwen ベオル家 始祖ベオル Bëor the Old ブレゴール Bregorバラヒア Barahirベレン・エアハミオン Beren Erchamion ブレゴラス Bregolasベレグンド Belegundリーアン Rían バラグンド Baragundモルウェン Morwen マラハ家 マラハ Marach ハドル・ローリンドル Hador Lórindolグンドール Gundor ガルドール Galdorフーリン Húrinトゥーリン・トゥランバール Túrin Turambar ニエノール、ニーニエル Nienor Níniel フオル Huorトゥオル Tuor グローレゼル Glóredhel ルーシエンとベレンの子孫 ディオル Dior シンゴルの世継エルレード Eluréd エルリーン Elurín エルウィング Elwingエルロンド Elrond エルロス Elros イドリルとトゥオルの子孫 航海者エアレンディル Eärendil the Marinerエルロンド Elrondエルラダン Elladan エルロヒア Elrohir アルウェン・ウンドーミエル Arwen Undómiel エルロス Elrosヌーメノールの王たち ブレシルのハラディン ハルダド Haldad ハレス Haleth ハルダール Haldar ハルダン Haldanハルミア Halmirハルディア Haldirハンディア Handir跛者ブランディア Brandir the Lame ハレス Harethフーリン Húrin フオル Huor フンダール Hundar その他 キーアダン Círdan, ファラスの領主 強弓のベレグ Beleg ゴンドリンのグロールフィンデル Glorfindel of Gondolin 泉のエクセリオン Ecthelion of the Fountain エオル Eöl 暗闇エルフ the Dark Elfマイグリン Maeglin エオルとアレゼルの息子 不死のドゥリン Durin the Deathless, 長鬚族の父祖 father of the Longbeards ゴスモグ Gothmog バルログの首領 サウロン Sauron ゴルサウア Gorthaur ヴァラールの一覧についてはその項を参照のこと。
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第一紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 00:16 UTC 版)
しかし暗闇は永遠には続かなかった。ヴァルダがテルペリオンの露を集め、天空に星々の光を照らし、エルフを目覚めさせたのである。この時から第一紀が始まったと言われる。エルフたちは中つ国で目覚めたので、メルコールに捕らえられ、殺されたり、奴隷にされる者も多かった。そのためメルコールは、エルフ救出におもむいたヴァラールに捕まえられ、鎖につながれてしまった。 戦いが終わると、ヴァラールはエルフたちをアマンに招くことを望んだ。選ばれた3人のエルフが、ヴァリノールの威光をその眼にした後で中つ国に送り返され、同胞たちに西方への移住を呼びかけた。このとき移住に応じたものたちをエルダール、申し出を拒んだものたちをアヴァリという。 エルダールの旅路は長く、中には脱落者も出始めた。ヴァンヤール族の全員とノルドール族の大半は、アマンへの移住を完遂できた。だがテレリ族には、王が行方不明になった際、旅を続けずに帰りを待つことを選んだ者たちがおり、かれらはシンダール族となった。ほかのテレリには離散してナンドール族となるものや、海辺に残ってファラスリムとなるものもいた。 ヴァリノールに到達したエルダールは「光のエルフ」カラクウェンディと呼ばれ、大いに繁栄を享受した。しかし解放されたメルコールは、ノルドールにヴァラールへの反抗心を吹き込み、至福の地アマンに不和の種が芽生え始めた。機が熟すのを見計らって、メルコールはシルマリルの宝玉を奪い取り、二本の木を枯らして、中つ国に逃げ去ってしまう。二本の木の時代はこれを以って終わり、以後は太陽が空を照らす太陽の時代に突入する。
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(太陽の)第一紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 00:16 UTC 版)
この時代の出来事は『シルマリルの物語』所収の「クウェンタ・シルマリルリオン」で語られている。 宝玉シルマリルを奪ったメルコールは、「黒き敵」モルゴスと呼ばれるようになった。そのあとを追ってエルフのノルドール族も中つ国に入り、戦いを挑んだ。しかしシルマリルをめぐって何度も血なまぐさい事件が起こり、モルゴスの覇権は抑えられることはあっても揺らぐことはなかった。航海者エアレンディルの嘆願でついにヴァラールが出陣し、モルゴスが虚空に追放されたことでこの時代は終わる。 詳細は「第一紀 (トールキン)」を参照
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第一紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 09:27 UTC 版)
イルーヴァタールの長子であるエルフ達の目覚めと共に第一紀が始まった頃、サウロンはモルゴスの大いなる副官(great lieutenant of Morgoth)として、西方の前線にある城砦アングバンドの支配を任されていた。モルゴスが目覚めたばかりのエルフ達に悪虐非道な行いをするようになると、ヴァラールはエルフ達を守るため、軍を率いて中つ国に出陣した。ここに中つ国史上最大の戦争が勃発する。後に言う諸力の戦い(諸神の戦い)である。この結果アングバンド・ウトゥムノは共に破壊されるが、ウトゥムノが北方の陸地共々完膚なきまでに破壊されたのに対し、アングバンドは完全な破壊を免れた。モルゴスは捕らえられ裁きを受けるため引っ立てられていったが、サウロンはその追及を逃れ中つ国に隠れ潜んだ。モルゴスがアマンで虜囚の身となり、その後逃亡に成功し中つ国に帰還するまでの間、サウロンはいずれ戻るであろう主のために、密かにアングバンドを修築しオークを繁殖させ軍備を整えていた。中つ国に帰還したモルゴスが、直ぐ様オークの大軍を用いてシンダール・エルフを攻めるなどの大規模な軍事行動を起こすことが出来たのは、サウロンの働きによる所が大きい。 その後イルーヴァタールの次子である人間が目覚めたため、モルゴスが彼らを堕落させるため東方に赴いた際には、モルゴス不在の間の指揮権を主から一任されており、その間のエルフとの戦いはサウロンが指揮を取っていた。 ダゴール・ブラゴルラハの二年後には、サウロン自ら軍を率いてオロドレスの守護するトル=シリオンを強襲・陥落させて占領している。そして巨狼や吸血蝙蝠、悪霊・死霊の類といった配下でそこを満たしたため、エルフ達にとって大きな脅威となった。このため、トル=シリオンは以後トル=イン=ガウアホス(巨狼の島)と呼ばれるようになる。ここはモルゴスのための物見の塔となり、以後全てのものはサウロンに見られることなくこの谷間を通過することは不可能になった。また、トル=イン=ガウアホスの塔に座したサウロンはそこで広く妖術を執り行ったため、ドリアスを守るメリアンの魔法帯とせめぎ合うこととなり、両者の力が渦巻く地点となったナン=ドゥンゴルセブはオークでさえもが決して近寄らない魔境と化してしまった。他に、ドルソニオンでゲリラ的抵抗を続けるバラヒア一味の抹殺をモルゴスから命じられた際には、そのうちの1人であるゴルリムを捕らえて欺くことで、彼らの隠れ家を突き止めてベレンを除いた一味の殲滅に成功する。10年後、ナルゴスロンドの王フィンロド・フェラグンドとベレン一行がシルマリルを手に入れるためアングバンドに潜入しようと、フィンロドの魔法でオークに変じてトル=イン=ガウアホスの近くを通りがかった際には、目敏くそれを見つけ捕らえた。この時サウロンはフィンロドと魔力の歌で戦い、彼を打ち負かした後一行を地下牢に投獄する。そして巨狼をけしかけたため、一行の内ベレンを除く全員がそこで命を落とした。 やがてルーシエンがヴァラールの猟犬フアンを伴いベレン救出のためにやってくると、サウロンは配下の巨狼を次々と繰り出すが、皆フアンに一撃で殺されてしまう。そこで巨狼の祖たるドラウグルインを送り出すが、彼もまた激闘の末に敗北する。ドラウグルインは瀕死の身で主の下に辿り着くと、敵がフアンであることを伝えて死亡する。かねてから「フアンはかつて存在したこともない強大な狼と闘って命を落とす」との予言を耳にしていたサウロンは、自らを史上最大の狼に姿を変えて彼らの前に姿を現す。巨狼サウロンが近づくに連れ、その恐怖の余りの凄まじさにフアンが怯み退いてしまったため、サウロンはルーシエンに容易く近づくことが出来た。サウロンを目の前にしたルーシエンは失神してしまったが、倒れる寸前に眠りの魔力が込められた外套をサウロンに被せることに成功し、その魔力でサウロンは微睡み蹌踉めいてしまう。その隙を突いて再び姿を現したフアンが、サウロンに跳びかかり両者の戦いが始まるが、フアンの予言された運命にある巨狼とはサウロンのことではなかったため、遂にサウロンは敗北を喫する。そしてトル=イン=ガウアホスを明け渡すことと引き換えに助命する条件で、ルーシエンからの降伏勧告を受け入れたサウロンは、巨大な吸血蝙蝠に姿を変じるとタウア=ヌ=フインへと飛び去って、そこを恐怖で満たした。サウロンの魔力が消失すると、トル=イン=ガウアホスの塔は崩れ落ち、地下牢は日に曝され、島に巣食っていた悪霊たちは雲散霧消した。 出版されたシルマリルの物語においては、以後の彼の動向は怒りの戦いまで特に記されていない。だがトールキンの手稿には、マイグリンの捕獲などゴンドリンへの工作に関してサウロンが関わっていた可能性を示唆する箇所がある。 怒りの戦いでモルゴスが敗北すると、サウロンはヴァリノール軍に投降した。その際サウロンは非常に美しい姿を取って、指揮官であるエオンウェの前に現れたとされている。だがエオンウェは彼を裁く権限を持っていなかったため、アマンでマンウェの裁きを受けるよう勧告した。しかしサウロンはそれを受け入れられず、逃亡して身を隠した。
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第一紀
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 11:42 UTC 版)
グロールフィンデルはトゥアゴンに仕えたノルドールの大将であり、かれとともにアマンからベレリアンドへと渡った上のエルフである。ゴンドリンにおいては、十二家の一つ、金華家(the House of the Golden Flower)の宗主だった。
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