ヤヴァンナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/02 04:09 UTC 版)
果実をもたらす者ヤヴァンナ(Yavanna)は「大地の女王」ケメンターリ(Kementári)とも呼ばれる。アウレの妃。植物を創造し、地上に最初の種を蒔いたのは彼女である。緑の服をまとった女性の姿をしているが、時に木そのものの形を取る。 テルペリオンとラウレリンの二つの木を生み出したはヤヴァンナの歌声だった。エルダールのために、テルペリオンに似せた白の木ガラシリオンも作っている。しかし彼女の歌でも、大蜘蛛ウンゴリアントに破壊された二つの木を甦らせることはできず、月となる銀の花と太陽となる金の実を遺すのが精一杯だった。 また、エントも彼女の思いから生まれている。アウレがドワーフを創ったことを知ったヤヴァンナは、彼らが(そして人間やエルフも)植物を傷つけるようになると懸念し、マンウェに相談した。その時イルーヴァタールの啓示が下り、やがて植物を守護する木の牧人が生まれることが明らかになったのである。 彼女は狩人オロメや水の王ウルモともども、アマンの地にあっても中つ国のことを気にかけ、メルコールの暗闇の下にある動植物たちに心を砕いた。それ故彼女は時折中つ国を訪い、メルコールによってつけられた傷を癒やし、時が来るまで彼らを眠りにつかせた。「ヤヴァンナの眠り」と呼ばれるものである。これは後に月が昇天すると共に解かれる。
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