サウロンの脅威
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 08:01 UTC 版)
2463年 いよいよ深まるサウロンの脅威への対策を話し合うため、裂け谷のエルロンド、ロスローリエンのガラドリエル、リンドンのキーアダンとその他のエルフの諸侯、灰色のガンダルフ、白のサルマンらによって、白の会議が結成された。議長にはサルマンが選ばれた。 2509年 エルロンドの妻ケレブリーアンはロスローリエンへの旅の途中、赤角山道においてオークの一団に捕らわれた。エルラダンとエルロヒアは母を救出したが、かの女は拷問を受け、また毒の傷をえていた。エルロンドは妻の肉体の傷を癒したが、かの女は二度と中つ国に喜びを見いださなかった。翌2510年、ケレブリーアンは海を渡り、アマンへと旅立った。 2850年 ガンダルフはドル・グルドゥアに入った。そしてサウロンがそこの主であり、一つの指輪とイシルドゥアの世継の消息を求めていることを知って、エルロンドに伝えた。 2851年 白の会議が招集され、ガンダルフはサウロンが一つの指輪を手に入れる前に、敵を征圧するため行動を起こすよう進言したが、サルマンはこれを却下した。しかしエルロンドは、サウロンが指輪を取り戻し、思わぬ救いの手が得られぬ限り第三紀が終わるのではないか、と不安をおぼえた。 2933年 ドゥーネダインの族長、アラソルン二世が殺される。エルロンドはアラソルンの妻ギルラインと、その2歳の息子アラゴルン二世を裂け谷に受け入れた。アラゴルンがイシルドゥアの世継であることを隠すため、かれの素性は本人からも隠された。エルロンドはアラゴルンを「エステル」と名付けた。 2942年 『ホビットの冒険』の年。ガンダルフとホビットのビルボ・バギンズ、ドワーフのトーリン・オーケンシールドと12人の仲間が裂け谷を訪れ、かれらの旅の疲れは大いに癒された。エルロンドは一行が見つけた二振りの剣がゴンドリン由来のものであることを教えた。またドワーフたちの地図の謎を解き、旅の助言をあたえた。 同年白の会議が開かれた。ガンダルフの進言をサルマンは受け入れてドル・グルドゥアを攻めることを決定した。白の会議とその勢力はドル・グルドゥアを急襲し、サウロンを追い出した。 2943年 ガンダルフとビルボ・バギンズがはなれ山からの帰路、裂け谷を訪れた。ビルボはエルロンドにこまごまとした贈り物をおくった。 2951年 エルロンドは20歳になったアラゴルンにかれの真の名を呼び、かれがイシルドゥアの世継であることを告げた。そして折れたナルシルと、バラヒアの指輪を渡した。しかしアンヌミナスの王笏はひきつづき預かった。 そしてアラゴルンはアルウェンを愛するようになった。そのことを察したエルロンドは苦悩した。もしアルウェンがアラゴルンの妻となり中つ国に留まるのならば、アルウェンは人間の運命に組み入れられ、エルロンドが中つ国を去れば、二度と会うことができないからである。 2980年 ロスローリエンを訪れたアラゴルンはアルウェンと再会し、ケリン・アムロスの丘で二人は婚約をした。娘の選択を聞き知ると、エルロンドは深く悲しんだ。アルウェンを花嫁とするには、「アルノールとゴンドール両国の王」となることが条件であると、のちに裂け谷を訪れたアラゴルンにエルロンドは告げた。 3002年 エルロンドは裂け谷を訪れたビルボを客人として受け入れた。ビルボの滞在は3021年まで。 3009年 エルロンドはロスローリエンに迎えを出し、アルウェンは裂け谷に戻った。
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