サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァースとは? わかりやすく解説

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サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/11 23:41 UTC 版)

サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース
デペッシュ・モードスタジオ・アルバム
リリース
録音 2008年
ジャンル シンセポップエレクトロ・ポップデジタルロック
時間
レーベル ミュート / EMI
プロデュース ベン・ヒリアー
デペッシュ・モード アルバム 年表
プレイング・ジ・エンジェル
(2005年)
サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース
(2009年)
デルタ・マシーン
(2013年)
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サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース』 (Sounds of the Universe)はイギリスの音楽グループ、デペッシュ・モードの12枚目のアルバム。2009年4月17日発売。

制作

2007年デイヴ・ガーンが2枚目のソロアルバム『アワーグラス』のレコーディング中に、マーティン・ゴアサンタバーバラにあるホームスタジオで新曲の制作を行った。2008年5月にメンバー3人はスタジオに落ち合い、新作のレコーディングを開始する。プロデューサーには前作の製作過程に満足したバンドが再びベン・ヒリアーを起用した。

前作に引き続きデイヴがソングライティングに3曲参加している。バンドはスタジオでの時間は非常に生産的で最終的に22曲が作られ、アルバム本編の楽曲選びは困難だったと語っている。選ばれなかった5曲は後にボックスセットに収録される運びとなった。

本作での最大の特徴はヴィンテージのアナログシンセサイザーを活用している点であり、アンディ・フレッチャーの弁によると、マーティン・ゴアは一時期eBayにて様々な機材を落札し、数日に一度のペースでスタジオに大きな箱が届くほどヴィンテージ機材を購入していたそうである。マーティンは「eBayで色々なヴィンテージ機材を買い集めていたけど、やはり昔の機材の方が暖かい音質でテクスチャーがより複雑だから良いと思うんだ。もちろんギターや新しい機材も使ったけど、ヴィンテージのアナログ機材と最新の機材を使っている所がレトロ・フューチャリスティックでもあり、2009年リリースのニュー・サウンドでもあるけど、少し過去の音の色合いが感じられるのが新作の特徴かもしれないね。安いものは150ドルのドラム・マシーンも使ったけど、1台だけとんでもなく高い"Steiner Parker"というシンセサイザーがあったんだ。でも音質は最高だから、僕らは奴を“カーネル(大佐)”と名付け、アイデアに詰まった時とかに“カーネルの出番だ”とか言いながら随分助けてもらったよ(笑)」と語っている[1]

セールス

全英初登場2位[2]、全米初登場3位[3]と前作、前々作から順位を伸ばし、欧州各国やメキシコでチャート1位を記録、ポーランドイタリアフランスロシアスイスなどでプラチナディスクを獲得した。

収録曲

全曲マーティン・ゴアによる作詞作曲 (#2, #8, #11はデイヴ・ガーン、クリスチャン・エイナー、アンドリュー・フィルポットによる共作)

  1. イン・チェインズ / In Chains - 6:53
  2. ホール・トゥ・フィード / Hole to Feed - 3:59
  3. ロング / Wrong - 3:13
  4. フラジャイル・テンション / Fragile Tension - 4:09
  5. リトル・ソウル / Little Soul - 3:31
  6. イン・シンパシー / In Sympathy - 4:54
  7. ピース / Peace - 4:29
  8. カム・バック / Come Back - 5:15
  9. スペースウォーカー / Spacewalker - 1:53
  10. パーフェクト / Perfect - 4:33
  11. マイルズ・アウェイ/ザ・トゥルース・イズ / Miles Away/The Truth Is - 4:14
  12. ジザベル / Jezebel - 4:41
  13. コラプト / Corrupt - 8:59 ※隠しトラック含む

ボーナス・トラック

  1. オー・ウェル / Oh Well (マーティン・ゴア、デイヴ・ガーン) - 5:59 (日本盤)
  2. Oh Well (Black Light Odyssey Dub) - 5:02 (iTunes

iTunesデラックスエディション用ボーナス・トラック

  1. Oh Well (Black Light Odyssey Dub) - 5:02
  2. Jezebel (SixToes Remix) - 5:31
  3. Little Soul (Thomas Fehlmann Flowing Ambient Mix) - 9:19
  4. In Chains" (Minilogue's Earth Remix) - 7:53
  5. Wrong (music video) - 3:23
  6. Sounds of the Universe – A Short Film (video) - 10:05

スペシャルエディション版DVD

Visual
  • サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース (ショート・フィルム) – 10:05
  • ロング (プロモーション・ビデオ) – 3:16
Audio
  • サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース DOLBY & DTS 5.1サラウンド
  • イン・チェインズ (Minilogue's Earth Remix)
  • リトル・ソウル (Thomas Fehlmann Flowing Ambient Mix)
  • ジザベル (SixToes Remix)

ボックスセット(輸入盤のみ)

CD 1
  • 本編CD(13曲)
CD 2 (ボーナス・トラック、リミックス)
  1. Light – 4:44
  2. The Sun and the Moon and the Stars – 4:41
  3. Ghost – 6:26
  4. Esque – 2:17
  5. Oh Well – 6:02
  6. Corrupt (Efdemin Remix) – 6:29
  7. In Chains (Minilogue's Earth Remix) – 7:54
  8. Little Soul (Thomas Fehlmann Flowing Ambient Mix) – 9:20
  9. Jezebel (SixToes Remix) – 5:33
  10. Perfect (Electronic Periodic's Dark Drone Mix) – 5:21
  11. Wrong (Caspa Remix) – 5:04
CD 3 (デモ)
  1. Little 15 – 4:16
  2. Clean – 3:42
  3. Sweetest Perfection – 3:23
  4. Walking in My Shoes – 3:22
  5. I Feel You – 4:03
  6. Judas – 3:25
  7. Surrender – 5:00
  8. Only When I Lose Myself – 5:22
  9. Nothing's Impossible – 5:02
  10. Corrupt – 4:41
  11. Peace – 4:33
  12. Jezebel – 4:38
  13. Come Back – 5:09
  14. In Chains – 4:33
DVD
  • Making the Universe / Film – 45:23
  • Usual Thing, Try and Get the Question in the Answer – 55:12
  • Sounds of the Universe (A Short Film) – 10:05
  • Wrong (Promo Video) – 3:16
  • Studio Sessions:
  1. Corrupt – 4:08
  2. Little Soul – 3:52
  3. Stories of Old – 3:24
  4. Come Back – 6:05
  • Audio: Sounds of the Universe plus bonus tracks in 5.1 surround sound

参加ミュージシャン

その他ミュージシャン

脚注

  1. ^ 国内盤ライナーノーツより抜粋
  2. ^ 2009 Top 40 Official Albums Chart UK Archive”. Official Charts Company (2009年5月2日). 2015年1月22日閲覧。
  3. ^ Depeche Mode – Chart history: Billboard 200”. Billboard. Prometheus Global Media. 22 January2013閲覧。

外部リンク



サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:15 UTC 版)

デペッシュ・モード」の記事における「サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース」の解説

2008年バンド次作収録の為スタジオ入りしたことが公式ホームページなどで報じられるプロデューサー前作同じくベン・ヒリアー2009年には春からのツアー予定発表され続いてアルバム名『サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース』とトラックリスト明らかになり、(イギリスで)4月20日リリースされることが決まった。なお、アメリカでは長く所属していたワーナー・ミュージック・グループサイアー・レコードおよびリプリーズ・レコード)を離れミュートと同じEMIグループヴァージン・レコード/キャピトル・レコードからのリリースとなったアルバムマーティンeBayなどネットオークションで買い集めていたヴィンテージ・シンセサイザーを多く用いることで、より幅の広いサウンド作り出すことができた。 2月9日収録曲一つである 「Fragile Tension」 のリークがあり、デイヴは後のインタビューリークされたのはまだ最終バージョンではない未完成版と語った。だが3月26日にはフルアルバムがリークするという事になってしまった。 『サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース』発売後、イスラエル皮切りに東欧西欧、そして南北アメリカと続く大規模なツアー Tour Of The Universe開始された。しかし初日イスラエル公演直後デイヴ不調訴え直後ギリシャ公演中止となった。さらにイギリス戻ったデイヴ精密検査受けたところ、膀胱から悪性腫瘍発見されたため、その摘出静養のため、また代替スケジュールとれないとして東欧諸国公演各地ロックフェスティバルへの出演全て中止となったツアードイツライプツィヒ公演から再開されている。 2010年2月17日バンドTeenage Cancer Trust協賛しロイヤル・アルバート・ホールにてチャリティ・コンサートを開催した。このコンサートでは事前にゲスト登場する予告されていたが、アンコール一曲目で1995年バンド脱退したアラン登場、「Somebody」でピアノ弾きファン沸かせた。

※この「サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース」の解説は、「デペッシュ・モード」の解説の一部です。
「サウンズ・オブ・ザ・ユニヴァース」を含む「デペッシュ・モード」の記事については、「デペッシュ・モード」の概要を参照ください。

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