第212突撃大隊
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「クローン・トルーパー」の記事における「第212突撃大隊」の解説
クローン・コマンダーのコーディが指揮を執るオレンジ色のマーキングを施した部隊。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービが率いた。分離主義者のグリーヴァス将軍との遭遇率が高く、幾度となく彼の部隊と戦闘を繰り広げている。 コーディ(Cody/CC-2224) クローン・コマンダーの一人で第7空中軍団やそこに所属する第212突撃大隊の指揮官。 格闘に長けており一般のクローン・トルーパーが倒せなかったバトル・ドロイドを格闘戦で破壊するなど軍事格闘に長けている。コーディは第1世代のクローンではあるが、クローン戦争最初の戦いであるジオノーシスには参戦していない。 ジェダイ将軍・オビ=ワン・ケノービの副官として3年間彼を支えており、オビ=ワンとは密接な友情を育んでいる。オビ=ワンに影響を受けたコーディは彼に似た冷静沈着な名指揮官に成長していく。オビ=ワンのことを知り尽くしたコーディは、互いに短い言葉だけで彼との連係プレイを可能としており、分離主義者将軍のグリーヴァスとの戦闘ではオビ=ワンと連携して何度も追いつめている。また、オビ=ワンの弟子であるアナキンとの合同任務の多さから第501大隊との関係も深く、第501大隊指揮官であり階級的にはコーディより下のレックスとは互いを呼び捨てし、タメ口で話す間柄となっている。レックスとは様々な苦難を乗り越えており、戦後十数年たった後のレックスも一番親しかったトルーパーとしてコーディの名前を挙げている。 大戦末期に勃発した惑星ウータパウの戦いでは、オビ=ワンの窮地に駆け付ける。戦闘中は部隊を指揮しながらもオビ=ワンが戦闘中に落としたライトセーバーを回収し、談笑しながら返却する場面も見られ友好的なやり取りをしていた。しかしその直後、ジェダイ抹殺指令「オーダー66」が共和国から発動され、共和国(実質パルパティーン)に従うコーディはオビ=ワンの砲撃を命じ、友情よりもバイオチップによる命令がクローンにとっての最優先事項である事を示した。 「バイオ・チップ」の設定が発表される以前に執筆された小説版EP3では、オーダー66発令時に「もう少し命令が早ければ、ライトセーバーを渡さなかったのに」と、直前のオビ=ワンとのやり取りを指して愚痴をこぼしたり、戦友としてよく知るオビ=ワンの実力を冷静に分析して慎重に砲撃を指示していたりと、クローン・トルーパーは必ずしもオーダー66を無感情・機械的に遂行していたわけではなく、僅かな人間性と確かな戦術的思考を持って実行していたことが描かれている(他にもバイオ・チップの設定が発表される以前に執筆されたスピンオフ小説では、個人の意思によってオーダー66の遂行を拒否したクローン兵が少数存在したという設定もある)。 ダヴィジャン(Davijaan/CC-2237) 共和国宇宙軍所属の戦闘機パイロット。クローン・コマンダーの1人で第212突撃大隊と同じ第7空中師団に属するファイター部隊「スクワッド・セブン」の指揮官でもある。コールサインは「オッド・ボール」。 戦争初期のオッド・ボールは指揮官ながら命を左右する出来事に際し冷静さを失うことがあり、上官であるジェダイ将軍・オビ=ワン・ケノービに救われる局面も多かった。しかし、戦争が長期化するにつれ成長していったオッド・ボールは「獲物は絶対に逃さないパイロット」として他の部隊のクローンにも知れ渡る名パイロットに成長し、多くの戦いで共和国の勝利に貢献した。ジェダイ・パダワン・アソーカ・タノが留置場から脱走した際には、アナキン・スカイウォーカーの命令に従い彼女を追跡し、追い詰めることに成功している。コルサントの戦いではスクワッド・セブンを率いて、アナキン・スカイウォーカーやオビ=ワン・ケノービと共に独立星系連合軍のドロイドスターファイターと戦闘を繰り広げ、パルパティーン最高議長救出に大きく貢献した。 ワックサー(Waxer) 第212突撃大隊内のゴースト中隊に所属したクローン・トルーパー。部隊長として小隊を率いることもあった。 ワックサーはクローン大戦を通して同僚のクローンであるボイルと行動することが多かった。心優しく穏やかな性格であり、戦争に苦しむ人々のためなら多少の命令無視をすることもあったワックサーは、ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービとコマンダー・コーディと共に数々の任務で秀でた活躍をみせ、ボイルと共にオビ=ワンとコーディから大隊の中でも特に優秀な兵士として信頼されていた。 惑星ライロスの戦いでは。街に設置されたドロイド軍とプロトン砲の破壊・殲滅作戦に従事。この任務でボイルと共に偵察任務を任されていたワックサーは、そこでトワイレックの少女・ヌーマと出会う。少女を救出し、彼女の協力の元、ドロイド軍の裏をかくことに成功した彼らは、最終的に惑星の解放に成功する。この戦いでヌーマからトワイレッキ語で「ネーラ(兄弟)」と慕われた2人はこの戦い以降、自分たちのアーマーにヌーマのイラストを描き加えていた。第2次ジオノーシスの戦いではコーディより、敵地に墜落したガンシップからオビ=ワンを救出する任務が与えられる。味方の援護を受けながらも敵地の最前線に2人のみで突入したワックサーとボイルはブラスターの飛び交う戦火の中から重症のオビ=ワンを救出、彼の命を救った。 戦争中期、アンバラ侵攻作戦に参加したワックサーは第212大隊の小隊指揮官として部隊を率いていた。この任務でワックサーは第501大隊代理指揮官であるジェダイ将軍・ポング・クレルからクローンに変装したアンバラ民兵の殲滅任務を命じられる。しかし、これはクレルによる罠であり、ワックサーの小隊は本物の第501大隊と同士討ちしてしまうことになる。クレルの罠に気づいたキャプテン・レックスの介入により全滅は免れた両部隊だが、この戦いで死傷者を多く出し、ワックサーも重傷を負う。ワックサーは最期の力でレックスにクレルの命令で攻撃したことを伝え、その後、兄弟を殺した後悔の言葉を吐きながら息絶えた。彼の死をきっかけにクレルの逮捕を決意したクローンたちは最終的に彼を反逆罪で逮捕し処刑することになる。ワックサーの死の瞬間はクローンウォーズシリーズを通して初めてキャラクターが涙を流したシーンとなる。 ボイル(Boil) 第212突撃大隊内のゴースト中隊に所属したクローン・トルーパー。小隊長として部隊を指揮することもあった。 ボイルはクローン大戦を通して同僚のクローンであるワックサーと行動することが多かった。同僚のワックサーと対照的にぶっきらぼうで皮肉屋であったボイルは任務に対し忠実でありながらも、思うようにいかないときには不満を漏らすことが多かった。ジェダイ将軍オビ=ワン・ケノービとコマンダー・コーディと共に数々の任務で秀でた活躍をみせ、ワックサーと共にオビ=ワンとコーディから大隊の中でも特に優秀な兵士として信頼されていた。 惑星ライロスの戦いではワックサーとの偵察任務にてトワイレックの少女・ヌーマと出会う。ボイルは当初、任務の足手まといになると少女を見捨てようとするが、ワックサーの説得とヌーマとの交流を通して少女を救うことを決意。少女の協力の元、ドロイド軍の裏をかくことに成功した彼らは、最終的に惑星の解放に成功する。この戦いでヌーマからトワイレッキ語で「ネーラ(兄弟)」と慕われた2人はこの戦い以降、自分たちのアーマーにヌーマのイラストを描き加えていた。第2次ジオノーシスの戦いではコーディより、敵地に墜落したガンシップからオビ=ワンを救出する任務が与えられる。味方の援護を受けながらも敵地の最前線に2人のみで突入したボイルとワックサーはブラスターの飛び交う戦火の中から重症のオビ=ワンを救出、彼の命を救った。 アンバラの戦いで親友のワックサーが戦死した後も、ボイルは第212大隊で活躍し、キロスの戦いや惑星クリストフシスでのクインラン・ヴォス、アサージ・ヴェントレス、ドゥークー伯爵の捜索任務などに参加した。 クローン戦争終結後のボイルの生死は不明であるが、クローン戦争終結から約15年後、ボイルとワックサーに命を救われ成長した少女・ヌーマは帝国に立ち向かうレジスタンス戦士としてチャム・シンドゥーラの補佐を務めた。この反乱運動を通してヌーマは左腕に第212突撃大隊のクローン・アーマーを装着し、装甲の上腕部分にオーラベッシュ文字で「ボイル」の名前を刻んでいた。 グレガー(Gregor/CC-5576-39) 第212突撃大隊所属のキャプテン。同大隊所属のクローン・コマンドー部隊「フォックストロット・グループ」の指揮官であった。 エリート兵士であるクローン・コマンドーの一人であったグレガーは戦争初期に数々の戦いに従軍した。その後、キャプテン・グレガーは惑星サーリッシュの戦いに参加。この戦闘は共和国の歴史的大敗となり、グレガーも搭乗していたシャトルの墜落により記憶喪失に陥る。惑星アバファーに漂着し、サラスタンのボーカスによって発見されたとき記憶をなくしていたグレガーは、ボーカスの元で彼の経営する食堂の皿洗いとして働くことになる。グレガーを手放したくなかったボーカスはクローン・コマンドー・アーマーと武器を隠し、彼の素性を隠し続けた。 戦争中期、ミーバー・ガスコン大佐率いる共和国のドロイド部隊「D分隊」が特別任務の最中に惑星アバファーに漂着。彼らは任務で手に入れた暗号化モジュールを共和国へ届けるために新たな船を探していた。そんな時、ガスコンは偶然にもグレガーと出会う。記憶喪失のグレガーの協力を得るため、ガスコンはR2-D2にクローンのホログラムを彼に見せるよう命令する。R2-D2と親しいクローンのキャプテン・レックスのホログラムと、グレガー自身の手首に埋め込まれた認識コードを見たグレガーは記憶を取り戻す。グレガーは自身の素性を隠し続けていたボーカスと衝突したうえでアーマーと武器を取り戻し、D分隊に協力。この分隊が惑星を脱出するための船を奪取するため、分離主義者のドロイド軍駐屯地を一人で襲撃した。数多くのドロイドを一人で倒していったグレガーはD分隊をシャトルに乗せることに成功。グレガーを救出しようとするガスコンとD分隊に「仕えることができて光栄だった」「自分で生きて帰る」ことを告げ、引火性の高いライドニウムを爆破。D分隊を逃がすことに成功するも生死不明となった。 その後のグレガーについての詳細は詳しく知られていないが、抑制チップを取り除いてオーダー66には参加しなかったことが語られている。また、帝国樹立後にはストーム・トルーパーの第一世代の訓練教官を務めていたが、後に逃亡したことが『スターウォーズ バッド・バッチ』で語られた。 クローン戦争から15年後にはキャプテン・レックスやコマンダー・ウォルフとともに、惑星シーロスの改造AT-TEで引退生活を満喫していた。戦争での後遺症から軽い狂気を伴う陽気な性格となったグレガーは、レックスたちと共に反乱同盟軍に協力。ロザル戦役にて、反乱の大きな転換期となるロザル解放戦に参加し、惑星を救う大きな活躍を見せるも主要メンバーの中で唯一、瀕死の重傷を負う。最後はレックスに看取られながら穏やかな表情で死を迎えた。
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