第2世代 1971年 - 78年とは? わかりやすく解説

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第2世代 1971年 - 78年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/14 14:40 UTC 版)

オールズモビル・トロネード」の記事における「第2世代 1971年 - 78年」の解説

初代とは劇的にスタイリング変わり、トロネードは"GT"スタイルの車からより保守的な高級車分野の車へと変容した。1967-70年モデルエルドラドスタイリング特徴取り入れたトロネードはビュイック・リヴィエラよりもキャデラック・エルドラド方に近似性を持つようになった前輪ディスクブレーキ標準装備となり、 空力特性優れたグリルレスのデザイン基調とするボトムブリーザー(英語版)の概念が採り入れられ新し外観は、多く新し顧客惹きつけ販売数劇的に増加したホイールベース119インチからフルサイズデルタ 88Delta 88)より僅か2インチ短いだけの122インチ(3,100 mm)へ延長された'71年モデルのトロネードは全てのサイズ拡大されていた。初代サブフレーム構造フルサイズ車のデルタ 88やナインティエイト(Ninety-Eight)と似たフレーム別体ボディ構造変更された。前輪トーションバーサスペンション継承されたが、後輪リーフスプリングコイルスプリング変更された。 455 cu inのロケットV8エンジン標準型のトロネードのエンジンとして前モデルから引き継がれた。2代目のトロネードの導入GM1971年モデル盛り込む技術指針合致していた。全てのエンジンは、ますます厳しくなる連邦(そしてカリフォルニア州)の排気ガス規制合致するように低オクタン価の有鉛レギュラーガソリン、低鉛または無鉛ガソリン稼動なければならなく、これを解決するために圧縮比下げるといった方法至った。これは無鉛ガソリン使用必須とする1975年三元触媒導入向けて第一歩であった1971年モデルのトロネードの455 cu in (7.5 L) V8エンジン圧縮比8.5 : 1(1970年モデルの10.5 : 1から低下)で350 hp1970年モデル375 hpから低下)の出力発生した1972年モデルでは455エンジン表示出力250落ちた。これは出力測定方法測定架台上で補器類を付けずエンジン単体測定するネット方式から全ての補器類と排気ガス浄化装置付け車両搭載した状態で測定するグロス方式変わったためであった455エンジン搭載した最後1976年モデルのトロネードでは出力ネット215馬力まで落ちていた。 1971- 78年モデルは、現在の米国全ての乗用車義務化されている2つ安全装備使用した初期の例として特筆される1960年代フォード・サンダーバード短期間似たような装置オプション装備したことがあるが、トロネードは初めハイマウントストップランプ標準装備した車であった。またトロネードは1974年から1976年モデルにかけてGM初の実験的製品でエアクッション・リストレイント・システム(Air Cushion Restraint System)と名付けられ運転席助手席エアバッグ装着した。これらのトロネードは運転席側のダッシュボード下側に膝あてが付き特徴のあるハンドル備えていた。 スタイリング技術面での注目点は、1972年モデル磨耗知らせ警報装置付きディスクブレーキ1973年モデル縦型尾灯と共に全国的に必須となった前部5マイルバンパー1974年モデルボンネット上で直立したオーナメント後部5マイルバンパーオプション側面固定式のオペラウインド(opera window)、1975年モデルには角型ヘッドライト装備された。しかし、5マイルバンパー装備に伴いエアインテーク従来通りバンパー下面ら行レイアウトとする為、ボトムブリーザー構造1973年を境に、フェイスリフト繰り返す中で段階的に廃止されていった第2世代のトロネードの販売間中のほぼ全て渡って毎年2種類内装トリム提供された。標準内装トリム布製ビニール製からの選択、前席はセンターアームレスト付きカスタムスポーツ・ベンチシートであったオプションブロアムBrougham)の内装布製ベロアビニール製からの選択、カットパイルのカーペットドア装着され足元用の照明備えられ、前席はセンターアームレスト付き60/40分割ベンチシートであった1971年モデルから1973年モデルにかけてのトロネードには、運転席真正面大きな四角速度計暖房エア・コンディショナーライトワイパースイッチ左側ラジオ操作系シガーライター右側付いた他のフルサイズオールズモビル車と似た左右に張り出した計器盤「コマンドセンター("Command Center")」を備えていた。1974年から1978年モデルでは、横に「メッセージセンター("Message Center")」という名称の警告灯が付いた水平移動指針速度計燃料計象限儀状のシフトレバー備えた平たい計器盤(再度デルタ88とナインティエイトと共通の)で、その他の操作スイッチ前年モデルと同じ場所にあった高級車相応しくトルネードは、ターボ=ハイドラマチック変速機可変転舵パワーステアリング倍力装置付き前輪ディスクブレーキと共に電気時計カーペット豪華なホイールカバーといった数多く標準装備品を備えていた。実質的に全てのトルネードは、エア・コンディショナー、8トラックプレーヤー付きAM/FMカーオーディオ、トランクオープナー、ビニール張り屋根チルト伸縮ハンドルクルーズコントロールパワーウィンドウドア自動施錠と6ウェイ電動シートといった追加料金が必要となるオプション品装備して販売された。パワーウインドウ1975年モデルから標準装備となったこの世代のトルネード末期では新たな変更はほとんどラジエターグリルや外装飾りといったスタイリング上の些細なものに限られていたが、1977年XSXSRというモデル発表された。双方共に熱線入り折り曲げ3面リアウインド(画像)を持ちXSRボタン1押し内側引き込まれる電動式Tバールーフ備えていた。しかし試作段階XSRはこの引き込み部から排水することができず、これはこの車が雨天には容赦ない雨漏り苛まれることを意味していた。誰もこの問題対し有効な解決案考え出すことができなかったらしく、僅か1台の試作車造られただけでこの車の計画静かに幕を閉じた量産入ったXSにはGMのより信頼性の高い(十分な漏水対策施された)スライド式サンルーフのアストロルーフ(Astroroof)が提供された。 走る実験室である"XSR"試作車は、1990年代遅くにキャデラック・オートモビル誌(Collectible Automobile Magazine)により「復元された」と報じられた。 1977年モデルでは455 cu in (7.5 L)のV8エンジンは、来る政府燃料消費率規制CAFEという名で知られ1978年モデルから摘要された)のために小排気量403 cu in (6.6 L)エンジン代替された。加えて以前オールズモビル車の中で最大であったデルタ88とナインティエイトが1977年モデル小型化されたため、もう2回のモデルイヤー渡りトルネードオールズモビル車中最大の車となった1978年モデル中型カットラス(Cutlass)・シリーズ小型化されると自動車産業全体小型車への流れのあおりを受けてトロネードはオールズモビル車の中で取り残され先行き暗かったこの世代はおそらく販売面では革新的議論呼んだ舳先("boat-tail")」(画像デザイン採用した同時期のビュイック・リヴィエラ助けられ、トロネードは当初このビュイック従兄弟よりも販売数多かった。しかし、逆に高価格キャデラック・エルドラドはほとんどの年でトロネードより良く売れた

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