第一シリーズ旧版とは? わかりやすく解説

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第一シリーズ旧版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 18:05 UTC 版)

ぼくは王さま」の記事における「第一シリーズ旧版」の解説

シリーズ初期順序発行年がそろっていないものがあるが、これは長い年月をかけてシリーズそろえられたためである(事情一部については後述)。 ぼくは王さま作品集初版1961年シリーズ化1974年前述の『ぞうのたまごのたまごやき』が発表された後、これを読んだ今江祥智理論社初代社長小宮山量平掛け合い刊行実現する続編を何本か収録し、第一シリーズ旧版で最初作品集として出版された。挿絵初代画家山中春雄43歳で他界(殺人被害)してしまったため、シンプルな直線が目立つ和田誠担当寺村知人教師教え子にあたる(和田は他にも寺村初期作品ノコノコくん』を担当)。さらに初版ではこのシリーズ寺村以外もすべて、表紙のみ長新太だった。小宮山自社書籍の出版記念パーティーには出席しないポリシーだったが、当時としては極めて奇抜な内容作品だったため、業界批判に対してフォローをする目的パーティー出席したが、幸運に杞憂終わった。この時藤田圭雄は「この作品不思議だ。読むと面白いが、閉じると忘れてしまう。しかしまた開くと、面白さ沸いてくる」と語っている。以降のシリーズ対し当巻だけは和田挿絵続いたが、旧版末期増版から和歌山交代している。ぞうのたまごのたまごやき - 『母の友』に掲載しゃぼんだまのくびかざり - 『日本児童文学』に掲載ウソホント宝石ばこ - 『日本児童文学』に掲載サーカスにはいった王さま 王さまばんざい(小学生文庫版1961年シリーズ化1975年基本設定はほぼ固まっている。和歌山挿絵はこの時が初めてで、デッサン異なる、王さま髪の毛などベタ(黒い部分)が塗られていないといった違いがある。この小学生文庫版旧版比べ二倍厚さがあり、後に旧版として作り直す際に『王さまばんざい』と『王さまロボット』に分割された。フォア文庫版の表題作当初人気エピソードである『おしゃべりたまごやき』を使ったが、表題作からシリーズ全体一貫性判りにくいため、1998年版からは『王さまばんざい おしゃべりたまごやき』に改められた。台湾でも台湾英文雑誌社から1995年発売されている。おしゃべりたまごやき 福音館書店版が初出。最も人気の高いエピソード一つで、シングルカットアニメ化対象にもなっている。またラストシーン小道具目玉焼きであるため、「おしゃべりめだまやき」という題名出た本も存在する。木の上にベッドクジラのズボンきんのたまご6つあるなんでもほしいほしがりパクパクバタバタ - アンソロジー新編童話教室」(1967年実業之日本社)では「ぱくぱくばたばたのはなし」の題で収録ニセモノばんざいわすれたわすれんぼ - アンソロジーよみうりどうわ」(1967年、盛光社)では「王さまのわすれんぼ」の題で収録いいことないしょひとつぶころりチョコレート王さまどうぶつえん 王さまロボットシリーズ化1975年) 当巻のエピソード収録事情順番)については、そうさくS・F童話『ハアト星の花』と小学生文庫版参照。なんでもロボットヤンコ星のガルメ星のどくモルト星の石ハアト星の花とうめい人間10時 王さまびっくり1974年) 当巻からはエピソード大半書き下ろしとなっている。王さまびっくり - 後述する「王さまのカラー童話」の「びっくり しゃっくり」が初出カレンダーは日よう日 - 「王さまのカラー童話」が初出。たまごがいっぱいたんじょう日のプレゼントわるい子になりたいまほうのレンズ見てはいけないたまごやき 王さまたんてい1977年王さまめいたんていさんすうのじかんですひみつのフライパンこいのぼりの空めだまやき化石 王さまたんけんたい1978年) ねずみが大さわぎこいのぼりのそらむくむくもこぞうとけいがぐるぐる王さまでかけましょうおうさまでかけましょう』(フレーベル館1979年)が初出。また1986年から1999年まで光村図書小学2年生教科書『こくご上』に収録された。王さまたんけんたい 王さまレストラン1981年王さまレストランくじらのオムレツ卵を中心とした寺村エッセイ、『 王さま料理読本』(みずうみ書房1979年)が初出。空をとんだトースト王さまくいしんぼうトランプ王さまぬき 王さまパトロール1984年王さまパトロールなみだのピッチョン王さましょうぼうたいゆめの中でゆめ王さまタクシー まほうつかいのチョモチョモ実業之日本社1969年理論社1985年基本設定イントロ同じだが、いつもの性格でも魂だけ幽体離脱してしまった王さまと、博士強引な治療抜け殻から暴君になった王さま二人分離してしまう。びわの実会時代仲間である松谷みよ子が、本作再録したポプラ社寺村輝夫童話全集III解説文で語る所によると「解説文を書く前に本作初出作品である『びわの実ノート連載分とを読み比べてみたが、全体的に大規模な加筆が行われている」とのこと作品集でなくシリーズ初の長編で(冒頭にも「ながいながい、王さまの話です」とある)、完全に番外編である。後に理論社譲渡正規第一シリーズ組み込まれたが、ページ数やサブタイトルなどが他のシリーズ合わないのはこのためである。和歌山挿絵描き直し旧版では外側のみで、本文中は実業之日本社版のまま、小学生文庫版旧版中間的過渡的な作風描かれている。講談社青い鳥文庫版・角川書店版フォア文庫版では、理論社新版より一足先に魔法使いのチョモチョモ』の表記出ている。 王さまかいぞくせん1985年) 一冊で全1エピソード以後シリーズ全て本文中にカラーページを入れるなど、旧版よりカラフルになっている

※この「第一シリーズ旧版」の解説は、「ぼくは王さま」の解説の一部です。
「第一シリーズ旧版」を含む「ぼくは王さま」の記事については、「ぼくは王さま」の概要を参照ください。

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