しろ‐とび【白飛び】
白飛び
別名:白とび
【英】blown out highlights, flared highlights
白飛びとは、主にデジタルカメラの撮影において、明るい部分の階調の情報が得られず、白一色に塗りつぶされた状態となることである。
白飛びは、カメラの階調が再現できる範囲を超えると発生する。白飛びが発生した部分の階調の情報は失われているため、後で明度を調整するなどして補正することができない。晴れた日に逆光で撮影したり、至近距離でフラッシュ撮影をしたり、露出オーバーな状態で撮影したりした場合に、白飛びが発生しやすい。
白飛びとは逆に、暗い部分の階調が失われ黒一色になることを、黒潰れという。
なお、複数の露出で同じ画像を撮影し、1枚の画像に合成するHDR(ハイダイナミックレンジ)で撮影した場合は、各画像がそれぞれ階調を補うことにより白飛び、黒潰れ回避できることができる。
露出 (写真)
(白とび から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/29 10:16 UTC 版)
写真技術において露出(ろしゅつ、英語: exposure)ないし露光(ろこう)とは、フィルム、乾板などの感光材料やCCD、CMOSなどの固体撮像素子を、レンズを通した光にさらすこと(現在のカメラでは通常シャッターの開閉により、これを行う)。またはカメラのレンズを通過してくる光の総量や、画像そのものの明るさのことをいい、これらはレンズの絞り(F値)と露光時間(シャッター速度)及びフィルム感度の組み合わせによって決まる。
- ^ 現在の絞りの刻みは1EVおきとは限らない。
- ^ 小林義明『適正露出の考え方』「NCフォトシリーズ6露出を極める」日本カメラ社 35ページ
- ^ 鈴木一雄『露出の極意 「スポット測光術」のすべて』日本写真企画。
- ^ 谷口泉『デジタル撮影の適正露出と色彩調整』日本カメラ社 30ページ。
- ^ 日浦慎作、「2-1. コンピュテーショナルフォトグラフィ 演算を前提とした画像の獲得」 『映像情報メディア学会誌』 63巻 3号 2009年 p.274-278, doi:10.3169/itej.63.274
- ^ Raskar, Ramesh, Amit Agrawal, and Jack Tumblin. "Coded exposure photography: motion deblurring using fluttered shutter." ACM Transactions on Graphics (TOG). Vol.25. No.3. ACM, 2006.
- ^ 西一樹、「3 符号化露光法と超解像」 『映像情報メディア学会誌』 67巻 8号 2013年 p.655-660, doi:10.3169/itej.67.655
- ^ Ramesh Raskar. 「Less is More Coded Computational Photography(符号化された写真からシーン情報を復元する計算機写真術)」 『映像情報メディア学会誌』 62巻 12号 2008年 p.1952-1958, doi:10.3169/itej.62.1952
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