流石家およびその親戚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/30 14:06 UTC 版)
「ボクはしたたか君」の記事における「流石家およびその親戚」の解説
流石 したたか(さすが したたか) 本作の主人公。大沢城小学校の児童で、生まれはガラパゴス諸島。9歳(のちに10歳、11歳)。 厳つい風貌をしている反面、頭身は非常に小さい(小学3年生時:身長100cm、体重25kg)。その体格ゆえに特注の衣服や自転車を持っていたりする。かなりの大食らいであり、赤ん坊のころ野生の中で育った経験があるためか、バイタリティが高い。連載初期は筋肉質で体を鍛えており、素手で塀を破壊したり手刀で地面をえぐったりと、人間離れした身体能力を見せた(連載後期には妹のおちゃらかに相撲で負けるほど弱体化している)。頭突きでブロック塀を破壊し、落下した鉄骨が直撃してもタンコブ程度で済むなど、相当な石頭。リレーの選手候補になるほど足が速かったり、竹馬や綱渡りなどもできたりするが、運動全般に優れているわけではなく、跳び箱や球技は苦手(少年野球チームでは補欠扱い)な上に、まともに泳げない。1年生程度の計算もできないなど、知能はかなり劣るが、悪知恵はとことん働く。また、物忘れも酷い(これは流石家全体に言えることである)。 性格は大胆で粗野に見受けられるが繊細でプライドが高く、傷つけられると落ち込むこともしばしば。クラスでは厄介もの扱いを受けているものの、本人は「人気者になりたい、みんなに受け入れられたい」と思っている。非常に根に持つ性格で、やられた相手には問答無用で倍返しにしなければ気が済まない。しかし、クラスメイトにいじめられたおろそかのために仇討ちをしたり、あざやかのために不在中の父の代わりに変装して授業参観に出るなど、家族思いの一面もある。 クラスメイトの本田原海に惚れている。彼女にその想いは気づかれていないものの、結構仲良くやっている。 流石 あさはか(さすが あさはか) 初登場時に年齢40歳で、一家の主。冒険家で、世界の至る所を旅している。また、一家の生計を立てるためフリーライターとして旅行記などを執筆している。彼の著す旅行記は非常に子供っぽい文面が特徴だが、老若問わず幅広い支持を得ているらしい。 冒険家だが、命知らずではなく自分の身に関してはかなり慎重であり、保管していた熱気球もセッティングまではしたものの、乗ろうとはしなかった。したたかたちの母親とは学生時代に知り合い、20年ほど前に結婚するも、連載開始の2年前にエジプトで死別している。生まれたばかりのしたたかをガラパゴス諸島で行方不明にしたことから、したたかとの関係は連載初期は険悪だったが、したたかを侮辱するような発言をした本郷勇一の父を殴り倒して反論したり、運動会の父兄参加による障害物競争でしたたかととんでもないコンビネーションを見せるなど、中盤以降は比較的仲良くなった様子を見せている。 流石・母 下の名前は不明。作中には写真にのみ登場している、流石あさはかの妻にして、しとやか・したたか・あざやか・おろそか・おちゃらかの母。 夫と一緒に冒険家をしていたが、2年前にエジプトで亡くなっている。風貌はワイルドな美人、といったところ。あざやかいわく「好奇心旺盛な人」。ガラパゴス旅行をしているときに、したたかとあざやかを出産している。 流石 しとやか(さすが しとやか) 一家の長女で、したたか・あざやか・おろそか・おちゃらかの姉。亡き母に代わって家事一切をこなす流石家の女房役。良識の持ち主でおっとりしている。 名前、見た目からして清楚で性格も温厚だが、時折他の流石一家のペースに巻き込まれ暴走する。また、見た目はしっかりしているが、他の家族同様物忘れがひどい部分がある。したたかの性格や扱い方を熟知しており、あざやかやあさはかには反抗的なしたたかも、彼女の言うことは素直に聞いたりする。彼女だけ他の弟妹と年齢が離れている(年齢は明らかにはされていないが、高校を卒業している描写がある)。本田原空に好意を寄せられているが、全然気付いていない。 流石 あざやか(さすが あざやか) したたかの双子の妹。ガラパゴス諸島生まれ。したたかのことは「アニキ」と呼ぶ。 兄とは異なってスタイルもルックスも運動神経も良く、運動会では一人で複数の種目に参加するほど活発。学業成績も至って優秀だが、物忘れが酷く時折暴走したりなど、しっかりしている反面、時として大ポカをやらかす。また、普段は強気だが、自分より強い相手にはとたんに弱腰になる。基本的には誰に対しても優しく接することができ、良識的で人は良いが、反面人間が小さく狭量であり、兄に対しては過去の度重なる奇行により積もる気持ちもあり必要以上に厳しい態度をとりがち。 佐々木コタロー(後述)からは「姉のような存在」とみなされている。一緒にクラス委員を務めるクラスメイトの本郷勇一とはちょっとした恋人関係だが、彼女いわく「あれで頼りない所がある」という評価である。 流石 おろそか(さすが おろそか) 一家の次男で、しとやか・したたか・あざやかの弟。したたかやあざやかよりも背は高いがとても気が弱く、前の学校にはしとやかに連れられて登校していたり、本郷たちとの初対面時にはあざやかの後ろに隠れるなど、常におどおどとして人見知りが激しく、本郷には「兄に生気を吸い取られたようだ」と言われたほど。そのため、転校初期はクラスメイトからかなりいじめられており、それに激昂した兄のしたたかが弟をいじめたクラスメイトに仇討ちを仕掛けた。 兄であるしたたかに対しては絶対服従であり、兄のために知恵を振り絞ったり災難に巻き込まれたりすることもある。 華奢に見えるが力は割とあったり、女子児童からバレンタインチョコを貰ったりするなどの一面もある。同じ学年の友達のところに遊びに行くのが珍しいと言われるほどで、普段は兄や本郷たちと遊んでいることが多い。 流石 おちゃらか(さすが おちゃらか) 一家の三女で、流石家の末っ子。初登場時は3歳。非常に腕白で、したたかにありとあらゆる勝負で勝利する末恐ろしい才能の持ち主。しかもしたたか以上の怪力。お年玉の扱いもしたたか以上。したたかのせいで悪い言葉を覚えてしまっている。 流石 さわやか(さすが さわやか) したたかの従兄。20歳の大学生として登場。北海道で暮らしており、実家は牧場を経営している。したたかが4年生の年のゴールデンウィークに東京の流石家にやってきた。 大胆、無頓着、かつ豪放磊落な性格の持ち主。一見二枚目で背も高いが、性格と田舎育ちが災いして、いまいち決まらないタイプ。また、スポーツ万能といわれるほど運動能力は大したものだが、要領が悪いため、全然それを生かせていない。文通相手との対面やボウリング場での赤っ恥など、散々な結果に終わったまま傷心の面持ちで北海道に帰ったが、後の手紙では夏休みに来るという風に立ち直った様子が描かれていた。
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