早乙女世代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 14:16 UTC 版)
早乙女 力(さおとめ りき) 本作の主人公で後に花椿の番長となった。2年F組→3年B組。柳二中出身。劇中では同級生達からは"リキ"、近所の大人からは"リキ坊"と呼ばれる。非常に強面で体格が良く、髪型は中学時代はリーゼント、初期は坊主頭でやがてスキンヘッドになった。顔の傷は幼い頃に犬につけられた物らしく、そのため犬が弱点。喧嘩の強さは作中屈指で相手を軽々と投げ飛ばしたり大学の相撲部を張り手一発で気絶させ、バットで殴られたり車に撥ねられてもかすり傷で済むなど身体も頑丈。女性に対しての免疫は皆無に等しく、加藤に見せられたアダルトビデオを見て倒れたり三国田商業に通う律子に一目惚れしても想いを伝えられないでいる。後に井沢、天坊の神谷、華帝会の後藤といった1世代上の顔役達を倒してからは"トップランカー"として認識されるようになり、ハマーズ兄弟をはじめとする多くの人間に狙われることもあるがその都度撃退している。近所では悪童として恐れられており、中学時代は白スーツを着用して当時の仲間であったクマタツや馬原と共に暴れ回って3つの中学を支配していた。達也曰く「中学時代のリキと戦うぐらいなら熊と戦った方がマシ」とのこと。仲間を思う気持ちは熱く、サブやヒロポンを諭すようにもなるなど他人の上に立つ者として人間的にも成長していく。天坊の源三とは中学時代から犬猿の仲で(不意打ちではあったが)初めて敗北した相手でもある。 3年時に再び起きた天坊との抗争では8対8のタイマンで大将として矢沢を敗り、源三との3年越しの対決では1度はクロスカウンターでダウンさせ、第2ラウンドとして激闘を繰り広げたが勝敗は不明。なお、達也とも戦っているがこちらも勝敗は不明。卒業時に今度こそ律子に想いを伝えに行くところで仲間達から檄を飛ばされ、それに応えたところで物語の幕は閉じる。 田中 三郎(たなか さぶろう) リキの同級生で2年F組→3年C組。坊主頭と関西弁が特徴。通称"サブ"。ヤクザ映画を好み、リキを"アニキ"と呼ぶなど舎弟として振る舞っている。臆病で喧嘩は弱く、一時期周りに頼りすぎていたところをリキに指摘され、目を覚まして天坊の生徒相手に喧嘩を挑むなど人間的にも成長していく。ヒロポンとは特に仲が良く、彼が華帝会によって深い傷を負わされた際には人一倍復讐に燃えるなど仲間を思う気持ちも熱い。酒屋の息子だが全く酒が飲めない。将来は絵本作家として極道モノの作品を描くことが夢。中学時代荒れていたリキが彼との出会いを通じて変わったと言われているが、劇中でその詳細が描かれることはなかった。 卒業後は家業を継ぎつつ、将来の夢を叶えるために修行すると語っていた。 広本 タクヤ(ひろもと タクヤ) 2年F組→3年B組。名字をもじって"ヒロポン"と呼ばれる。元々はいじめられる度に転校を繰り返しており、その末に花椿に転校してきた。なお、本人は花椿のことを名前だけで「華やかな所」と認識していた模様。当初はリキ達のことも避け、卑屈な性格だったが彼らとの学校生活を送っていくと共に成長していった。花椿では唯一の一般人で学もある程度あるが、サブに鬼電をするなど常軌を逸した部分もあり怒ると怖い。喧嘩の腕は皆無に等しいが腕力はサブよりある。見た目も中身もそっくりな母親がいる。華帝会との抗争で深い傷を負わされてしまい、しばらく塞ぎ込んでしまったが無事に復帰した。 3年時には天坊との抗争に巻き込みたくないリキから敢えて突き放されてしまうも「自分にできること」として天坊幹部の情報を集め、矢沢の過去を知った際には「踏み込んではいけない」と感じていたが、後に李にその情報を託した。卒業後は大学で教員の資格を取って花椿に恩返ししたいと語っていた(花椿創立以来初の大学進学者として職員室では大騒ぎになっていた模様)。 三好 達也(みよし たつや) 2年F組→3年A組。江谷中出身。赤髪が特徴で当初は逆立てていたが、3年時にはオールバックに変わった。顔の2箇所の傷は1度目の天坊との抗争時に石川によってつけられたもの。中学時代は赤髪と倒した相手の返り血で真っ赤に染まっていたことから"赤い狼"と呼ばれており、リキが唯一支配下に置かなかった男で天坊の李が初めて戦慄した男でもある。そのため花椿での実力はリキに次ぐNo.2で矢沢にも一目置かれている。仲間からの信頼も絶大であり、源三とリキのタイマンの立会人を務めた。両親は離婚しており、2歳下の進藤優也は実の弟。 3年時の天坊との2度目の抗争での8対8のタイマンでは7番手として李と対決。前述の因縁が判明するとともに当初は彼のテコンドーによる多彩な足技に苦戦するも天性の格闘センスと経験で必殺技である"ネリョチャギ"を間一髪で躱し、そのまま小外刈りで上をとって勝利した。なお、卒業前にリキとも戦っているが勝敗は不明。 山下 和久(やました かずひさ) 2年F組→3年D組。モヒカンが特徴で通称"カズ"。主要メンバーの中では人一倍気性が激しく、特に幼い頃からの友人である菊雄のことは誰よりも大切に思っている。悪ノリをする部分や妄想癖もある。"ウラビデオ大王"こと加藤は中学の後輩。 3年時の2度目の天坊との抗争での8対8のタイマン対決では1番手として松倉と対決。結果は彼の騙し討ちに遭ってしまい敗北。その際には悔しさを滲ませ、リベンジを誓った。 鈴木 菊雄(すずき きくお) 2年F組→3年A組。ドレッドヘアが特徴。主要メンバーの中では比較的背が高く、カズとは幼い頃からの友人で特に仲が良い。華帝会との抗争では三国田商業の平島の嘘のせいで重傷を負ってしまうも無事に復帰した。天坊の橋元とは中学時代から因縁があり、目尻の傷も彼によってつけられたもの。実家は中華料理屋を経営しており、度々手伝わされるためか「家族経営は嫌だ」と愚痴をこぼしている。 3年時の2度目の天坊との抗争での8対8のタイマン対決では2番手として橋元と対決。前述の因縁が判明し、激闘の末に彼を押し切って勝利した。 川崎 英貴(かわさき ひでたか) 2年F組→3年E組。通称"ヒデボー"。女遊びが激しく暇さえあればナンパをしており、彼の携帯には数多くの女性の連絡先がストックしてある。本人曰く「携帯は命の次に大切」とのこと。そのため、男子校の花椿では他の生徒から嫉妬されることも多い。主要メンバーの中では一回り小柄であるが、非常に身軽で確かな実力の持ち主。 3年時の2度目の天坊との抗争では花椿狩りをしていた矢沢に敗北。8対8のタイマン対決では6番手として藤村と戦う予定だったが、前述の矢沢戦でのダメージと優也の強さを認めていたことから彼に出番を譲った。 赤いキツネと緑のタヌキ 達也と同じ江谷中出身の2人組。達也の存在で霞んではいるが、江谷中を裏の番人として支えていたこともあるなど花椿でも上位の実力者。達也の下に付いた理由は謎だが、噂によるとヤクザ絡みの事件から救ってもらったのがきっかけの模様。 赤井 勝音(あかい かつね) "赤いキツネと緑のタヌキ"の片割れ。名前こそ赤いキツネを連想させるが、大柄な体格で緑の服を着ているなど逆の特徴を持つ。天坊の柳原曰く「ややこしい」とのことで、米田には「逆だろ!?」と突っ込まれていた。見た目に反して非常に声が可愛く、それを聞いた米田は腹を抱えて大笑いしていた。 2度目の花椿と天坊との抗争ではサブに招聘されて登場。8対8のタイマン対決では3番手として米田と対決。当初はラッシュで圧倒されるも一撃で彼の石頭を貫通して勝利した。 緑野 大気(みどりの たいき) "赤いキツネと緑のタヌキ"の片割れ。名前こそ緑のタヌキを連想させるが、細身の体格かつキツネ目で赤髪が特徴。天坊の柳原曰く「ややこしい」とのことで、米田には「逆だろ!?」と突っ込まれていた。中学時代は敵の多い達也の影武者としても活動しており、2度と歯向かってこないように相手を徹底的に叩き潰す喧嘩スタイルのため、周りからは「おっかない」と称される。 2度目の花椿と天坊との抗争ではサブに招聘されて登場。8対8のタイマン対決では4番手として柳原と対決。途中までは彼を圧倒し「間違いなく俺より強い」と言わしめたが、一瞬の油断を突かれて石で頭を割られてしまい、そのまま両者共倒れの引き分けに終わった。
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