宝光院_(南九州市)とは? わかりやすく解説

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宝光院 (南九州市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/22 08:28 UTC 版)

宝光院
不動木像が安置されている不動堂
所在地 薩摩国川辺郡清水村
(現 鹿児島県南九州市川辺町清水2979)
位置 北緯31度24分39.78秒 東経130度25分19.42秒 / 北緯31.4110500度 東経130.4220611度 / 31.4110500; 130.4220611座標: 北緯31度24分39.78秒 東経130度25分19.42秒 / 北緯31.4110500度 東経130.4220611度 / 31.4110500; 130.4220611
山号 香芳山
院号 清水寺宝光院
宗旨 真言宗
寺格 大乗院刹寺
本尊 阿弥陀如来
宝光院 (南九州市) (鹿児島県)
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宝光院(ほうこういん)は、かつて鹿児島県南九州市川辺町清水に存在した。宗派は真言宗であった。

沿革

起源は1200年、この地に下向した平氏の分家であるとされる河邊氏が菩提寺を建立したことに始まるとされる[1]南北朝時代、河邊氏は南朝側に付いたために北朝側にたった島津氏に滅ぼされる[2]が、寺はそのまま残った。 境内に阿弥陀堂があったが島津光久に召し上げられ、代わりに阿弥陀仏一体を下賜されて長らく本尊とした[3]。寺内の持仏堂内には唐金仏像十一体があったという[4]江戸時代には広大な規模を誇っていたが、宝永4年(1707年)12月13日、火災により消失した[3]明治2年の廃仏毀釈により廃寺となった。

境内

歴代住持

跡地の北東側には歴代住職の墓地が残っている。 慶範、宥範、政範、頼興、快範、秀意、頼意、快翁、頼賢、寿故、覚音、弘円、宥永などの名があり、覚先、恵賢、覚禿、雄雅、宥長、照応、盛長、盛恕、周峯、盛養、無染、恵山、宥伝、といった名も見られる[3]

廃寺後

現在は跡地に不動堂が建てられ、近くに再興された金剛力士仁王像二基が立っている。石像の寺門、石段、礎石なども残っている[4]

文化財

南九州市指定文化財

  • 宝光院跡の仁王像(平成18年(2006年)6月30日指定)

川辺仏壇との関わり

南九州市川辺町は川辺仏壇を有する日本有数の仏壇産地であり、その理由として地元業者は宝光院との関係をあげる人が多い。しかし、鹿児島県は日本で最も廃仏毀釈の激しかった地であり宝光院も上記の通り影形無く消滅しているため、何故この地で仏壇生産が盛んになったかははっきりしていない。川辺町で仏壇生産が始まったのは明治9年以降、平山地区の池田某が作ったのが初めてとのことである。

交通アクセス

出典

  1. ^ 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史』川辺町、1976年、989頁。doi:10.11501/9769813 , Wikidata Q122609237
  2. ^ 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史』川辺町、1976年、289頁。doi:10.11501/9769813 , Wikidata Q122609237
  3. ^ a b c 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史 追録』川辺町、1997年3月、297頁。doi:10.11501/9639970 , Wikidata Q122609647
  4. ^ a b 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史』川辺町、1976年、1385頁。doi:10.11501/9769813 , Wikidata Q122609237
  5. ^ a b 橋口兼古; 五代秀堯; 橋口兼柄 著、島津久光 編『三國名勝圖會』 25巻、1843年、6頁。doi:10.11501/992139 , Wikidata Q11354726
  6. ^ 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史』川辺町、1976年、1373頁。doi:10.11501/9769813 , Wikidata Q122609237
  7. ^ 川辺町郷土史編集委員会『川辺町郷土史』川辺町、1976年、1370頁。doi:10.11501/9769813 , Wikidata Q122609237

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