四皇編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:57 UTC 版)
【80巻 - 】 ゾウ編(80巻 - 82巻) ドレスローザを出発したルフィたちは、サンジやナミたちが待つ次の目的地「ゾウ」に向かう。ゾウは1000年も生きている巨大な象であり、その背中の上には獣人の種族「ミンク族」の国「モコモ公国」があった。だがモコモ公国は、ワノ国の侍を狙うカイドウの部下〝旱害のジャック〟による襲撃を受け、壊滅状態にあった。ルフィたちはワノ国の大名の跡取りである光月モモの助、家臣の錦えもんたちから、ミンク族とワノ国の「光月家」が兄弟分であること、カイドウに制圧されたワノ国の現状を知らされる。打倒カイドウを目指し、ルフィは光月家・ミンク族と同盟を結ぶ。 一方、「ヴィンスモーク家」の一員であるサンジは、四皇〝ビッグ・マム〟の娘との政略結婚を強要され、ビッグ・マム海賊団の拠点「ホールケーキアイランド」に連れて行かれてしまう。結婚が成立すればサンジが仲間でなくなることを知ったルフィは、ビッグ・マムの元に乗り込むことを決意する。ルフィは先にワノ国へ向かうゾロやローたちと一旦別れ、ナミ、チョッパー、ブルックと、ビッグ・マム海賊団のペコムズ、ミンク族のペドロ、キャロットと共にゾウを出発する。 ホールケーキアイランド編(82巻 - 90巻) サンジを奪還するため、ビッグ・マムがいるホールケーキアイランドを目指すルフィたちは、ホールケーキアイランドを取り巻く海域「トットランド」に入り、サンジの結婚相手であるシャーロット・プリンと遭遇する。彼女の手引きで無事ホールケーキアイランドに辿り着いたルフィたちだが、上陸した「誘惑の森」で、ビッグ・マムの家族「シャーロット家」やビッグ・マムの能力で擬人化した「ホーミーズ」の襲撃を受ける。一方、かつて縁を切ったヴィンスモーク家の家族と再会したサンジは、父親で「ジェルマ66」の総帥ヴィンスモーク・ジャッジから結婚を強要される。結婚を拒否しようとしていたサンジだが、島から逃げると爆発する腕輪をはめられ、さらに恩人ゼフを人質にとられたことで逃げ場が無い状況に陥る。 苦戦の末ビッグ・マム海賊団の幹部・将星シャーロット・クラッカーを撃破したルフィはサンジと再会。だが、サンジは仲間を守るために決別を言い渡し、無抵抗のルフィを痛めつける。サンジの真意を見抜いたルフィは、サンジを待ち続けると宣言するが、ビッグ・マム海賊団の大軍に敗北し、捕らえられてしまう。追い詰められたサンジは、仲間や恩人を庇うため、抵抗せずプリンと結婚することを決める。だがビッグ・マムは、「ジェルマ」の力を手に入れるためヴィンスモーク家を皆殺しにする計画を立てていた。サンジは偶然にもプリンが自分たちを騙していたことを知り、絶望する。 ジンベエに助け出されたルフィは、サンジを待つと約束した場所で彼と再会し、サンジに本心を言うよう求める。ルフィは仲間たちの元に戻りたいというサンジの心を受け止め、結婚式をぶち壊してサンジの家族を助け出すことを決める。そしてジンベエの提案を受けて、ビッグ・マムの傘下に下りながら彼女の暗殺を企んでいるカポネ・〝ギャング〟ベッジと手を組む。 お茶会・結婚式が行われる中、ルフィたちはウェディングケーキの中から登場し、会場は混乱する。サンジは隙をつき家族を救出するが、ベッジの暗殺作戦は失敗に終わる。ビッグ・マムと将星シャーロット・カタクリらビッグ・マム海賊団幹部に包囲され、ルフィたちは逃げ場がない状況に陥る。だが、偶然の事故により会場であるホールケーキ城が崩壊し、それに乗じて脱出したルフィたちは、ビッグ・マム海賊団の追撃をかわしながらサニー号にたどり着く。待ち構えていたカタクリとシャーロット・ペロスペローに行く手を阻まれるが、ペドロの自爆攻撃によりペロスペローは倒れ、サニー号はホールケーキアイランドから出航する。 ルフィはカタクリを異空間「鏡世界(ミロワールド)」に引き込み、退路を断ってカタクリに一騎打ちを挑む。一方、ウェディングケーキを食べられなかったビッグ・マムは癇癪を起こし、暴走状態で麦わらの一味を追い始める。サンジはプリンやベッジたちの協力を得て新たなケーキを作り上げ、ビッグ・マムに食べさせることで癇癪を止める。ルフィはカタクリとの極限の戦いを制し、サニー号に帰還する。ジェルマ66や、ジンベエ率いる「タイヨウの海賊団」が追っ手を足止めし、ルフィたちはついにビッグ・マムのナワバリから抜け出すことに成功する。 世界会議編(90巻) ルフィたちがホールケーキアイランドから脱出した頃、「聖地」マリージョアでは世界各国の王たちが集い、様々な思惑が渦巻く「世界会議(レヴェリー)」が開幕する。一方、天竜人の奴隷にされているバーソロミュー・くまを奪還するため、サボと革命軍の軍隊長たちが密かにマリージョアに潜入する。 ワノ国編(90巻 - ) 第一幕(90巻 - 92巻) ジンベエと再会の約束をして別れたルフィたちは、四皇カイドウと将軍黒炭オロチが支配する鎖国国家・ワノ国へと上陸する。ルフィは、お玉という少女をカイドウの一味「百獣海賊団」から守ったことで騒ぎの中心となり、敵に追われる身となる。ルフィは道中でゾロ・ロー・錦えもんと再会。光月家家臣の錦えもんは、主君・光月おでんの遺志を継ぐため、カイドウとオロチを討つ計画を立てていた。ルフィは、錦えもんから、モモの助や錦えもんたちが20年前のワノ国から時を超えてやってきたこと、2週間後の火祭りの夜にカイドウの本拠地である鬼ヶ島に討ち入る作戦を立てていることを聞く。ルフィたちは、カイドウとの決戦に備え、錦えもんの策のもとで様々な任務を行うことになる。その矢先、ルフィたちの近くに巨大な龍の姿をしたカイドウが現れる。ルフィはカイドウに挑むが、全く歯が立たず敗れ、捕らえられてしまう。 第二幕(92巻 - 95巻) 麦わらの一味と光月家らの同盟は、情報収集、ルフィ救出、仲間集めを同時に進める。花の都では、ワノ国一の花魁・小紫がオロチ城での宴に招かれる。宴の席で、小紫の禿・トコがオロチの発言を笑ったため処刑されそうになる。おトコを庇い抗議した小紫は、オロチ配下の侍・狂死郎に斬り伏せられてしまう。 兎丼の囚人採掘場に投獄されたルフィは、同世代の海賊ユースタス・キッドと再会する。さらにルフィはかつてのワノ国一のヤクザの大親分・ヒョウ五郎と出会い、覇気の一段上の使い方を学ぶが、思うように使いこなせず苦戦する。兎丼を支配するカイドウの大看板・クイーンによって、2人は命がけの相撲「大相撲インフェルノ」に参加させられてしまう。同じ頃、ビッグ・マム海賊団がルフィを追ってワノ国に来ていた。大看板・キングによって海に転落しワノ国に漂着したビッグ・マムは、記憶喪失になっていた。ビッグ・マムはチョッパーに嘘を吹き込まれ、モモの助らと共に、ルフィが投獄されている兎丼に向かう。 ゾロは小紫に出会い、彼女の正体がモモの助の妹・日和であることを知る。都では討ち入り計画がカイドウ側にバレるが、元光月家の大名・康イエが処刑される際に芝居を打ったことで白紙に戻される。 ビッグ・マムが囚人採掘場に到着し、大混乱に陥る。記憶が戻ったビッグ・マムが眠りに落ちたため、クイーンは彼女を連行する。兎丼はルフィやヒョウ五郎、雷ぞうらの手で完全に制圧される。鬼ヶ島に連行されたビッグ・マムとカイドウは、壮絶な一騎打ちの末に意気投合し、両者は海賊同盟を締結する。 麦わらの一味や錦えもんら侍たちが集結し、鬼ヶ島討ち入りの作戦会議が行われる。ゾロは「秋水」をワノ国に返す代わりに、おでんの愛刀「閻魔」を譲り受け、修行を開始。ルフィも覇気の修行を続け、錦えもんらは作戦の準備を着々と進める。 第三幕(95巻 - ) 討ち入り決行の当日。花の都では火祭りが始まり、鬼ヶ島では大宴会が催される。集合場所に到着した錦えもんら「赤鞘九人男」たちは、そこに自分たち以外の同志も船もなく、連絡も取れないという状況に困惑する。オロチが内通者から討ち入り作戦の情報を得ており、先手を打って策を巡らせていたのだった。荒れ狂う海を前に絶望に駆られる錦えもんたちは、それでもモモの助の制止を振り切り、小舟で鬼ヶ島へ向かおうとする。そこで赤鞘の侍の一人・カン十郎がオロチの内通者であることが判明。モモの助がカン十郎に拉致された上に百獣海賊団の艦隊が現れ、絶体絶命となる。だがそこにルフィ・キッド・ローが姿を現し、さらに狂死郎と名を変えていた赤鞘の侍・傳ジローやジンベエが合流を果たす。同志たちはオロチが策を巡らせる前に本当の集合場所に待機しており、全員が無事だった。ルフィ達と侍の大軍勢は百獣海賊団の艦隊を打ち破り、鬼ヶ島への潜入を開始する。 鬼ヶ島に上陸したルフィは、カイドウの娘・ヤマトに出会う。ヤマトはおでんに憧れており、共にカイドウと戦いたいとルフィに申し出る。一方、赤鞘の侍たちは島の裏口で裏切り者のカン十郎を倒し、合流したネコマムシとイゾウと共に、討ち入りのため城内に潜入する。宴会場では、カイドウがワノ国を海賊の帝国に変える「新鬼ヶ島計画」を発表し、それに反論するオロチを殺害。さらにモモの助を処刑しようとするが、そこで赤鞘の侍たちが全員でカイドウに飛び掛かり、討ち入りを決行。会場に潜入していた侍たちも一斉に動き出し、ワノ国の存亡を賭けた決戦がついに始まる。
※この「四皇編」の解説は、「ONE PIECE」の解説の一部です。
「四皇編」を含む「ONE PIECE」の記事については、「ONE PIECE」の概要を参照ください。
- 四皇編のページへのリンク