四省(よんしょう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 17:24 UTC 版)
「彩雲国物語の用語」の記事における「四省(よんしょう)」の解説
四省とは中書省、門下省、尚書省、仙洞省を指す。四省とはいうが、現実の唐代に採用された六省に仙洞省を加えた七省がある。 中書省(ちゅうしょしょう) 王が発する政策を立案する機関。長官は宰相を務められる。王の秘書と言える存在だが、王位争いの前は、それぞれの公子にへつらうことが仕事と化していた。本編中は長官を始めとして空位が多く、書類作成は紫劉輝自ら行っていた。 門下省(もんかしょう) 侍中(長官):旺季(『はじまり』の1年以上前より、『骸骨』にて辞任)、凌晏樹(『骸骨』より、その後失踪) 黄門侍郎(次官):凌晏樹(『骸骨』にて侍中に昇格) 王の政策立案に関して補弼する機関。貴族派二大巣窟の片割れで、尚書省を占める国試派に無視されがちなことに不満を持っている。旺侍中は一の宰相である鄭 悠舜が不在の間に、二の宰相位を得る。次官でも六部尚書、御史大夫より地位が高い。 尚書省(しょうしょしょう) 尚書令(長官):霄瑤璇(『はじまり』の約1年前に太師に昇格)、鄭悠舜(『紅梅』より、『骸骨』にて死去) 僕射(次官):景柚梨(左僕射、『骸骨』より) 六部を統括する。国試派が多く、門下省を占める貴族派が反対した案件も強権で執行できる。尚書ら自身は派閥を気にしていない。#官位の「尚書令」、「僕射」も参照。 仙洞省(せんとうしょう) 仙洞令君(長官):縹リオウ(『緑風』より、『骸骨』では紫州州牧) 仙洞令尹(次官):羽羽(『紫闇』にて死去) 仙洞宮の保存の為に立ち上げられた省。ごく少数の人間で構成され、その殆どが仙や歴史の研究者。神事と王位継承を司り、占、天文学、王位の授与と即位式を執り行なったり、宝剣である干將・莫邪の管理なども担当。縹家と縁深く、仙洞令君(長官)も縹家から出す必要がある為、非常駐である。令君は朝廷において縹家の代表と見做される。本編において、羽羽から縹瑠花に打診し、令君へリオウが就任した。令尹は羽羽だったが暗殺される。縹家系社寺などから常に情報を得ており、奇病にも茶州府より早く察知していた。王の即位、婚姻には仙洞省の承認が必要。王は紫家から輩出せねばならぬ、との規則に従い、玉座の簒奪には仙洞官一同身命を賭して抵抗して来た。 秘書省(ひしょしょう) 府庫を管轄する。 内侍省(ないじしょう) 後宮を管轄する。李絳攸はここに飛ばされることがあったら、無駄に広い後宮を解体して、薪として無料配布すると宣言した。現実の内侍省は宦官を管轄するが、彩雲国に宦官は存在しない。 殿中省(でんちゅうしょう) 医薬を司る部署がある。
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