四県腔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 19:53 UTC 版)
「zh:四県腔」も参照 四県腔 [xi ien kiongˊ] は、清朝期の広東省嘉応直隷州(中国語版)(現在の梅州市から大埔県および豊順県を除いた地域に相当)に属する5つの県のうち長楽県を除いた四県、すなわち州直轄地の程郷県(中国語版)(現在の梅江区および梅県区)、並びに興寧県(現在の興寧市)、鎮平県(現在の蕉嶺県)、平遠県からの移民が用いていた方言である。 声調は6種類(陰平調、陰上調、陰入調、去声調、陽平調、陽入調。四県腔では去声に陰陽の区別はない)。 台湾客家語では最も話者数の多い方言であり、鉄道駅や列車内のアナウンスなどで用いられるなど、台湾客家語の標準的な発音となっている。 分布は以下の通り。 桃園市:中壢区、平鎮区、楊梅区(一部)、龍潭区 新竹県:関西鎮(一部)、峨眉郷(一部) 苗栗県「山線」地域:苗栗市、造橋郷、公館郷、頭份市 (一部)、南庄郷(一部)、三湾郷、大湖郷、銅鑼郷、三義郷、西湖郷、頭屋郷、卓蘭鎮(大部分)、通霄鎮(一部)、後龍鎮(一部) 六堆(中国語版)地区屏東県:竹田郷、万巒郷、内埔郷、長治郷、麟洛郷、新埤郷、佳冬郷、高樹郷 高雄市:美濃区、杉林区、六亀区 台東県:池上郷、関山鎮、鹿野郷、成功鎮、太麻里郷、卑南郷 花蓮県:吉安郷、花蓮市、富里郷 四県腔は苗栗県で最も広くかつ常用されており、苗栗県公館郷あたりが標準と考えられている事から、苗栗腔と呼称される事もあるが、実際には苗栗県のみならず広く各地で用いられているため実際にこの名称を用いる事は少ない。
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