元朝勢
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「Ghost of Tsushima」の記事における「元朝勢」の解説
蒙古兵(もうこへい) 本作の戦闘における兵種は、遠隔兵種の弓兵(きゅうへい)と近接兵種で構成されており、後者は、盾兵(じゅんぺい)、剣兵(けんぺい)、槍兵(そうへい)、剛兵(ごうへい)、火器兵(仮称)などと区別されている。また、各兵種は扱う武器の威力や技によって三種類から四種類に細分される他、防具の下に着ている衣(戦袍)によっても灰・赤・青・黄・緑の五つの等級に分けられている。最序盤に登場する灰色の戦袍を着た兵士は防具の類いを殆ど身に付けておらず、基本的な攻撃しか行わないが、等級が上がると赤い衣の兵士は皮革、青色の兵士は軽金属といった具合に装備の質が上がっていき、攻撃も強力になっていく。ゲーム後半の主力となる黄色や緑の戦袍の兵士は全身を覆う重厚な金属鎧を装備している。 剣兵 刀剣だけを持った兵士。赤と黄色の兵士には連続攻撃を加える者がいる他、二刀流の者もいる。また、青と緑の兵士には両手持ちの大刀を使う者がいる。 盾兵 刀と盾を持った兵士。赤い衣より上位のクラスには棘付きの盾を攻撃に用いる者がいる他、黄色の兵士が使う焔の剣は攻撃を防御してもダメージを受ける。テムゲなど登場する百戸長はすべて盾兵。平時は盾を背負っているため、背後から弓で射てもダメージを受けない。 槍兵 長物を持った兵士。灰色の兵士は刺突による攻撃しか行わないが、上位の兵士は斬撃や振り払う攻撃も加えてくる。また、槍ではなく方天戟を得物とする者もいる。青と緑の槍兵は小型の盾を装備しており、弓矢による攻撃を防ぐ。 剛兵(Brutes) 仁や他の兵よりも頭一つ分抜きん出た巨躯を誇る兵士で、他の近接兵種が使用する全ての武器を使う。柄の長い槌など重量のある鈍器を振り回す者の他、赤衣より上位の兵士は大斧を使う者がいる。黄色の剛兵には火槍を使う者がいる。英語版の名称であるBrutesは獣やそれに類する粗野な人物の事を差す。 弓兵 弓を扱う兵士。仁を発見すると遠方から矢を放ってくる。青い戦袍の弓兵は最大三発まで連続で矢を放ってくる。また、黄色の兵士は火矢を、緑の兵士は毒矢を使う。 火器兵 てつはうなどの火器を使って攻撃してくる。下級の火器兵はてつはう専門であるが、上位の兵は閃光弾や大筒を得物としている。 コトゥン・ハーン(英:Khotun Khan ) 声 - (英)パトリック・ギャラガー / (日)磯部勉 元軍を率いるモンゴル人武将。得物は大刀と盾。架空の人物であるが、元朝皇帝クビライの従兄弟でチンギス・ハーン(チンギス・カン)の皇孫という設定である。日本語版での漢字表記は「兀云汗」。中国語表記は「赫通汗」。 対馬侵攻を企てた首謀者。降伏した者には平和を約束する一方で、逆らい続ける者には容赦なく牙を剥く、残虐な侵略者である。武芸だけでなく智略にも秀でており、対馬国侵攻に先立って現地の言語・文化・習俗を学んでいたため、侍の行動原理を知悉している。しかし、志村が評すには「切れ者の獣」で「誇りなど微塵も持っていない」とのこと。 侍は誉を重んじるが故に、その戦い方は愚直で与しやすいと評している。実際、小茂田での戦でも先陣を切って乗り込み勝負を申し出た武士に不意に油をかけて火をつけ、驚いた所を仕留める等誉れや武士としての道を逆手に利用している様子が見て取れる。一方で冥人については、誉に囚われず凡ゆる手段を駆使する戦い振りを「底知れず、恐ろしい」と評し、警戒しているが同時に民に慕われる冥人なら民を説得できるとして、降れば有用な存在とも見ている。 占領した土地の知識、技術を吸収してきたモンゴルの軍人らしく仁の作った毒をすぐに再現し、毒矢として戦いに利用したり仁が城の元軍を毒殺したことが民に広まると、対馬の民を毒殺して毒を使った冥人と結びつけることで冥人が民を毒で殺している、との噂を広めて民が仁を恐れるよう仕向けて反目させるなど、非常に狡猾である。 コトゥン・ハーンは架空の人物であるが、名前の似た元のモンゴル人武将クドゥン(忽敦)が実在し、文永の役において日本侵攻を指揮していた。 テムゲ(英:General Temuge) 声 - (日)坂口候一 中ボス。元軍の百戸長。兵種は盾兵。鑓川侵攻を担当する部隊の指揮官。「仁之道」(メインストーリー)「破之段」で登場し、「鑓川の冥人」で直接対決することになる。 城壁を巡らせた鑓川の町に包囲戦を仕掛けて降伏勧告を発し、応じないと見るや投石機を投入して猛攻撃を加え、民を容赦なく虐殺するなど、元朝が(広くアジアで)定石としてきた戦略を忠実に履行することで、鑓川攻略を押し進めた。百戸長を務めるにふさわしい才覚を首領コトゥン・ハーンも認めており、名将と呼んでいるが、斬り刻んだ人の数を自慢する残虐非道な男である。そのようなテムゲを鑓川の戦いで討ち取った境井仁は、"冥人"として覚醒し、テムゲを討ち取られた元朝の雑兵どもには"冥人"への怖れが植え付けられる。この戦を境にして、対馬側の抵抗は仁たちの孤独な戦いではなくなってゆく。 アルタン(英:General Altan) 声 - (日)江川央生 中ボス。元軍の百戸長。兵種は盾兵。豊玉地方の大綱(おおつな)一帯を制圧している部隊の指揮官である。「浮世草」の「ゆな之譚」で登場。 自らは姿を隠して得体の知れない怖ろしさを醸し出す一方で、民の多くを串刺しにして晒すなどといった方法で、元朝お得意の「恐怖戦略」を推し進めている。境井仁との勝負では、「俺は平和のために人を殺す」とうそぶき、「大きな平和を実現するための小さな悲劇は避けられず、少ない犠牲で速やかに平定することがせめてもの慈悲だ。」と言わんばかりの鬼畜ぶりを露わにする。そのような自分とは違って、境井仁は、いたずらに戦いを長引かせているだけの結果的の「人殺し」にすぎない、あるいは、速やかに平定されてしまえば助かる民が出るやも知れぬものを余さず死地に追いやる「人殺し」ではないか、とまで(そういった論旨の言葉を)言い放つ。 人売りである黒犬および蝮の兄弟と手を組み、民を下人として扱っていた。蝮の兄弟と黒犬が冥人の手で立て続けに葬られたことで自ら冥人こと境井仁を討つべく姿を現し、勝負に臨む。アルタンの場合、本人が倒れた直後、取り巻きの兵たちが一斉に襲ってくる点でほかとは異なる。 その他の隊長たち 上記の二名の他にもドガー(Dogar)、バルトゥ(Bartu)、ドグシン(Dohshin)、ハーチュ(Kharchu)、ヌガイ、バタールの名が見られる。
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