仮面ライダーメテオ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 15:10 UTC 版)
「仮面ライダーフォーゼ」の記事における「仮面ライダーメテオ」の解説
朔田流星がメテオドライバーとメテオスイッチを使用し、人工衛星M-BUSから照射されるコズミックエナジーを浴びて変身する戦士。変身後は青い球体に包まれて空中を高速移動し、戦場に現れる。決め台詞は「お前の運命(さだめ)は俺が決める」。 当初は変身に際してM-BUSにいるタチバナの認証を必要としており、流星がタチバナの意に沿わない行動をとった場合は変身する資格を剥奪された。例として、タチバナと流星の間には「メテオの変身者を敵に知られてはならない」という取り決めがあり、キャンサー・ゾディアーツ / 鬼島夏児に正体を知られた流星は変身不能となったことがある。タチバナが仮面ライダー部の前に直接姿を現して以降は、流星の意志で変身が可能となった。 メテオに手持ちの武器はないが、流星が星心大輪拳という拳法の達人であるため、高い接近戦能力を備えている。 全身を覆う黒い強化外装エーテルオーバーコートにはコズミックエナジーをパワーウェーブとして各部に供給する機能があり、その波動が巻き起こす波紋のような模様が描かれている。デザインの着想元は、銀座のスワロフスキー専門店に展示中のデコレーションされたライターがきらめく有様で、撮影用スーツはアップ用にラインストーンを埋め込み、アクション用には塗装処理を施すことで輝きを表現している。また、設定上は波紋とされる同心円模様は惑星の軌道をイメージしたものだが、見栄えを優先して描かれており実際の星々を参考にしているわけではない。 右肩から腰のメテオドライバーにかけて伸びている水色の装甲メテオインジェクションテイルは装甲であるのと同時に、メテオドライバーからメテオギャラクシーへエネルギーを供給するためのダクトであり、ドライバーの球体とつなげて眺めれば、尾を引く流れ星のように見える。そのため、肩から伸びたベルトやベルトの球体も中央からズラしている。 頭部スターフェイスは隕石をモチーフとした左右非対称の形状で、左側にのみアンテナレーダーシュプールロッドが伸びている。また、顔の上半分は青い半透明のフェイスガードプラズマシールダーで覆われている。上下に4つ配置された吸気口ラングレギュレーターは、プラネタリウムの投影機をイメージしたもの。 マスクは、FRP製のアップ用・アクション用のほかに、青のフード部分が透明の軟質樹脂で成形されたアクション用の3種類が制作された。 キャラクターコンセプトは、宇宙へ打ち上げる白いロケットのフォーゼと反対に、宇宙から降ってくる黒い隕石の仮面ライダー。デザイン面では、フォーゼが白くシンプルなラインで統一されたNASA製宇宙船を参考にしているのに対し、メテオは機能重視で無骨なソビエト連邦製宇宙船をイメージしている。 昭和仮面ライダーには惑星開発用改造人間にして拳法使いである『仮面ライダースーパー1』がおり、その2つの要素のうち「宇宙」をフォーゼが担っているため、メテオは「拳法」を託されたキャラクターとなり、「星心大輪拳」という流派の名称もスーパー1が使う「赤心少林拳」にちなんでいる。 ツール メテオドライバー タチバナが開発した、仮面ライダーメテオの変身ベルトで、アストロスイッチを制御するコンソールの役割を果たしている。普段はバックルの状態で携帯され、腹部に当てることで自動的にベルトラウンドハーネスが伸長して装着される。 バックル左のスイッチソケットにメテオスイッチを装填し、右上部のウェイティングトリガーを操作することでM-BUSとドライバーのシステムが同期され、さらに右側面のエンターレバーを倒すことで心臓部にあたる球体セレスティアルドライブユニットが回転し、変身のためのコズミックエナジーを解放する。 また、フォーゼの持つアストロスイッチとも一部互換性を持っており、エレキスイッチやファイヤースイッチ、Nマグネットスイッチを使用する場面があった。デザインモチーフはプラネタリウムと天球儀。セレスティアルドライブユニットがドライバーの中央から少しずれて配置されていることが、メテオの顔も左右非対称にすることにつながっている。 また、光って回転するセレスティアルドライブユニットがミラーボールのように見えることから、変身音は1970年代のディスコサウンド風に仕上げられた。この変身音が、クールな拳法使いというメテオのキャラクターに合っていないように思われたことから塚田プロデューサーが難色を示したが、議論の末に「このほうが面白い」と合意形成され、採用となった。 撮影用プロップは、アップ用・アクション用・バイク用の3種が制作された。アップ用は実際にセレスティアルドライブユニットが回転し、エンターレバーも可動する。 メテオスイッチ メテオ専用のアストロスイッチ。変身の際やリミットブレイク発動時に使用される。また、平時はM-BUSとの通信機として使われている。 形状はメテオドライバーを模しており、上部をスライドさせてスイッチONすると流れ星型に変化する。 メテオギャラクシー 右腕に装着されているガントレット型の武器。コズミックエナジーをさまざまな技に変換するトランスレーションユニットであり、「マーズ」「ジュピター」「サターン」の各レバーを操作することで対応する拳撃技を発動する。 また、スイッチソケットにメテオスイッチを装填することで後述のスターライトシャワーを放つ。 使用に際してはフィンガーマウントパネルに、メテオの左人差し指にあるデータ送信ユニットフィンガーポインターを当てることで指紋認証を行う必要がある。デザインモチーフはミキシング・コンソールのスライド式スイッチである。素手で戦うメテオの武器としてブレスレット型のアイテムとなった。また指紋認証は、フォーゼのアストロスイッチ40種類用に検討されていた案を単独化したもの。指紋認証をすることから、指紋が人差し指にデザインされている。 アップ用・アクション用の2種類が制作され、アップ用はレバーなどのアクションギミックが可能。 必殺技 リミットブレイク時の中腰で両手を広げた構えは『ドラゴンへの道』でブルース・リーが料理屋の裏でチンピラと戦う場面から引用している。 メテオストライク メテオスイッチのリミットブレイクにより発動する飛び蹴り。破壊力は32t。 メテオトルネード メテオスイッチのリミットブレイクにより発動する回転蹴り。破壊力は17t。劇中では未使用。 スターライトシャワー メテオスイッチのリミットブレイクにより発動する連続パンチ。破壊力は15t。 マーズブレイカー メテオギャラクシーのマーズレバーで発動する。火星を象った800度の高熱エネルギーを拳に具現化し、殴り付けると共に熱でダメージを与え溶断する。 ジュピターハンマー メテオギャラクシーのジュピターレバーで発動する。木星を象った巨大球状のエネルギーを拳に具現化し、重力によるパンチで敵を押しつぶす。 サターンソーサリー メテオギャラクシーのサターンレバーで発動する。土星を象ったエネルギーを右拳に具現化し、エネルギーリングを回転させて敵を切り裂く。
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