ユビキタスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > ユビキタスの意味・解説 

ubiquitous

別表記:ユビキタス

「ubiquitous」の意味

「ubiquitous」という言葉は、あるものがどこにでも存在している、広範囲わたっている、あるいは普遍的であることを意味する形容詞である。この言葉は、物理的な場所や抽象的な概念にも適用される例えば、インターネット現代社会においてubiquitousな存在であり、様々な場面で利用されている。また、ある文化価値観がubiquitousであるとは、それがその社会あらゆる側面浸透していることを示す。

「ubiquitous」の発音・読み方

「ubiquitous」の発音は、IPA表記では/juːˈbɪkwɪtəs/である。IPAカタカナ読みでは「ユービクウィタス」となる。日本人発音するカタカナ英語では「ユビキタス」と読むことが一般的である。

「ubiquitous」の定義を英語で解説

The term "ubiquitous" is an adjective that describes something being present, appearing, or found everywhere. It can be applied to both physical locations and abstract concepts. In other words, it refers to something that is widespread or universal in nature.

「ubiquitous」の類語

「ubiquitous」にはいくつかの類義語存在する例えば、「pervasive」は、あるものが広範囲わたって存在し影響与えていることを意味する。「omnipresent」は、あるものがどこにでも存在していることを強調する言葉である。「prevalent」は、あるものが一般的広く行われていることを示す。

「ubiquitous」に関連する用語・表現

ubiquitous computing」は、コンピュータ技術日常生活あらゆる側面組み込まれ、どこにでも存在するうになることを指す。また、ubiquitous network」は、インターネット通信技術広範囲わたって利用可能であることを示す。

「ubiquitous」の例文

1. English is a ubiquitous language spoken all around the world.(英語は世界中で話される普遍的な言語である。) 2. Smartphones have become ubiquitous in modern society.(スマートフォン現代社会普遍的な存在となっている。) 3. The influence of technology is ubiquitous in our daily lives.(技術影響私たち日常生活あらゆる面で広範囲わたっている。) 4. The company's logo is ubiquitous in the city.(その企業ロゴ市内至る所見られる。) 5. The use of social media is now ubiquitous among young people.(ソーシャルメディア利用は現在、若者の間で普遍的である。) 6. The concept of sustainability has become ubiquitous in recent discussions about the environment.(持続可能性という概念は、最近環境に関する議論普遍的になっている。) 7. The artist's work is ubiquitous in museums around the world.(その芸術家作品世界中美術館広範囲わたって展示されている。) 8. The smell of freshly baked bread was ubiquitous in the bakery.(焼きたてパン香りパン屋中に至る所漂っていた。) 9. The idea of democracy is a ubiquitous concept in modern politics.(民主主義という考え方は、現代政治において普遍的な概念である。) 10. The sound of laughter was ubiquitous at the party.(笑い声パーティーあらゆる場所で聞こえていた。)

ユビキタス


ユビキタス

【英】ubiquitous

ユビキタスとは、情報化社会において、コンピューティング技術がいつでも・どこにでも存在しコンピュータ存在をもはや意識することなく利用できる、といった概念のことである。

ユビキタス(ubiquitous)という言葉は、元々は「いたる所にある」、「あまねく存在する」という意味の英語である。1980年代後半に、コンピュータ科学者マーク・ワイザーMark Weiser)によって、「汎用コンピュータ」(メインフレーム)から「パーソナルコンピュータ」の流れに続く、第3コンピュータ潮流として「日常生活にとけ込んだ目に見えないコンピュータ」を提唱したことに始まるとされる

ユビキタスは、「コンピュータ存在意識せずに、その機能利用できる環境」という意味で用いられる場合が多い。そのような意味合いを、特に「ユビキタスコンピューティング」と表現することも多い。また、ユビキタスコンピューティング実現するインフラとなる、多種多用機器間のネットワークは、「ユビキタスネットワーク」と呼ばれ、更に、ユビキタスネットワーク支援によって実現される高度ネットワーク社会を「ユビキタス社会」などと総称する場合もある。

日本では坂村健1984年スタートさせた「TRONプロジェクト」において、同プロジェクト最終目標に「どこでもコンピューター」というコンセプト掲げられた。このコンセプトはユビキタスの理想像にほど近くその後のユビキタスの展開にとっても大きな影響与えたといわれている。

1990年代後半以降携帯電話普及と、携帯電話からのインターネット利用が可能となったことによって、さまざまなサービスをどこからでも享受できる環境一般的となりつつある。今後、ユビキタスが実現されることによって、もはや情報端末持ち歩くではなく、さらに小型化した情報端末家電製品などに組み込まれるとともにコンピュータ機能身にまとうウェアラブルコンピュータ実現や、さまざまな商品資材取り付けられ情報管理できるうになるICタグRFID)の普及インターネットにつながる端末数を大幅に増やすIPv6定着などにより、人と人がつながりモノモノ結ばれる本格的なユビキタス社会到来する考えられている。

ユビキタスの実現には、それを支え情報機器互換性不可欠となる。WWW標準化機構であるW3Cによる、ユビキタスに関するワークショップ開設や、各国での標準化団体によるICタグ規格化標準化促進などにより、対応が進められている。

なお、総務省2004年5月に、次世代ICT社会実現向けた中期ビジョンであるu-Japan政策発表しているが、u-Japan政策の「u」には、ユニバーサルuniversal)、ユニークunique)などと共に、ユビキタス(ubiquitousの意味込められている。


ユビキタス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/25 08:11 UTC 版)

ユビキタス (: ubiquitous) は、遍在(いつでもどこでも存在すること)をあらわす言葉。


  1. ^ Oden, Thomas C.The Living God.Systematic Theology Vol. 1, 67-69
  2. ^ Domenic Marbaniang, "Omnipresence", Light of Life, Mumbai, February 2018


「ユビキタス」の続きの解説一覧

ユビキタス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/11/19 14:11 UTC 版)

「E'S」の記事における「ユビキタス」の解説

レオニード殺害しようとして戒に殴打された、火傷顔の男。

※この「ユビキタス」の解説は、「E'S」の解説の一部です。
「ユビキタス」を含む「E'S」の記事については、「E'S」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ユビキタス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

ユビキタス

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 13:52 UTC 版)

語源

英語 ubiquitous < ラテン語 ubique < ubi + -que

発音(?)

ゆ↗び↘きたす

名詞

ユビキタス

  1. (情報技術) いつでも、どこでも、だれでも恩恵を受けることができるネットワーク環境
  2. 遍在

「ユビキタス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ユビキタス」の関連用語

ユビキタスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ユビキタスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ZDNetZDNet
Copyright ASAHI INTERACTIVE, Inc. All Rights Reserved.
アライドテレシス株式会社アライドテレシス株式会社
Copyright(c)2024 Allied Telesis K.K. All Rights Reserved.
IT用語辞典バイナリIT用語辞典バイナリ
Copyright © 2005-2024 Weblio 辞書 IT用語辞典バイナリさくいん。 この記事は、IT用語辞典バイナリの【ユビキタス】の記事を利用しております。
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのユビキタス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのE&#39;S (改訂履歴)、イフリート〜断罪の炎人〜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのユビキタス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS