メキシコ麻薬戦争
英語:Mexican Drug War、Mexico's Drug War
メキシコ国内で勃発している、麻薬密売組織とメキシコ政府との間の武力衝突。または、メキシコで支配権争いを繰り広げている麻薬密売組織どうしの武力衝突。
メキシコは古くから麻薬流通の要所として機能しており、麻薬密売組織による暴力被害などは現在もなお続いている。2006年にフェリペ・カルデロンが大統領に就任し、カルデロン政権が成立すると、麻薬戦争の開始を宣言して麻薬組織に対する大規模な派兵を行った。以来、2011年5月現在まで戦争は激化の一途を辿っている。
麻薬の主な市場は米国である。米国との国境に近い都市の中には、あまりに抗争が激しく、警察組織がまともに機能してない所も少なくない。チワワ州のプラセディスでは、2010年に警察署長が殺害され、後任のなり手がいないという問題が生じている。また、その近隣の都市グアダルーペ(Guadalupe)では、町にただ一人だった警察官が拉致され行方不明になるという事件が起きている。
2011年5月現在、メキシコ麻薬戦争に関連する死者数は既に3万数千人に上るという。メキシコでは戦争に抗議する数万人単位のデモが行われるなど、厭戦ムードも高まりつつあると報道されている。
メキシコ麻薬戦争
メキシコ麻薬戦争
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/22 15:04 UTC 版)
麻薬カルテルの抗争が激化し、警察や陸軍が麻薬組織に買収などされたことから、麻薬組織と関わりの薄い海兵隊などメキシコ海軍が動員された。海兵隊は沿岸部ではない区域でも作戦を実行し、2016年には特殊部隊がシナロア州ロスモチスにてシナロア・カルテルのボス、ホアキン・グスマンを逮捕した。この時の銃撃戦で、抵抗に加担した5人を射殺、6人を逮捕した。
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