メキシコ麻薬戦争の遂行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 01:17 UTC 版)
「フェリペ・カルデロン」の記事における「メキシコ麻薬戦争の遂行」の解説
2006年に就任以来、アメリカ合衆国の捜査当局と協調しながら、麻薬の密造・密輸組織(カルテル)の撲滅に全力を挙げている。密輸組織側は、強硬姿勢に対し実力行使で反撃しており、2007年以降数千人の死者を出す状態となっている。大統領側も行政や警察組織を総動員し、密売組織からの恐喝、癒着により行政機能しない場合には、警察幹部や州知事すらも逮捕するという不退転の姿勢で臨み、軍隊の投入も各都市で行われている。アメリカとの共同作戦だけでも、2009年2月までに麻薬組織の幹部級を含めた約750人を逮捕、マネーロンダリングを試みた現金約5900万ドル、コカイン1万2000キロ、覚醒剤544キロ、MDMA130万錠などが押収されるという成果を収める一方、軍や警察官の殺害が相次ぐほか、2009年8月には大統領暗殺計画が発覚するなど自らの命を危険にさらす大きな代償も払っている。
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