ま‐はた【真羽太】
マハタ
|
真羽太
マハタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 05:36 UTC 版)
マハタ(真羽太 / 学名:Hyporthodus septemfasciatus)は、スズキ目ハタ科マハタ属に属する海水魚の1種[2]。ハタの仲間の代表種である[3]。
注釈
- ^ “Grouper”は中大型のハタ類全般を指す英名[4]。
- ^ 「背鰭・胸鰭などに硬い棘があり、目立つため」とされる[3]。
- ^ 福井県など[6]。
- ^ 山口県下関、長崎県雲仙市小浜など[3]。またクエも福岡県・佐賀県・山口県などで「アラ」の地方名で呼ばれるほか[7]、同じハタ科には標準和名「アラ」の魚も別に存在する[8]。
- ^ 「ハタジロ」の地方名は名古屋・大阪・高知でも用いられる[4]。
- ^ 2005年8月22日に田原泰文が沖縄県の与那国島沖で全長180 cm・体重114 kgの老成魚(カンナギ)を釣り上げた記録がある[9]ほか、八重山諸島沖合の「沖縄舟状海盆」(水深200 - 300 m)では全長140 kg前後の特大個体が釣れた記録もある[4]。
- ^ a b c 尻鰭付近[11]。
- ^ 後ろの鼻孔の直径は、鼻孔後縁から眼窩縁までの距離に等しいか、それより短い[10]。
- ^ a b 石川皓章 (2010) は「瀬能宏から依頼を受け、伊豆半島沿岸各地(水深10 - 40 cm)で採取したマハタモドキの幼魚と思しき個体(全長20 - 25 cmで、尾鰭の縁が白くない個体)を10個体ほど送ったが、それらはすべてマハタの幼魚だった。瀬能もマハタモドキの幼魚がどんな姿なのかは確証が持てていないようだ」と述べている[16]。
- ^ ダイビングをすると幼魚は水深4 - 5 m程度、40 cm程度の若魚は水深20 mほどで観察できる[11]。
- ^ 山口県から長崎県近海では6 - 7月[10]、和歌山県では5月と考えられている[20]。
- ^ キジハタとの交雑種は「キマハタ」と呼ばれる[23]。
- ^ 主な産地は福岡県・長崎県・山口県など[3]。
- ^ 本種の天然個体はスーパーマーケットなどには流通せず、寿司店・高級料理店などで扱われることが多い[24]。
- ^ 夏を旬とする文献もある[17][18]。
- ^ 身が硬く締まっているため、薄造りが向く[3]。
- ^ 「本種は尾鰭後縁が白い点などでクエと区別できる」とする文献もあるが[10]、「尾鰭後縁が白いか、白くないかではクエとの区別はできない」とする文献もある[28]。
- ^ 水深80 - 100 m以深での捕獲例が多い[12]。
- ^ 八丈島[30]および御蔵島の周辺海域で生息情報がある[12]。
出典
- ^ a b c d e Russell, B. 2018. Hyporthodus septemfasciatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T132807A100570832. doi:10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T132807A100570832.en. Accessed on 16 October 2023.
- ^ a b c d 中村潤平 & 本村浩之 2022.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac 市場魚貝類図鑑.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 石川皓章 & 瀬能宏 2010, p. 50.
- ^ a b c d e f 尾鷲市.
- ^ a b c d e f 永岡書店 2016, p. 222.
- ^ a b “魚類 > クエ”. 市場魚貝類図鑑. ぼうずコンニャク株式会社(取締役:藤原昌高). 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ “魚類 > アラ”. 市場魚貝類図鑑. ぼうずコンニャク株式会社(取締役:藤原昌高). 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ “180センチ114キロ!与那国沖の巨大魚!!”. THE フィッシング. テレビ大阪 (2005年9月24日). 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g 中坊徹次 2018, p. 234.
- ^ a b c d e f g h 西川守(PADIジャパン/大阪オフィススタッフ). “身近なおサカナの魚眼レポート 〜 第4回 クエ/ハタの仲間(後編)”. PADIジャパン. PADI. 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k 石川皓章 & 瀬能宏 2010, p. 51.
- ^ a b 豊田直之, 西山徹 & 本間敏弘 2016, p. 128.
- ^ “マハタとは”. コトバンク. 朝日新聞出版. 2020年4月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月14日閲覧。
- ^ a b c d 石川皓章 & 瀬能宏 2010, p. 52.
- ^ a b 石川皓章 & 瀬能宏 2010, p. 60.
- ^ a b c d e f 中坊徹次 2018, p. 235.
- ^ a b c d e f “釣魚図鑑(特徴・仕掛け・さばき方) > マハタの特徴”. Honda釣り倶楽部. 本田技研工業. 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 藤原昌高 2013, p. 109.
- ^ 中坊徹次 2018, pp. 234–235.
- ^ a b 土橋靖史 (2001年4月1日~5日). “クエ×マハタ交雑種の種苗生産 平成13年度日本水産学会春季大会講演要旨”. 三重県 公式ウェブサイト. 三重県. 2020年4月13日閲覧。
- ^ 村田修、板倉壮太、山本眞司、服部亘宏、倉田道雄、太田博巳、升間主計「クエEpinephelus bruneus × タマカイE. lanceolatus の種間交雑と交雑仔稚魚の成長」『水産増殖』第65巻第1号、日本水産増殖学会、2017年、93-95頁、CRID 1390001204720346240、doi:10.11233/aquaculturesci.65.93、ISSN 0371-4217。
- ^ a b 長崎県水産試験場研究報告 1989, p. 5.
- ^ 西田健作「ぷりっぷりの身がたっぷりの鍋に! 幻の高級魚マハタを狙え 外房・大原港沖」『朝日新聞デジタル&TRAVEL』朝日新聞社、2020年4月7日。2020年4月13日閲覧。オリジナルの2020年4月13日時点におけるアーカイブ。
- ^ “釣魚図鑑(特徴・仕掛け・さばき方) > マハタの仕掛け(沖釣り)”. Honda釣り倶楽部. 本田技研工業. 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ “全国のプライドフィッシュ > 三重県 > 三重の養殖マハタ”. プライドフィッシュ 公式サイト. 全国漁業協同組合連合会. 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ “全国のプライドフィッシュ > 愛媛県 > 愛育フィッシュ マハタ”. プライドフィッシュ 公式サイト. 全国漁業協同組合連合会. 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g 三重県 水産研究所 企画・水産利用研究課 (2014年4月21日). “おさかな雑録 > No.93 マハタ 間違いなくマハタ”. 三重県公式ウェブサイト. 三重県. 2021年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月8日閲覧。
- ^ a b c “旬の食材ブログ > 次のターゲットは、クエ?マハタ?”. 横浜丸魚株式会社 (2017年11月24日). 2021年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g “魚類 > マハタモドキ”. 市場魚貝類図鑑. ぼうずコンニャク株式会社(取締役:藤原昌高). 2020年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月13日閲覧。
「マハタ」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
- マハタのページへのリンク