ポータブル地上デジタルテレビ
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「VIERA」の記事における「ポータブル地上デジタルテレビ」の解説
2009年3月から、「VIERA」の新たなラインナップとして、家中どこからでも視聴できるポータブル地上デジタルテレビを発売。電源コード・アンテナコードがなくても視聴できるようにバッテリーや4ダイバーシティアンテナを搭載しているのが特徴である。 ビエラワンセグの一部普及モデル以外は地デジ視聴のみならず「お部屋ジャンプリンク」にも対応。さらに「ビエラアプリ」も搭載しており、様々なネットコンテンツが利用可能(SV-ME7000/ME5000以外のポータブルビエラに搭載されているネット機能は「ビエラアプリ」を名乗っていないが、ビエラアプリ同様のネットコンテンツを搭載)。また、前述のとおり、SV-ME7000は「プライベート・ビエラ」へブランド移行したものの、このモデルがパナソニック製ポータブル地上デジタルテレビの最終モデルとなった。 以下に記述する機種はすべて生産を終了している。 DMP-BV100(BDプレーヤー搭載) 2009年3月発売。世界初となるBDプレーヤー搭載ポータブル地上デジタルテレビ。日本国内における個人向け商品でBDプレーヤーを示すDMP品番は本機種が初めてである。4ダイバーシティアンテナを搭載したことにより、アンテナ端子が付いていない部屋でも通常の12セグメント放送を受信できる。また、地上デジタル/ワンセグ放送自動切り換え機能も備えており、地上デジタル放送が視聴できない場合は自動でワンセグ放送に切り替えて視聴できる。さらに、外部アンテナ入力端子も装備する(CATVパススルー非対応)。 SDカードスロットを備えており、パナソニック製のハイビジョンムービーやルミックスで撮影したハイビジョン動画(AVCHD及びAVCHD Lite)の再生やデジタルカメラで撮影した写真を再生できる(「テレ写」対応)他、YouTubeの視聴に対応。ネットワーク機能もDLNAに対応しており、DLNAに対応した「DIGA」とLAN経由で接続することで「DIGA」の内蔵ハードディスクに録画した番組を本機で視聴できるほか、HDMI出力端子(入出力切替式ではない)を装備しており、ビエラリンク(Ver.4)にも対応。なお、HDMI端子を備えるテレビと接続することでBDプレーヤーとして使用することができる。 ディスプレイは8.9型 α-Si TFTワイド液晶モニターを搭載。連続視聴/再生時間は付属バッテリー使用で最長約2時間30分視聴できる。なお本機は無線LAN非対応で「お部屋ジャンプリンク」は有線LAN接続時でのみ利用可(放送転送機能は2013年以降製造のビエラと組み合わせた場合にのみ対応し、それ以外の機種と組み合わせた場合は録画番組転送のみの対応)。 DMP-BV200(BDプレーヤー搭載) DMP-HV100 DMP-HV50 2010年4月発売(HV50のみ同年6月発売)。本機種からBDプレーヤーなしのポータブル地上デジタルテレビHV50/HV100を追加し、3機種となった(HV50/HV100はHDMI出力端子非搭載、ビエラリンク非対応。HV50はHV100からバッテリーを別売りにしたモデル)。4ダイバーシティアンテナは感度向上のため、4本のうち2本を指向性が強いダイポールアンテナに差し替えとなり、地上デジタル/ワンセグ放送自動切り換え機能はBV100に搭載されていた本体内蔵・外部のアンテナ切替スイッチが廃止されアンテナ端子はミニプラグ化された(付属アンテナ線を本体の外部アンテナ端子に差し込むと自動で内蔵アンテナから外部アンテナに切り替わる)。写真再生機能も改良され、新たに、撮影日時順にハイビジョン動画と写真が混在したスライドショー再生ができる「フォトフレームモード」を追加。SDカードスロットはSDXCカードに対応。ネットワーク機能も「お部屋ジャンプリンク」や無線LANに対応した(「お部屋ジャンプリンク」は「放送転送機能」対応機種が「2011年以降製造のビエラ・ディーガ」にまで拡大。加えて別売り無線LANアダプタDY-WL10を本機USB端子に繋げば無線LANも使用可能。但しパナソニック製DY-WL10以外の他社製無線LANアダプタには非対応)。 ディスプレイは10.1型 α-Si TFTワイド液晶モニターに大型化され、連続視聴/再生時間もBD200で最長約3時間30分に延長。HV100も最長約2時間45分の連続視聴が可能である。なお、別売りのバッテリーパック(DY-DB100)を使用することで機種を問わず最大約5時間30分の連続視聴/再生時間を実現している。 アナログAV入出力端子は廃止され、TV受像機とはHDMIケーブルのみで接続可能。またBV200の場合、前作BV100に搭載されていたディスプレイ回転機構は廃止され、ディスプレイの可動範囲は前後合わせて90度までへと狭められている(後継BV300も同様)。 DMP-BV300(BDプレーヤー搭載) DMP-HV200 DMP-HV150 2011年3月発売。HV200はキッチンでの利用を想定し、本体に触れることなく手の動きで操作できるジェスチャーコントロール機能を搭載。本体から約5〜10cmの範囲で手を左右に動かせばチャンネル切替やレシピめくり、左上または右上の角にかざすだけで音量を調節できる。また、水滴に強いIPX3等級相当の防滴構造とした(防滴構造はバッテリー別売りのHV150にも採用)。また、インターネットに接続し、別売りのコミュニケーションカメラ(TY-CC10W)を用いることでSkypeに対応。BV300ではACアダプターに接続した状態で電源オフでも着信できる「待受けスタンバイ」、不意の着信にもリモコンひとつですぐに出られる「一発起動ボタン」、不在時の着信でもSDカードに記録できる「SD留守電機能」を搭載している。 ディスプレイは2010年モデル(BV200/HV100/HV50)と同じだが、連続視聴/再生時間が延長され、BV300で最長約4時間、HV200で最長約3時間30分となった。さらにBV300は本体操作部が「ディスプレイと一体化したタッチパネル式」に変更されている(本体操作部には電源入時に点灯する照明が内蔵され、リモコン操作で本体操作部照明を消す事も可能)。 前作では廃止されていたアナログAV端子は入力のみ復活(AV出力端子は前作BV200同様HDMIのみ)。また搭載ネットコンテンツが大幅に増加し「ビエラアプリ」に準じたものとなった(但し「radiko」は非搭載)。 SV-ME5000 2012年3月発売。ビエラのポータブル地上デジタルテレビでは初の防水対応(IPX6/IPX7等級相当)。さらに、4ダイバーシティアンテナを本体に内蔵し(電波状況が悪い場合にはワンセグ放送に自動切換。3.5mmミニプラグ式外部アンテナ端子を搭載しているが浴室や台所での外部アンテナ接続は不可、同様に浴室や台所でのACアダプター・USB機器・ヘッドフォンの接続も不可)、10.1型ワイドSVGA高精細ディスプレイを搭載したことで浴室でも地上デジタル放送を楽しめる。本体と同じ防水仕様の薄型リモコンを同梱しているほか、本体に手を触れなくても(画面に手をかざすだけで)操作可能な「ジェスチャーコントロール」もDMP-HV200に次いで2番目に採用。無線LANも内蔵しており「お部屋ジャンプリンク」対応(2011年以降製造のディーガ、2012年モデルのスマートビエラVT5シリーズと組み合わせれば放送転送機能によりBS/110度CSデジタルも視聴可。但しネット機能は「radiko」・「Youtube」・「Skype」のみ対応でブラウザ視聴機能は無し。また有線LAN・アナログAV入出力・HDMI入出力の各端子は非搭載)。さらに、対応のセンサーカメラやドアホンとLAN接続することで離れた場所でも確認できるほか、太陽光発電システムを導入している場合は別売りのモニタリングアダプタと接続することで発電状況などを確認できるシステム用モニターとして使用できる。カラーはグレイスホワイトとルージュレッドの2色。 SV-ME7000 2013年4月発売。前機種のME5000の防水性能や機能面、ディスプレイサイズはほぼそのままで、高さを約16.3mm、幅を約13.5mm、奥行を約6.1mmそれぞれ短縮し、小型・薄型化を実現したことでより一層持ち運びや設置がしやすくなった(但し市販の外部アンテナ&ヘッドホン・付属ACアダプタ接続時は端子蓋が開いた状態となるので、浴室など水のかかりやすい場所での使用不可)。内蔵無線LAN経由による「お部屋ジャンプリンク」を搭載し、対応ディーガで受信した放送及び録画した番組を視聴可能(本機にもネット機能「YouTube」・「radiko」・「Skype」を内蔵)。また、ACアダプタは抜き差しがしやすいマグネットタッチ式に変更。画質や音質も向上した。ボディカラーは従来通り2色展開ながら、ピュアホワイトとフローラルピンクになった。ボタン電池CR2025使用の防水カードリモコンと壁面取付用吸盤付属(リモコンは浴槽内に落としても水に浮く構造)。
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